OLAPデータベースのClickHouse、Google Cloud東京リージョンで「ClickHouse Cloud」を提供開始:国内での分析基盤提供を本格化
列指向のデータベース管理システムを提供するClickHouseは、Google Cloudの東京リージョンにおいて、クラウドサービス版の「ClickHouse Cloud」が利用可能になったと発表した。
列(カラム)指向のデータベース管理システム(DBMS)を提供するClickHouseは2025年12月18日、Google Cloudの東京リージョンにおいて、クラウドサービス版の「ClickHouse Cloud」が正式に利用可能になったと発表した。日本国内の企業は、データを国内に保持したままClickHouseによるリアルタイム分析を利用できるようになる。
ClickHouse、Google Cloudで分析基盤を本格提供
ClickHouseは2025年11月7日に日本法人を設立した。今回の発表はこれに続くもので、日本市場に最適化された分析基盤の提供を加速させる方針だという。
ClickHouseはオンライン分析処理(OLAP:Online Analytical Processing)の高速化を目的に開発された、列指向のデータベース管理システム。ClickHouse Cloudは、オープンソースのClickHouseを基盤としたフルマネージドサービスで、数十億件のデータをミリ秒単位で処理するクエリエンジンを提供するという。
生成AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)、デジタルマーケティング、金融サービスなどでは、競争力を確保する上でリアルタイムデータ活用の重要性が高まっている。そうした中でClickHouseは、エンジニアリングチームがインフラの構築や運用に工数をかけることなく、分析やAI開発といった本来の業務に集中できる環境をClickHouseによって提供できるとしている。
ClickHouse Cloudの特徴
ClickHouseは、Google Cloud東京リージョンでClickHouse Cloudを利用する主なメリットとして以下を挙げている。
- 低遅延パフォーマンス
- レスポンスを高速化することでアプリケーションの性能を最適化
- データ主権の確保
- データを国内で処理・保存することで、セキュリティおよびコンプライアンス要件に対応
- AIワークフローの強化
- Google Cloudの各種サービスとの連携によって、データ収集や分析、モデル学習や推論を支援
ClickHouse Cloudは、Google Cloudのマーケットプレース「Google Cloud Marketplace」から利用できる。
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