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「守りのIT対策」は外注する時代に? ノークリサーチがセキュリティ対策の実施状況を調査「マネージドサービスを導入する企業が増加している」という見方も

ノークリサーチは、中堅中小企業を対象に実施した「守りのIT対策」の実施状況に関する調査の結果を発表した。社内のエンドポイントを対象とした守りのIT対策ではサービスやアウトソースが増加していた。

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 ノークリサーチは2023年12月21日、セキュリティや運用管理、バックアップなど「守りのIT対策」の実施状況に関する調査の結果を発表した。対象は年商500億円未満の中堅中小企業で1300社から有効回答を得た。

現時点ではパッケージによる導入が最多

 PCやスマートフォン、タブレットといった「社内で利用するエンドポイント」への守りのIT対策をどのように導入しているかについて聞いたところ、「パッケージを利用して対策した」と回答した割合が31.3%で最も高かった。ただし、2022年の同調査と比べると伸びが大きいのはサービスとアウトソースだった。

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社内のエンドポイントのセキュリティ対策状況(提供:ノークリサーチ

 同様に「社内に設置したサーバやストレージ」への対策についてはパッケージによる導入は減少傾向にあり、2022年の調査では23.4%だったものが、2023年の調査では21.5%だった。一方、その他の導入形態(サービス、アウトソース、アプライアンス)はいずれもの利用割合が増加していた。

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社内に設置したサーバやストレージのセキュリティ対策状況(提供:ノークリサーチ

 ノークリサーチは「セキュリティや運用管理、バックアップのアプリケーション、ライフサイクルなどの管理と運用を委託できるクラウド型のサービスが登場しており、その動きが反映されているのではないか」と分析している。

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