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「エンタープライズLinuxは浮上するか?」について
投稿者 | 投稿内容 | ||||||||||||||||||||||||
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投稿日時: 2002-11-30 10:40
記事の冒頭で
>ITバブルの崩壊とともに影を潜めたかに見えたLinux とあるけど、バブルが崩壊してIT関連の投資が出来なくなったからこそ、Linuxが注目されているのだろう。 むしろ、Windowsのような有料でありながら不安定なOSの方がバブル崩壊の影響を受けているはずだが。 みなさんはどう考えますか? | ||||||||||||||||||||||||
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投稿日時: 2002-11-30 13:23
UNIX系ベンダーがLinuxを押すのは自社製品拡大のためでしょう。
市場はサーバーだし、LinuxのほうがWindowsよりも格安で導入できる。 ライセンス数云々関係ないわけだし。それに、LinuxはUNIX互換OS。 他のUNIXへの乗り換えもWindowsからのに比べたらはるかに簡単。 でも、LinuxではSolarisやHP-UXなどが持つ技術や信頼性には遠く及ばない。 いくら今は景気が悪くても、そのうち景気が上向くには確実。 (日本は例外だが) IT投資は企業経営で不可欠のものになっているし、Linuxでは限界に きたものを、今度は自社の商用製品で、という面もあるでしょうからね。 実際Windowsはライセンスが複雑で私も考えたくもない。 セキュリティパッチ1つ1つに個別にライセンスも書いてあるし。 | ||||||||||||||||||||||||
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投稿日時: 2002-11-30 14:16
> 市場はサーバーだし、LinuxのほうがWindowsよりも格安で導入できる。
このコストという点よりも、ユーザに対するアピールのほうが大きいように 思うのですけれどいかがでしょう? 一般のユーザにしてみれば、一度あるベンダーの製品の操作を覚えてしまったら なかなか他に移りにくいところがあるでしょう。 しかし、お客さんが今まで使っていたのと同じ操作で管理できますとなれば 乗り換え時の壁がひとつ減る。 Linuxは趣味で触る人が増えてきているわけで、こういうアピールは現場の担当者には 特に有効ではないかと。 ベンダーにとってはチャンスを増やすことになる。 逆にこの流れに乗り遅れたら自分のところのお客さんも取られる可能性は高くなる。 放置はかなりのリスクです。 私の感触ではライセンスよりもこういったことのほうが効きそうな気がしてるんですけど、 どうなんでしょうね。 ちなみに、ITバブル崩壊とともにLinuxが影を潜めたというのはそうだと思いますよ。 単に表に出てこなくなったという意味合いですけど。 Javaと同じで、最初のころの(狂ったような)盛り上がりが沈静化したのでしょう。 これは単に時期が重なっただけだろうと勝手に思っています。因果関係はないのではないかと。 | ||||||||||||||||||||||||
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投稿日時: 2002-11-30 19:22
ITバブルの崩壊とLinuxブームの沈静化は関連していると思いますよ。
「バブル」とは「利益が出ていないのに株価が上がる状態」です。 マイクロソフトは利益を出しながら株価もあげていたけども、Linuxの会社は利益を 出していないのに株価が跳ね上がっていました。まさにITバブルのバブル部分 はLinuxです。当然バブルははじけてレッドハットの株価は一年で151ドルから約6ドルです。 「バブル」を論じる際には、視点を顧客ではなく株主に移す必要があります。株主から 見れば、「良いものを安く」提供している会社よりも「しょぼいものを高く」提供して いる会社がアタリです。Linuxバブルといわれないためには、Linuxでちゃんと 「ぼろ儲け」する必要があります。でもそれができなかった。 | ||||||||||||||||||||||||
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投稿日時: 2002-11-30 20:10
問題は何を主眼におくか、ですね。
株式相場を主体におくなら、たしかにLinuxブームは終わってますね。 もっとも、WindowとOfficeでしか黒字確保してないMSにも不安点が ないわけではないし。ぼろ儲けしたのは非難続出な新ライセンスに あるわけだし、この不景気なのに自社利益優先したMSを苦々しく思っている IT関係者や企業経営者はたくさんいるわけだし、MSの市場独占の弊害を 今まさに体験しているわけだしね。 Linuxを扱う市場について話すのであれば、これは単に表に出てないだけ でしょう。サーバーとか組み込みとかで安価に何かをしたければ フリーなOSしかないわけですし、金やライセンスで縛りのあるMS製品は 扱いづらい。INTEL版Solaris9が出てくれれば安価な商用サーバーOSが 誕生するわけだから個人的には期待しているんですが。 (WEBサーバー、乗せ変えてもよいかな?いろいろ兼用しているし) | ||||||||||||||||||||||||
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投稿日時: 2002-12-01 13:59
インターネットブームとそれを支えたLinuxブームという模式があるのではないでしょうか? ITバブルそのものは、Windows95が発売された頃から始まっていたものです。インターネットブーム、Y2k特需、.com景気とJAVAブーム、と景気のいいイベントが続いていたため、ITバブルはイベントごとに大幅に膨れ上がっていったと思います。そのうち、インターネットブームと.com景気を下支えしたのが、Linuxブームではなかったかでしょうか? インターネットブームの沈静化と、.com不況がLinuxブームの沈静化を促しているのでしょう。もっとも、景気が良かったときに時代の寵児になっていたLinuxが、単なるのいくつかある選択肢の中のひとつとして健全な地位にたどり着いただけであるともいえます。
システム全体のコストで考えると、Linuxを使うと割高になるケースがあることが、理解された結果でしょう。データベースシステムを作る場合、企業向けであると、サポートの関係もあってOracleが必須となる場合が多いです。HP社が実施したベンチマークによれば、同じ性能を得るのに必要なコストは、Windows+SQL ServerとLinux+Oracleでほぼ同じだけのコストがかかるそうです。Linuxならば安全だという神話も、数多くのセキュリティーホールの判明やワームの流行などにより神通力を失っています。Linuxならばバージョンアップを気にせずに長期的に使えるなんて神話もありましたが、半年ごとに新しいバージョンのディストリビューションが現れる上に、旧バージョンでは、セキュリティー上の問題があるというのでは、説得力はありません。(実際、カルデラのように新バージョンが出たら、新バージョン以外のバージョンのディストリビューションのサポートを取りやめるところもあります。) MSに搾取されているという意見は、羨望と被害妄想の産物でしょう。そんなことをいったら、OracleやIBM、Red Hatにも同じ体質はあります。MSはそれらの親玉にしか過ぎません。少なくとも、(他国についてはどうだか知らないが)アメリカ合衆国にはその莫大な利益に見合う莫大な税金を納税しているわけだし、株主にもそれなりに配当しているのだから、企業としての義務は果たしています。景気の足を引っ張りながら、国から援助してもらって、やっとこさ営業しているどこぞの金融機関よりどれだけマシであることか! (MSを介してアメリカ合衆国に搾取されているという意見なら、納得できるものがあります。MSに限らず、MSKKなどの海外支社がが米国本社に送金している利益は、かなりの額になるはずです。) [ メッセージ編集済み 編集者: MyTime 編集日時 2002-12-01 14:11 ] | ||||||||||||||||||||||||
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投稿日時: 2002-12-02 09:38
それは、まったく関係ないでしょう。Linuxが注目を集めたのは MS独禁法訴訟が原因です。それも、MSのハロウィーン文書かな。 ずっとIT界隈で仕事をしてて、海外ニュースサイトを見ていた人なら ばLinuxはインターネットブームを支えていたわけではないことは すぐに分かるはず。あれを支えていたのは、ベンチャーキャピタルや エンジェルなどのISPによる金儲けを目論んだ人物です。
全然まったく違いますね。検討違いもいいとこ。.comを支えたLinuxというのも聞きませ んでしたしね。むしろSUNやHP、IBMとかでしょうね。特にSUNかな。
MSとLinuxとの違いは構築にかかるコストだけじゃないでしょう?ライセンス費用や 保守費用なども当然あるでしょうしね。クライアント数ライセンスとかも考慮にいれる 必要もありますし。それにこのソースはどこです?いつの資料? それにこういっては何だけど、LinuxもMSもローエンドサーバーでは役に立つ でしょうが、ハイエンドにLinuxを使う大馬鹿者は いないしWindowsを使おうとするような気違いはもっといない。
MSのセキュリティホールよりはましでしょう。それに、それほどワームは流行ってませ んが。MSのマクロウィルスの存在を忘れましたか?ここ数年発生している数多くの 大迷惑マクロウィルスの存在を?そのうちLinuxのウィルスはどれぐらい存在した? システムの信頼性はLinuxのほうがWindowsに勝る。これが現実。Solarisとか HP-UXには劣るだろうが。
でも、アップグレードするかどうかはユーザーしだい。それにFTPサーバーにいけば 過去のバージョンでもアップデートは存在します。MSみたいに強制されるよりは ましでしょ。Linuxでは選択肢が存在します。MSにはそもそも選択肢は存在しない。 例の新ライセンスがその証拠。
何故ここにRedHatが出てくるかな?金払わなきゃ使えないものと使えるものを 混同してもらうのは困るね。金を払う”必要”のあるものと無いものを混同する のもね。 われわれシステム管理の人間からすれば最適のものを最適な場所に、となる わけだが、ファイルサーバー以外の用途でWindowsは使いたくないですね。 パッチにライセンスに、と頭を悩ませたくない。 Linuxにするかそれとも商用Unixを使うか、は用途や信頼性とか予算に左右 されますけどね。でも、MyTimeさんの意見は随分MSより。それに所々思い込み により事実の歪曲もあるみたいだけど。インターネットブームのとことか。 | ||||||||||||||||||||||||
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投稿日時: 2002-12-02 23:59
ローエンドのDIY市場とサポート重視のエンタープライズ市場では、異なる論理が働きます。
エンタープライズ市場では、サーバメーカにとっては、Linuxも決して無償のOSではありません。1台ごとに1年いくらのサポート料がかかる1ソフトウェアです。実際には、それだけでなく、エンジニアリング契約であるとか業務提携契約とかさまざまな名目で数十億単位の金が動いているという現実があります。Red Hatなんかは、その際たるもので、個人ユーザ向けのパッケージで生じている赤字をサーバメーカに対するサポート料等で穴埋めしています。個人ユーザに対しては神父のごとき態度で接していても、サーバメーカ等にとっては、暴力金融か胡散臭い新興宗教教団並の鬼のような存在です。サーバメーカは、IP問題などもあり、顧客からディストリビュータとして見られたくないので、そのための必要経費か保険とみなしているようです。 今年の9月頃でしたか、HP社がLinux上で動作するOracleでTPC-Cというベンチマークで新記録を出したというニュースが流れました。TPC-Cでは、使用した機器構成や価格がベンチマークの結果とともに公開されます。HP社は、その数週間前にWindows+SQL Serverの組み合わせでもベンチマークの結果を公表しています。HPと競合する某サーバメーカの下請けをしている同僚の話では、公表されている機器構成に某サーバメーカが使用している性能計算モデルを適用して性能ネックを外し、コスト計算すると、両者は、ほぼ同じ性能値で同じぐらいの価格になるそうです。両者のデータはCPUやメモリ量が異なりますし、LinuxがGiga-Lanを使用し、Windowsが100BaseのLanを使用しているなど(おそらく営業上の理由で故意にWindowsの性能を落としている)により、単純比較はできないそうですので、TPC-CのWebページを見ても誤解しないで下さい。 サポート契約なんか不要であると割り切らなければLinuxの優位性を誇示できない超低価格市場ならいざ知らず、その他のサポート契約を伴う市場では、Linuxといえども1台あたり年間数十万のサポート料がかかる高価なOSです。サーバメーカやサーバメーカ系のSI企業のLinuxのサポートというのは、ディストリビュータによるサポートの下請けでしかないという状況がほとんどです。いくらパッケージがFTPサイトにあっても、メンテナンスが停止していたら意味がありません。C社なんか2ヶ月間程もセキュリティーパッチを作成するのを怠っていたために、某国産サーバメーカと訴訟寸前のところまでいったそうです。ターボリナックスもkernel-2.2系のディストリビューションのメンテナンスの停止を予定しています。ソースがあるので、ディストリビュータがサポートを打ち切っても、他にサポート会社を探すことも可能かもしれません。(そんなサポート会社は国内にあるのかな?)企業の論理では、長期のサポートというのは6年間以上のことです。コミュニティーによる互助会は別として、いつまでkernel-2.2系のディストリビューションがディストリビュータによってサポートされるのか興味深いところです。 |