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RustとC++の共存をどう実現? Microsoftが明かす統合戦略Microsoft社内ではRustが「Tier-1言語」に(1/2 ページ)

Microsoftは「Windows」の開発においてプログラミング言語「Rust」をTier-1言語に指定し、エンジニアリング基盤の統合を進めている。数十年分のC++資産との共存を図る技術的アプローチとはどのようなものなのか。

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 Microsoftは2026年9月10日(米国時間)、「Rust Foundation」の公式ブログへの寄稿において、「Windows」の開発においてプログラミング言語「Rust」を「Tier-1言語」に指定し、本格的なエンジニアリング基盤の統合を進めていることを明らかにした。

 執筆したのは同社開発者部門(DevDiv)のRustツールチームでプリンシパルエンジニアを務めるビクター・チューラ氏だ。同氏は25年にわたりC++によるシステムプログラミングに携わってきた経歴を持つ。

 同記事では、Microsoftが自社の開発スタックとRustをどのように完全統合し、数十年分の資産を持つC++との共存を図っているのか、その技術的アプローチと背景にある戦略を明かしている。

RustがC++やC#に並ぶ 「Tier-1言語」の要件

 Microsoftにおける「Tier-1言語」という位置付けは、単に推奨言語に指定されたということにとどまらない。同社の開発者が日常の開発作業から本番環境へのデプロイに至るまで、完全に整備・検証された安全な経路を利用できることを意味している。

 安全なツールチェーンのビルド環境、生産性の高い開発ツール群、品質管理ワークフロー、プラットフォーム基盤との深い統合、そして同社が定めている厳格なセキュリティ開発ライフサイクル(SDL)要件への適合が求められる。

 「Microsoft Azure」のCTO(最高技術責任者)であるマーク・ルシノビッチ氏がネイティブコードの将来戦略を提示して以来、社内におけるRustの重要性は急速に高まってきた。現在は、ファームウェアやハードウェアドライバ、OSカーネル、ハイパーバイザーといった低レイヤーから、マイクロサービス、一般的なデスクトップアプリケーションに至るまで、幅広い領域でRustの採用が進んでいる。

 一方で、同社には数十年間にわたり進化を重ねてきた巨大なC++のコード資産が存在する。これらを一朝一夕にRustへ置き換えることは現実的ではなく、多くのシステムでは今後長年にわたってC++とRustが共存する「ハイブリッド環境」が続くことになる。

 そのため、MSVC(Microsoft Visual C++)やWindowsが進化させてきた最新の機能やセキュリティ機構を両言語で利用可能にし、シームレスな相互運用性を確立することがエンジニアリングにおける最重要課題となっていた。

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