GitHub、OSSのセキュリティ向上を支援する「GitHub Secure Open Source Fund」創設 125のプロジェクトに計125万ドルを提供する背景、対象条件とは?:プロジェクトの公募を受付開始 締め切りは2025年1月8日まで
GitHubは、オープンソースプロジェクトのセキュリティと持続可能性を財政面、教育面で支援することを目的とした「GiHub Secure Open Source Fund」を発表した。125のオープンソースプロジェクトに125万ドルを投資し、プロジェクトのメンテナーにセキュリティ教育、メンターシップ、ツール導入、認定などのサポートも提供するという。
GitHubは2024年11月19日(米国時間)、オープンソースプロジェクトのセキュリティと持続可能性を財政面、教育面で支援することを目的とした「GiHub Secure Open Source Fund」を発表し、オープンソースプロジェクトの公募を開始した。
同プログラムは、アルフレッド・P・スローン財団、American Express、Chainguard、HeroDevs、Kraken、Mayfield Fund、Microsoft、1Password、Shopify、Stripe、Superbloom、Vercel、Zerodha125などのサポートを通じて、125のオープンソースプロジェクトに125万ドルを投資するものだ。この財政支援とは別に、プロジェクトのメンテナーにセキュリティ教育、メンターシップ、ツール導入、認定などのサポートも提供するという。
GitHubは「自分のオープンソースプロジェクトが、セキュリティ問題の原因になることを望む人はいない。だが、全てを最新に保ち、セキュリティレポートに対処し、修正プログラムをリリースするには時間がかかる。余暇を利用してプロジェクトをメンテナンスしている場合、セキュリティ問題に時間を確保するのは容易ではない。このプログラムは、他のオープンソース資金提供者やコミュニティー主導のセキュリティプラクティスからの学びを基に構築された、資金調達と連動したコホートベース(共同学習型)のプログラムだ」と述べている。
オープンソースプロジェクトにおける資金調達の課題とは
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