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便利な道具と人を育てること

投稿者投稿内容
R・田中一郎
ぬし
会議室デビュー日: 2005/11/03
投稿数: 979
投稿日時: 2006-09-03 02:18
引用:

まりもさんの書き込み (2006-09-03 01:13) より:

引用:
R・田中一郎さんの書き込み (2006-09-02 23:42) より:

例えば、会社の誰かが苦労して作った便利なクラスモジュールがあったとします。
これを使うことで、1ヶ月を要する開発時間が半分の時間で開発できるのです。
新人さんは、これを用いることで効率よくソフトウェアを開発できます。
しかし、便利なクラスモジュールが無ければ、新人さんはソフトウェアを組みことができません。
そこで、新人さんに、その便利なクラスモジュールが無い状態でソフトウェアを開発してもらおうと考えています。

さあ、これは正しいことなのでしょうか?



うーん。
それによって今回下がる生産性が、
技術を習得することによって今後上がる生産性の総量より小さいと予測されるなら、
正しい、
ということなのではないですか?



新人教育の名の下に、会社が既に持っているコード資産を使わずに開発をさせる以上は、会社規模として生産効率が下がりませんか?

会社の仕事なのだからお給料を貰ってお勉強をするのは間違っていません。
ただ、それを会社側の人間が新人の技術力を心配して、仕事の一環として勉強しなさいという必要は無いと僕は思います。

それが当たり前だと考えている方は、何と言うか、とても良い環境で育ったんでしょうね・・・としか言いようが無いですね。

引用:

まりもさんの書き込み (2006-09-03 01:13) より:

一度くらい中身を見ておくと、
今後何かあった時の対応時間が違ってくる、ということはあると思います。


そうですね。
その新人さんは、優秀なプログラマで知的欲求によって勤務中でもこっそりソースコードを解析するかもしれませんね。
それは大変良いことですよね。
あるいは、使っているうちに「どうしてこう動くんだろう?」と興味が沸いてきて、本を読んだり自主的に調べるかもしれませんよね。

引用:

まりもさんの書き込み (2006-09-03 01:13) より:

また、今後その新人さんがクラスモジュールをつくることも十分にありうるわけで。


最悪は、その時点で学べばよいでしょう。それが仕事ですから。

引用:

まりもさんの書き込み (2006-09-03 01:13) より:

その時までに、作る側の立場を考えて開発経験を積んでいるかどうかによって、
作られたクラスモジュールの使いやすさは、大きく違ってくるのではないでしょうか?
とか。
まあ、状況にもよりますが、長い目で見ると、
技術習得が必ずしも生産性をさげているということには、
ならないと思います。


僕もその通りだと思います。
基本的には、まりもさんと同意見なんですよ。

ただ、僕は何度も言っている通り、それを会社の人間が、新人教育の名の下に勤務中に学ばせる必要は無いと言っているのです。
今の新人は・・・という会社の先輩が育てようとする必要が本当にあるんでしょうか?


[ メッセージ編集済み 編集者: R・田中一郎 編集日時 2006-09-03 02:38 ]
まりも
ベテラン
会議室デビュー日: 2006/08/19
投稿数: 77
投稿日時: 2006-09-03 03:39
引用:
R・田中一郎さんの書き込み (2006-09-03 02:18) より:
ただ、僕は何度も言っている通り、それを会社の人間が、新人教育の名の下に勤務中に学ばせる必要は無いと言っているのです。
今の新人は・・・という会社の先輩が育てようとする必要が本当にあるんでしょうか?



勤務中に学ばせなくても、現実にみんなが自主的に意欲的に学んでくれるから、
将来的に理想的な生産性が発揮できるというなら学ばせる必要がないでしょう。

ただし、その状況を維持するためには、そういう人材を集める必要があります。
そのためには、初任給を高くするとか他いろいろ、工夫やお金が必要になってきます。

そういう人材が集められないなら、技術力が低いまま(=生産性が低いまま)で仕事を進めるか、
それが嫌なら会社がなんとか対策をたてて、お金をかけて、技術力アップを図る必要がありますね。


そういう人事戦略とか、あと今後どういうレベルの仕事をとっていくかの戦略にもよるので、
一概にどこまで会社がやるべき、とは言えないと思います。


会社はいろんなところに、お金を使います。
素直に、生産をする人件費にお金を突っ込むのもよし。
生産に使った人件費が有効に使われるために、別のところに突っ込むもよし。

いろいろと工夫の余地があるわけです。
どれが正しく、どれが間違っている、というわけでもないと思います。
nagise
ぬし
会議室デビュー日: 2006/05/19
投稿数: 1141
投稿日時: 2006-09-03 13:01
引用:

まりもさんの書き込み (2006-09-03 03:39) より:
そういう人事戦略とか、あと今後どういうレベルの仕事をとっていくかの戦略にもよるので、
一概にどこまで会社がやるべき、とは言えないと思います。



たしかに会社の戦略によるところですね。

「当社が請け負う作業だけは最低限できる人材を安く作れればよい」
という方針であれば、あるスペック以上に人材を育てることは
コストはかかるが利益にはならないわけですし。

「当社は他社に先駆けて先駆的な技術を取り入れビジネスチャンスとしたい」
というのであれば先駆的な技術を理解し使いこなせるスペックの人材にまで
育て上げないといけないわけですから、常日頃からの勉強を推奨するべきでしょう。

こういった投資は即効性ではないですから、
短期的な統計ではマイナスの効果が目立つでしょうし、
長期的な統計でも因果が分かりにくいでしょうから、
地味な人材育成で会社の10年先を考える、なんて活動に
予算が割り当てられることは少なそうですね。

「育つ奴はどこにいても育つ」なんてのは確かかもしれませんが
それを言っていたら新人採用は宝くじを買うようなものです。
宝くじに当たる自信がないのであれば、会社がいかにうまい教育方針を立て
人材を作り上げていくかを考えるしかないのではないでしょうか。

#え?会社がそんなことを言ってくれるわけがない?
choir
会議室デビュー日: 2006/07/31
投稿数: 15
お住まい・勤務地: 東京都
投稿日時: 2006-09-03 14:20
引用:

nagiseさんの書き込み (2006-09-03 13:01) より:
「当社が請け負う作業だけは最低限できる人材を安く作れればよい」
という方針であれば、あるスペック以上に人材を育てることは
コストはかかるが利益にはならないわけですし。

「当社は他社に先駆けて先駆的な技術を取り入れビジネスチャンスとしたい」
というのであれば先駆的な技術を理解し使いこなせるスペックの人材にまで
育て上げないといけないわけですから、常日頃からの勉強を推奨するべきでしょう。



どちらか方針がはっきりしていればまだしもなんですけどね。
自分たちに都合良くこの両方を使い分ける人たちが居ますので。

新人に「時間がもったいない」と単純作業やらせて勉強するヒマ与えなかった挙げ句
実際に開発に入ってから「なんで勉強してないんだ」とか
るぱん
ぬし
会議室デビュー日: 2003/08/01
投稿数: 1370
投稿日時: 2006-09-03 15:14
るぱんです。

他人が後押しして、実力が付いた技術
自力で自分を伸ばした技術

技術の和が等しい場合、この価値が市場価値として等価なんですよ。

あまり、後押ししすぎると、
自分で伸びようとする人が居なくなります。

あと、仕事中に覚える、習得するという考え方は個人的に反対です。
そう言う現場が圧倒的大多数であると知ってはいても・・・ですが。

お金をいただく=直接お客様の為になる事をする
と定義した時に、
この原則から外れる為です。

技術者なのですから、技術売ってナンボじゃないですか?

なので、この辺を考慮に入れた上で、バランス取るというのが、
僕の基本スタンスです。

[編集]
もの→技術
[/編集]

[ メッセージ編集済み 編集者: るぱん 編集日時 2006-09-03 15:16 ]
nagise
ぬし
会議室デビュー日: 2006/05/19
投稿数: 1141
投稿日時: 2006-09-03 17:04
引用:

るぱんさんの書き込み (2006-09-03 15:14) より:
他人が後押しして、実力が付いた技術
自力で自分を伸ばした技術

技術の和が等しい場合、この価値が市場価値として等価なんですよ。

あまり、後押ししすぎると、
自分で伸びようとする人が居なくなります。



そこは教育方針なのだと思っています。
私の場合は新人に教えることといえば、ものの調べ方、
マニュアルやリファレンスの見方、
他はロジカルシンキングの仕方といったところですね。
あとは、問題提起をしたりとか。

飢えている人に魚を与えれば一時の飢えを凌がせることができます。
飢えている人に釣りの仕方を教えれば飢えなくさせることができます。
「自分で自分をプロデュースすること」を考えさせるようにしています。

他人に後押しされて自力で身に着けた技術であれば、それでいいんですよ。
動き始めるところまで自力じゃないといけないなんとことはないと思います。

引用:

るぱんさんの書き込み (2006-09-03 15:14) より:
あと、仕事中に覚える、習得するという考え方は個人的に反対です。
そう言う現場が圧倒的大多数であると知ってはいても・・・ですが。

お金をいただく=直接お客様の為になる事をする
と定義した時に、
この原則から外れる為です。

技術者なのですから、技術売ってナンボじゃないですか?


技術者が独立している限り真だと思いますよ。
個人の技術者として何をすべきかと言われれば売るための
技術を磨くのが当然だと思います。

ただ、視点を会社側に移せば運を天に任せて
自分で勝手に育ってくれる技術者という当りを引くのを待つ
というわけにはいかないわけですから、業務として
勉強してもらわざるをえない。あとは教育方針次第かと。
BB-X
会議室デビュー日: 2004/06/29
投稿数: 14
投稿日時: 2006-09-03 22:37
まりもさん、こんにちは。

引用:

まりもさんの書き込み (2006-09-03 03:39) より:
引用:
R・田中一郎さんの書き込み (2006-09-03 02:18) より:
ただ、僕は何度も言っている通り、それを会社の人間が、新人教育の名の下に勤務中に学ばせる必要は無いと言っているのです。
今の新人は・・・という会社の先輩が育てようとする必要が本当にあるんでしょうか?


勤務中に学ばせなくても、現実にみんなが自主的に意欲的に学んでくれるから、
将来的に理想的な生産性が発揮できるというなら学ばせる必要がないでしょう。



R・田中一郎さんと同じかどうかはわかりませんが、僕も会社が育てる必要はないと思います。
というのも『個人のスキルはその個人の財産』としてしまった方がすっきりするのではないか、と思うからです。
会社が育てる場合は、全員に平等に手を掛けられない限り教育の結果としてのスキルを評価に使えないです。
R・田中一郎
ぬし
会議室デビュー日: 2005/11/03
投稿数: 979
投稿日時: 2006-09-04 01:31
引用:

まりもさんの書き込み (2006-09-03 03:39) より:

いろいろと工夫の余地があるわけです。
どれが正しく、どれが間違っている、というわけでもないと思います。


仰っていることは、一般論としては間違っていません。

ただ、このスレッドに置いての僕の意見への反論としては間違っていると思います。
何故なら、まりもさんは「会社の方針として」という前提でお話されているからです。
会社の方針として新人教育するというなら、それは僕がどうこう言う話では無いですよね。

最も「会社として新人教育をすべきだ」と言う意見についてなら、反論したい部分は多々あるのですが、こちらは、スレ違いなので触れるのは避けておきます。

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