ニュース
デジタル産業のCO2排出量が航空を超える今「持続可能なWeb」を目指すインタレストグループをW3Cが設置 WSG(Web持続可能性ガイドライン)の内容とは?:設計や実装への影響は?
World Wide Web Consortiumは、Sustainable Web Interest Groupの設置を発表した。Webが全ての人々と地球のためによりよく機能するように、デジタル持続可能性を向上させることを目的としている。
World Wide Web Consortium(W3C)は2024年11月4日(米国時間)、「Sustainable Web Interest Group」(Sustainable Web IG)の設置を発表した。Sustainable Web IGのミッションは、Webが全ての人々と地球のためによりよく機能するように、デジタル持続可能性を向上させることだとしている。
W3Cは、Sustainable Web IGの設置の背景にある認識を次のように述べている。「デジタル産業は世界の二酸化炭素排出量の2〜5%を占めており、これは航空産業よりも多い。もしインターネットが国であれば、排出量の上位5カ国に入るだろう。デジタル産業が必要とする水、エネルギー、鉱物の量は年々増加し、しばしば発展途上国の経済に負担を強いている」
Web Sustainability Guidelinesの内容とは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ネットゼロを目指す企業にとって持続可能なITが不可欠な理由
カーボンニュートラルやネットゼロに注力する企業は多い。この取り組みの中で注目せざるを得ないのが、ITのサステナビリティだ。IT関連のエネルギー消費が急増を続ける中、企業が持続可能なITを実現することの重要性は、今後ますます高まる。 - エンドユーザーコンピューティングの持続可能性を高める6つの取り組み
ほとんどの企業において、ユーザー端末はIT関連の温室効果ガス排出量および廃棄物量のかなりの部分を占めている。しかし多くのIT担当部署は、端末のライフサイクル管理が自社におけるITの持続可能性の最適化に大きな影響を与えることに気づいていない。 - 年平均成長率はなんと79% ITRが国内GX(グリーントランスフォーメーション)市場予測を発表
ITRは、国内グリーントランスフォーメーション市場規模の推移と予測を発表した。同社は2022〜2027年度の年平均成長率を79.0%とみており、2027年度には460億円に達すると予測する。