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NEC、仮想GPUでVDI性能を強化した「VirtualPCCenter 6.7」を販売開始Web会議も快適に、Windows Server 2025にも対応

NECは、仮想GPUに対応したデスクトップ仮想化製品「VirtualPCCenter 6.7」の販売を開始した。VDI利用中にアプリケーションの動作性能が低下する課題を解消する狙いがある。

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 NECは2025年10月10日、デスクトップ仮想化ソフトウェア「VirtualPCCenter 6.7」の販売を開始したと発表した。「VDI」(仮想デスクトップインフラ)はテレワークの普及により、場所を問わず安全に業務を遂行するための仕組みの一つとして注目されるようになったが、一方では「VDIでアプリケーションが快適に動作するかどうか」が課題になることもある。VirtualPCCenter 6.7は「仮想GPU」に対応することで、VDIの仮想デスクトップ環境でもアプリケーションの快適な動作を維持するための仕組みを提供する。


VirtualPCCenter 6.7の全体イメージと強化ポイント(提供:NEC

仮想GPU、Windows Server 2025に対応

 VDIは、ユーザーのデスクトップ環境をサーバ上で一元的に管理し、端末には画面情報のみを転送する方式。データを社外に持ち出さずに安全に業務利用できるのが特徴の一つだ。

 一方で、Web会議や設計業務など、グラフィック処理性能を必要とするアプリケーションの利用時には、仮想デスクトップ環境では快適に動作しないことが課題となりがちだった。

 VirtualPCCenter 6.7では、物理GPUのリソースを仮想的に分割し、複数の仮想PCに仮想GPUとして割り当てることで、描画性能の向上とCPU負荷の大幅な低減を実現する。グラフィックス処理などGPUが得意とする処理をCPUからGPUへとオフロードすることで、例えばWeb会議利用時においては、仮想PCのCPU使用率を50%以上低減することが期待できる。

 コスト面では、海外主要製品と比較してより低額で仮想GPUを導入でき、費用対効果の高さも追求できるという。

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CPU使用率と費用比較(提供:NEC

 VirtualPCCenter 6.7では仮想GPUへの対応の他、仮想化基盤としてサーバOS「Windows Server 2025」のハイパーバイザー「Hyper-V」での動作が保証されるようになった。

 同製品の出荷は2025年10月1日に開始している。

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