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Power5を元にしたPS3上のCellプロセッサの予測

投稿者投稿内容
zaxx_MD
大ベテラン
会議室デビュー日: 2003/04/21
投稿数: 204
お住まい・勤務地: 千葉県柏市
投稿日時: 2005-02-10 10:59
参照元記事に訂正が入っていました。
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■
PlayStation 3に搭載されるCellの性能
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0209/kaigai154.htm

 従来の汎用プロセッサ(がP4とは思ってなかったけど)に対して
理論上10倍の性能になるそうな。

 まあ、理論上10倍というロジックが適用されるのはSIMD/MIMD演算処理に
限った話で、スカラー型プロセッサ(P4)とベクター型プロセッサ(Cell)を比較するのが
ナンセンスだと思います。

 それでも、90nmCellには歪みシリコン(Strained Silicon / Dual Stress Liner)技術
(AMD+IBM/SONY/東芝で共同開発とあります)があることから、
PS3に搭載されるCellの周波数は4.6GHzだと思っています。

また、Cellチップには10個の従来型熱感知センサーと
新型のリニアセンサーがあり、そのデータを利用して、
動的に電力制御ができるようになっています。
これはPOWER5チップに搭載されている、
引用:

(8)ファイングレインのクロックゲーティングなどの省電力機能


を進化したものと考えられ、SpeedStepなどのクロックダウン式ではなく、
LongRun2などの閾値変動式であると考えられるため、
4.6GHzでもでTDPは40Wになり、また、
平均消費電力も従来の汎用プロセッサーと比較するより、
ノートPC向け低電圧汎用プロセッサーに比肩すると思われます。
あとは、PPEよりも遠いSPEから処理を振るようにソフトウェア制御すれば、
局所化がさけられるのでPS3には4.6GHzのCellが乗せられると思います。

 PPEにSMTが搭載されたことで、PPEが従来のPOWERプロセッサよりも
熱くなるのではないかというと、そうでもありません。
POWER5では1コアに10スレッドまで割り当てられることを考えると、
同時2スレッドのSMT程度では問題にならないでしょう。

 ただ、IBMがPOWER5の最先端技術を全てPS3用Cellに搭載するかどうかは
チップのコストをSONYがどれだけ我慢できるかというところで
変わってくると思います。(今SONYは苦境ですからね)

[ メッセージ編集済み 編集者: zaxx_MD 編集日時 2005-02-10 11:03 ]

 幸運なことに、PC業界では水冷式がコンシューマレベルで搭載できる
ほどP4/A64の異常発熱対策が活発なので、PS3はその恩恵を受けることができ、
ヒートパイプ付CPU液冷ヘッド+GPU液冷ヘッド+液冷筐体廃熱
+大型静音システムファン搭載でBDのスピンアップ音よりも
静かにすることが可能です。
(初代PS2より筐体は若干大きめになるかもしれませんが、XBOXに比べたら・・・)

[ メッセージ編集済み 編集者: zaxx_MD 編集日時 2005-02-10 11:29 ]

#試作機が相当熱いっていう噂はオーバークロックで8Ghz動作とかしてたのではないかと

[ メッセージ編集済み 編集者: zaxx_MD 編集日時 2005-02-10 12:06 ]

30W -miss-> 40W

[ メッセージ編集済み 編集者: zaxx_MD 編集日時 2005-02-10 13:44 ]

[ メッセージ編集済み 編集者: zaxx_MD 編集日時 2005-02-10 13:46 ]
zaxx_MD
大ベテラン
会議室デビュー日: 2003/04/21
投稿数: 204
お住まい・勤務地: 千葉県柏市
投稿日時: 2005-02-22 14:21
頭脳放談
第57回 Cellが見る夢、見せる夢
Massa POP Izumida
http://www.atmarkit.co.jp/fsys/zunouhoudan/057zunou/cell_processor.html

 大筋同じ感想でした。

 アプリケーションとしてCellを販売する場合、幾つかのパターンが考えられます。簡単なところで、PS3のようなリアリステックな3D処理をするgame playerやグラフィックワークステーションに投入するパターン。もう一つは大型TVの「〜エンジン搭載」とかいう「売りモンク」(だいたいDSP処理)をSPUにポートしてもらい、開発サイクルを短くするパターン。PSXの延長上にあるホームサーバなどのエンコードデコード処理をSPUで処理することで、新しいフォーマットに随時対応できるようにする「x-アプリ」パターン。
 ここまでは今までの製品の踏襲になります。これ以上展開できなかった理由は、チップとしてのスペックは関係なく、EE+GSにはサポートを含めたリッチな開発環境がなかったことが他の製品への実装や他社への販売につながらないのだと推測されます。
 Cell向け開発環境はPOWER系から発展・流用できるはずですので、POWER系の特許がオープンされたことも含めて、OMAPやSH4やGeodeさらにはARMとの競争で有効なはずです。これらが搭載されている製品は多数あり、IT家電といわれるフィールドに展開しています。
 既にPOWER系の組み込みプロセッサがあるのですが、PPEはそれがベースなのかもしれません。

 まあ、どちらにせよPS3のランチでコケたら水の泡ですがね。どこでもいっしょのような新しいキラーコンテンツを期待して今年のクリスマス商戦を眺めると面白そうです。

スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)