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Javaのエンジニアを目指すには
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投稿日時: 2002-07-06 22:21
BrownKittenさん、こんばんわ。藤村です。
ほぉ、おもしろいですね。BrownKittenさんは開発プロジェクトなどにも携わられているのですね? 私のなんとなくの感覚ですが、大手の教育ベンダさんでは、開発の現場に携わられながら...という講師の方は少ないようです。当然ではありますが。 Javaがらみで、どんなテーマや分野を教えられているのか、よかったら教えて下さい。
これも実感として、よくわかるところですね。 確かこのスレッドの前のほうで、柳田さんが指摘されていたように、現在最も発展途上にあるWebがらみシステムとの親和性から始まり、Javaはどんどん業務系の仕組みをカバーするように発展してきました。 その意味で、カバーするものがどんどん広がりつつ深化していますからね。その点、他の言語より変化が短期間の内に激しく進んでいるような気がしますね。 素人考えでは、知るべきことは、言語やプラットフォームの成熟度が高くなるとだんだん軽減すると思うのですが...。代わりに業務知識などいろいろ知るべきことも増しているような印象ですね。 けっこう大変だなぁ。 _________________ アイティメディアの藤村からでした。 | ||||||||
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投稿日時: 2002-07-07 11:27
こんにちは、ラフィンです。
プログラマは「やりたい」、SEは「やってみたい」、営業は「とりたい」... 「社会的な責任」というのが、大袈裟かもしれませんが重石としてちょうどいいかげんかもしれません。 ただ、こういうこと言うとまずは「後ろ向き」とか言われます(笑) | ||||||||
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投稿日時: 2002-07-08 01:33
藤村さん>
> あらら、この分野の大御所、萩本さん自らご発言いただきました。 >ちょっとびっくりしている藤村です。こんばんわ。 こんにちは。 大御所というかちょっと歳取っているだけですよ。(笑) でも、いつの間にかお世辞でも大御所とか言われるようになってなんか怖いよう な気がしますが、それなりに社会的な責任を感じてします。 ということで、今回はその辺の話をさせてください。 BrownKittenさん> >プロのエンジニアと言う時に(話は大きくなるかもしれませんが)、できれば >自分の技術 レベルを自問して、その社会的な責任をぜひ考えて欲しいと思う私 >です…。 >そういう意味で、大量に"即席エンジニア"を輩出するような方法は取れないなぁ、 >と。 ここでも社会的な責任を感じる私です。 >…プログラマ養成、やSE向け講習なら世間様に許していただけるかもしれませんが。 「社会的な責任」ですか。非常に重たいお話ですね。 弊社もJava言語を使った教育コースを持っているのですが、即席エンジニアを作りだ すことはできません。しかし、お客さんの中にはすぐさま開発で使えるエンジニアを 作り出せるのではと思われていることもあります。そういう意味で、半分くらいはお 客さんを裏切ってしまっているのではないかと自問自答することもあります。しかし 結局のところ、エンジニアとして育っていく上での技術の器をしっかりと形成できる ような地道なコースウェアを作ることしか考えられないのです。 これからJavaを学ぶエンジニアは大変です。言語がシンプルになった分だけ、幅広い 知識が必要となっているように思います。単に、Javaをオブジェクト指向言語を学ぶ ということだけではなく、むしろオブジェクト指向技術は、要素技術(DB,ORB,XML ect) をくっつける接着剤(手法、もっと過激に言うと視点)のようなものであることを認 識する必要があります。 では、そのようなJavaエンジニアはどうやって育っていくのか? そこに、BrownKittenさんのおっしゃる「社会的な責任」という発想が重要になるよう に思います。何らかの社会的な責任を負うというプレッシャーが、エンジニアを伸ば すきっかけを作るのではないでしょうか。このことが、先ほど書いた、エンジニアの 器を形成する上で大きく作用しているように思えてなりません。 Javaがここまでメジャーになった歴史には、まだJavaがビジネスには使われなかった ころの2、3年間、「このようなすばらしい技術は無くしてはならないんだ!」とい ったような?思いでしっかりとJava技術を盛り上げようとしていた文化(コミニュティ )が存在していたような気がします。これは大袈裟にいうと社会的な責任を負ってい るという雰囲気があったと思います。そのような文化を作り出していった個人は、お そらくいまJavaエンジニアとして業界で活躍しているのではないでしょうか? どんな小さなことでも、単なるソフトウェア技術という観点を超越した社会的責任と いう視点をJavaを通じて発見できた人は、おそらく技術もスキルアップすると思いま す。それはなぜなのか? なんででしょうね。よくわかりませんが、私が感じるところでは、おそらく、Javaを 含むソフトウェア技術は単に学ぶことだけでは何も得られません。学ぶだけではなく、 何かを創造することが必要です。物事を創造する際には、そのコミュニティ(ここで は会社や社会)に作用する風をしっかりと肌で感じ取るセンサーが必要となります。 そして、「社会的責任を負っている」という思いは、このセンサーを磨くきっかけの ひとつとして深く作用するように思われます。このような技術を超越した視点をエン ジニアが持つと、センサーが磨かれ、そこにふく風を感じ取り、その風に沿った新た な考えや物事を発見することができるのではないでしょうか。 そしてその結果、世間一般からは、それがその人の技術力として表層に現れ、優れた 人と評価されたり、ビジネス的価値のあるエンジニアとして評価されるのかもしれま せん。 このようにエンジニアの価値は、そのエンジニアか関与するコミュニティの深層にあ る風を読み取り、よい方向にコントロールしようとしている行為や姿勢の積み重ね の結果が、 コミュニティの中でエンジニアの価値として認知されていくという自然界 の斉一性のような現象を生み出しているのではないでしょうか。 これは私の勝手な思い込みかもしれませんが、、 何れにせよ、社会の中で責任を負うということは、技術を追求し邁進する自分を客観 的かつ冷静な視点で見るもう一人の自分ができますし、技術的に行き詰った時に、そ の理念が自分を救ってくれたり、逆に駆り立ててくれます。私の場合は、Javaを学ぶ 習得過程を振り返ると、この効果がかなりあったのではないかと思います。 -- (株)豆蔵 萩本順三 <hagimoto@mamezou.com> http://www.mamezou.com/ HORB Open You can fly! --> http://www.horbopen.org -- [ メッセージ編集済み 編集者: MamezouHagimoto 編集日時 2002-07-08 02:22 ] | ||||||||
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投稿日時: 2002-07-08 20:33
>素人考えでは、知るべきことは、言語やプラットフォームの成熟度が高くなると
>だんだん軽減すると思うのですが...。代わりに業務知識などいろいろ知るべき >ことも増しているような印象ですね。 簡単になった分,他の知識も無いとプロと呼べなくなったと いうことでは. Javaで書くと簡単になった分,一人の技術者がより幅広い範囲を 網羅できるでしょう.かたや一人でプログラミング,ネットワーク, RDBMS...が扱えて,もう片方はプログラムしか出来ないと なれば,あなたならどちらを雇いますか? | ||||||||
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投稿日時: 2002-07-09 02:54
デバック終わってやっと食事中(夕食)です。(泣
>かたや一人でプログラミング,ネットワーク, >RDBMS...が扱えて,もう片方はプログラムしか出来ないと >なれば,あなたならどちらを雇いますか? 程度問題だと思います。 幅広い知識は重要ですが、その知識が中途半端では意味がありません。 それなら、まだ一つの方向性に深いといったほうが、安心してまかせられます。 最近のソフトエンジニアには特に欠けていることですが、 基礎的なハードの知識が本当に無い人が多いです OSとか、ミドルウエア上の知識よりも、根本をキッチリ理解してほしいと思います。 _________________ | ||||||||
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投稿日時: 2002-07-10 13:00
ふたたび発言いたします。
みなさま、レスをありがとうございます。(恐縮です。) 私の教えているJavaというのは、表面上は普通の文法・サーバサイドJavaと、 他とあまり変わるところは無いです。違うといえば、ロジックの組み方に ウルサいぐらいです。 コード実装の方法で変わるパフォーマンス、特にDBのクエリ関連はチューニングの経験から…。 藤村さん> 大手ベンダさんでは、仕事と教育を両立するのは困難でしょう。 私も開発プロジェクトにどっぷり加わる事は今はできません。端っこで関わる立場です。 (とは言え、私も元ベンダ系SE会社の開発・フィールド兼任のSEで、専門は元・汎用機と 今はネットワーク系サーバ、ミドルウェアです。ベンダさん、という言葉はフクザツな 面持ち。とはいえ、現フリーですので時に(泣)AccessDB等も…。) ただ、Javaという言語がUML等とともに今後の開発言語・サービスの在り方を示唆して いるという事からは目が離せないです。 そのうち言語の垣根が無くなるとしても(?)設計する、という方法論は存続するので。 萩本さん> 深いご意見をありがとうございました。 要件あってのシステムですが、"自分の中の何に根ざして、どうしてJavaなのか?" という意味で、社会的責任、と書きました。 そもそも、Javaで構築するシステムはそれなりに規模が大きく、システムが負う 責任も大きくなります。 トラブル対応で追い詰められる、トラブルが発生しないよう、と、こういう事を 考えてしまいます。 ラフィンさん> 確かに、後ろ向きって言われること、ありますね(笑)…。 悪夢を統べるものさん> 簡単になった分…、エンジニアには他の知識も必要。そう思います。 実装だけなら、プログラマですね。(欧米ではこの位置付けが違います。) 1人には設計と管理を、1人には実装を任せて、報酬は"6:4"… 甘いですか? Knight-Masterさん> >最近のソフトエンジニアには特に欠けていることですが、 >基礎的なハードの知識が本当に無い人が多いです >OSとか、ミドルウエア上の知識よりも、根本をキッチリ理解してほしい 仰るとおりだと思います。ただ、今の人達が可哀想なのは、 根本原理を考察する時間や問題意識が芽生える前にOUTPUTを 求められている事かもしれないです。 あと、エンジニアと言う以上、顧客・事象に対する基本動作も当然必要です。 長くなりました。 全レイヤの動き(お作法)を全て理解できたら、設計もラクなのに…と、 つぶやく日々です。 | ||||||||
