@IT情報マネジメント会議室は、2009年4月15日に新システムに移行しました。
新たに書き込みを行う場合には、新しい会議室をご利用ください。
- PR -

「動けば良い」では駄目なことを"SE"に分かってもらうには?

投稿者投稿内容
object
ぬし
会議室デビュー日: 2002/03/20
投稿数: 338
お住まい・勤務地: 香川県高松市
投稿日時: 2006-05-19 12:12
objectです。

私は、前のレスで4つの項目を挙げました。
しかし、最も関連があると思われる
「動く」
に関して書きます。

これは、
前のレスで、もう少し詳細な表現
「ある程度以上に複雑な集合体」が動く⇒「システム」が動く
に置き換えています。

ここで、皆さんは
「ホロン」
という言葉をご存知でしょうか?
これは
「全体と部分⇒システム」
という基本的なカテゴリを踏まえた哲学者アーサー・ケストラーの造語です。

ウィキペディア:「ホロンとは物の構造を表す概念。部分であるが全体としての性質も持ち、上下のヒエラルキーと調和し、機能する単位。 全体を構成する要素がそれ自体、全体としての構造をもつ場合の、要素(部分)としてのひとつの全体。全体子とも言う。例えば、人体という全体を構成する要素(部分)である細胞も、各々全体としての構造、機能をもっており、ホロンであると言える。
1967年、哲学者アーサー・ケストラーの提唱した概念で、ギリシア語で全体を意味する ὅλος holos に部分を意味する -on をつけた造語。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%83%B3

これは、システムの典型である生物を例として表現すると
「細胞も筋肉も神経も、ヒエラルキーの上位のセンターに対し「部分」として従属しているが、同時に準自立的な「全体」として機能する。」:「ホロン革命」(アーサー・ケストラー)P56から引用
という事です。

これに対して、
「ソフトウエアシステム」の場合、
「システムとしての全体性(部分全体性=サブシステム)」
は、システムを実際に構築している人が
作りこみ、
そしてそれが正常に機能し、
尚且つ起こりうる状況で破綻しない事
が実際的に求められます。
#部分全体性=サブシステムと書いたのは、システム動作のあらゆる局面で現れる
#その時々の全体性を意図しています。

要するに、現在のソフトウエアは、
「全体性」

「集合体個々とは全く異なるレベルでの実装を強いられている事」
を意識する事は、とても重要であると私は思います。
=================================
>加納正和さん
>単純じゃない、というより。
>もういっそのこと「そもそも無理」と割り切る
>とか。
>
>要するに「SE==技術っぽい営業」「営業==お客を取ってくるための作業をする人」
>と言い切ってしまえばいいだけ、、、では難しいかな。
ええ、私は
「現在の状況を合理的に理由付ける」
よりは、
現在の状況に於ける「不備の要因」を
具体的に認識し、解決して行く事が絶対的に必要である
と思います。
現在は、前に向かって歩くしか無いのではないでしょうか?
からすみ
会議室デビュー日: 2004/11/16
投稿数: 19
投稿日時: 2006-05-19 14:24
他の方も指摘されていますが、『動く』の定義があいまいなため、議論が成り立たないのが一番の原因だと思います。(このスレッドだけの話ではなく)


『動く』の例を考えてみました。(変な日本語が混じっていて、ちょっと解りづらいと思いますが・・・)
------------------------------------------------------------------
@, コンパイルできる(実行形式のファイルがあるから一応動かせる)
A, サブシステムレベルで正常に動作する。
B, 要件に盛り込まれた全ての機能が、正常に動作する。
C, 想定外の外的な負荷などに耐えつつ、長期間動き続けることができる。
D, 仕様変更などを容易に受け付れる(未来の機能拡張に耐え、動き続けることができる。)
E, メモリの使い方などまで細かに管理して、最高のパフォーマンスで動かせる。
------------------------------------------------------------------

例えば、『動く』の定義がBの人(日曜大工レベル?)と、Dの人(一般家電レベル?)では、『動けば良い』の定義がかけ離れているために、議論すら成り立たないと思います。



[ メッセージ編集済み 編集者: 未記入 編集日時 2006-05-19 15:19 ]
才子多猫
会議室デビュー日: 2003/02/07
投稿数: 3
投稿日時: 2006-05-19 20:50
客:目に見える問題が発生しなければ良い
SE:目に見える問題が発生しないようにリスクを押さえ込めれば良い

客はシステム内部まで気にしなくても良い
SEは客にシステム内部まで気にさせてはいけない


社外/社内の両方に目を向けてシステム開発を管理できる人は極少数だ
営業的SEと技術的SEが表裏一体となり、人・情報・リスクを管理する
そんな体制を築くことができれば・・・・

なんて思う

スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)