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4台HUBの制限
投稿者 | 投稿内容 |
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投稿日時: 2002-01-29 19:05
はじめまして、KAMと申します。
特集「基礎から学ぶネットワーク構築」から ここの存在を知りました。今後ともよろしくお願いいたします。 さて、上記特集の第4回目で 『ハブ4台で構成する場合は、端末を接続することができるハブは 「2台」に限定されることに注意する必要があります。 この構成をとると有効なのは、端末を接続するハブとハブの間 を300m確保したい場合のみです』 とあるのですが、今まで知りませんでした。何故にそのような 制限があるのかが見当つきません。 そこでご存知の方がいらっしゃいましたらご教授願いたく思います。 よろしくお願いいたします。 失礼します。 [ メッセージ編集済み 編集者: KAM 編集日時 2002-01-30 18:14 ] |
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投稿日時: 2002-01-30 13:42
こんにちは
スイッチではなくて、HUB(リピータ?)で10BASE-Tを組んだ場合、その最遠端同士の距離は500Mまでになります。 さらに、ハブのポートから端末までの距離が100Mまでになっているので、都合、500Mのネットを組むには、4台のハブをそれぞれ100Mで一直線につなぐことになります。 ただ、途中のハブに端末をつないでいけない理由なんですが、頭に残っていません。きっと、信号の遅延とか、そういうのが関係あるんじゃないか?とおもうのですが、ほとんどのLANをスイッチだけで組むようになってしまったので、段数にも疎くなってしまいました。 一応、気にしなきゃいけないんだと思うのですが・・・ |
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投稿日時: 2002-03-14 21:47
> ハブ4台で構成する場合は、端末を接続することができるハブは
>「2台」に限定されることに注意する必要があります。 わたしも本当なのか?と前々から思ってたのですが、 googleで検索してみたりしましたが、該当事例は見つかりませんでした。 DECの時代からある下記サイトにも該当の記述はないし、、、?? http://www.compaq.co.jp/products/network/languide/ether.html |
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投稿日時: 2002-03-15 00:18
元ネットワーク管理者でした ![]() Ethernetで使われている、CSMA/CDの「CD」ですが、Collision Detectの略で、あえて日本語で言い換えれば「衝突検出」です。 Collisionが発生すると、個々の端末のEthernet Interfaceは、一旦パケットの送出を中止しおのおのにランダムな時間をおいた後、パケットを再送します。 しかし、この衝突検出〜再送のシーケンスは、Collision Domain(あえて日本語に意訳すれば衝突検出範囲)で、どこかのEthernet InterfaceでCollisionが発生した場合、そのDomain全てのEthernet InterfaceにCollisionが発生したことが伝わらないと、パケットを送出し続けるEthernet Interfaceが出てきます。すなわち、CSMA/CDの"CD"が役に立たず、ネットワークとして機能しなくなる可能性があります。 これを防ぐために、同一Collision Domain内では、一定時間内にパケットが伝播することを保証しなければなりません。それが、長さでいえば500mであり、リピータ(いわゆるHUB)であれば4段まで、と言うことでした。 なお、Junbowさんが書かれていますが、Switching HUBを使うと、Switching HUBのポートでCollision Domainが分断されますので、500mやHUB4段の制限の起点はSwitching HUBからとなります。Switchin HUBだけでLANを構成すれば、HUBの段数の制限は無くなりますね。 ちなみに、今時そんな製品は無いと思いますが、出たての頃の100Base-TX用Non-Swiching HUBは、接続段数は2段までと、10BASE-xより厳しかったような。 文献がないので、遅延時間の正確な数字とかは出てきませんが、こんな所で。 #をっと、会議室デビューだった ![]() |
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投稿日時: 2002-03-15 05:48
http://www.allied-telesis.co.jp/sol/educate/kiki/hub.html
このあたりの記事はいかがですか。 |
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投稿日時: 2002-03-17 12:44
okuさんこんにちは。
http://www.allied-telesis.co.jp/sol/educate/kiki/hub.html ここには10BASE-5で5セグメント構成可(制限アリ)とあり、同軸のセグメントは 3個までという「4リピータ、5セグメント、3同軸ケーブル規則」を超えてますね。 制限は、端末を接続出来るセグメントは'3'であることなんですけど。 で、「10BASE-TのリピータHUB、4台で構成するネットワークで端末を接続することができるハブは 「2台」に限定される」理由は?! #筆者さん教えて(笑)! |
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投稿日時: 2002-03-17 22:34
ご無沙汰しております、言い出しっぺのKAMでございます。
Junbowさん、tadcさん、ポーター1号さん、okuさん ご意見ありがとうございます。 ボーダー1号さんが詳しくご説明をして頂いているとおりですね。 100BASEでは2段までしか許可されてません。速度が速いためにHUBでの ロスタイムが大きく影響するのでしょう。 この部分は巷の本屋さんに行けば大体わかるんですが、やっぱり 「で、「10BASE-TのリピータHUB、4台で構成するネットワークで端末を接続することができるハブは 「2台」に限定される」理由は?! 」 とtadcさんが書かれたこのことがわからないわけです。 一応、ネットワーク設計なんかもしてましたので疑問は解消しておきたいですし。 私の無知によるところですが、もうしばらくお付き合い願います。 |
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投稿日時: 2002-03-18 09:02
これに関しては、IEEE802.3(いわゆるイーサネット)の規格書中に、関連する
記述があります。が、原典ではちょっと違ってますが、それがいつの間にやら 違う形で伝承(?)しているのではないでしょうか。 Clause 13(第13章)あたりに記載されてます。 IEEE802.3の規格書は、IEEEのページから現在はフリーダウンロードできます。 http://standards.ieee.org/getieee802/ をよく読んで、その中央、下の方にある「Terms and Conditions.」のリンクからどうぞ。 また、これを日本語で解説した書籍として、オライリーの「詳説 イーサネット」 の13章あたりにもまとまってますので、どうぞご覧ください。 で、簡単にまとめておくと。 IEEE802.3では、イーサネットの規格を満たすためのネットワークのコンフィギュレーション ガイドライン(推奨構成例)として、2つのモデルを挙げています。 そのうちのモデル1コンフィギュレーションで、今回の例に該当する(ような) 例を挙げています。この通りに構築すれば、正しく規格に準拠したネットワークを 構築できる、というガイドラインです。本来は、総ラウンドトリップタイムと 通過するリピータ数さえ間違えなければ(リピータを通過するたびに、フレーム間 ギャップが短くなるため、いくつでも通過できるわけではない)、イーサネットは 正しく動作するはずですが、実際にネットワークを構築するにはこれだけの情報では あんまりなので、このようなモデルが用意されています。 で、このモデル1のかなめの部分ですが、次のような2つのケースが記述されています。 a)4リピータ、5セグメントの場合は、混合セグメントは(最小0個から)最大3つまで、残りはリンクセグメントとすること。 b)3リピータ、4セグメントの場合は、混合セグメントはいくつでもよい。 「混合セグメント」とは、10BASE5や10BASE2のように、複数のMAUを装着可能な媒体/セグメントのことで、「リンクセグメント」とは、10BASE-Tや10BASE-FLのように(両端に) MAUを2つしか接続することができない媒体/セグメントのことです。混合セグメントの方が 衝突検出などが遅いので、こうなってるらしいです。 で、くだんの記事の記述ですが、たぶん(a)のルールが変形して、伝承されて いるものと思われます。端っこの2つを10BASE-Tじゃなくて、10BASE5にすれば それもまぁありかな? という気がしないでもないですが、ちょっと違うような 気もしますね。いずれにしろ、より厳しい制約を課しているわけですから、 まずいかといわれると、そうではないですね。全部10BASE-Tなら すべてリンクセグメントということですから、間の4つのハブにはすべて 接続できるような気がします。 このモデルをさらに変形した「5−4−3」ルールというのが通説として(?) 伝わっているようですが(セグメントは最大5つまで、リピータは4つまで、 ステーション接続セグメントは3つまで、など)、実はこれもちょっと違う そうです。詳細はオライリーの本でも読んでくだされ。 まぁ、いずれにしろ、規格内に入っていればいいんですから、 高速なハブならば7段つないでも動きゃ勝ち、という気が しないでもないですが……。(←うそ。聞かなかったことにして ^^;;) |