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ラジオのアンテナはFMの為にあるって知ってました?

投稿者投稿内容
小僧
ぬし
会議室デビュー日: 2002/08/14
投稿数: 526
投稿日時: 2002-12-19 18:13
すみません、全くデジタルな話しではないんですが、
先日、友人の車に乗っていたところラジオから
「ラジオのアンテナを動かしてもAMラジオの受信状態は変わりません」
と流れてきました。私、今年で27なんですが、昔は三宅祐二のヤング
パラダイスとかオールナイト日本(二部の伊集院光)なんかを、片田舎
で必死に音質が良くなるようにアンテナを動かして聞いてたんですが、
あんまり意味の無い行為だったことをこの歳になって知りちょっとショ
ックでした。AM用のアンテナは本体に入っているらしく、本体の向きを
変えると受信状態が変わるそうで。アンテナを動かしていて、たまたま
本体も動いたから変わってたんですねー。(--;)
会社でこの事実を知っているかを聞いたら殆ど誰も知らなかったんです
が、もしかして常識的なことなんですかねーこれって。インターネット
ラジオなんていう電波とは無縁で音が流れるご時世ですが、アナログな
世界のことって知らないことだらけだなーと、ちょっと反省気味です。

余談ですが、第2次世界大戦後からかなり歳月が経ってからの話しらし
いんですけど、旧ソ連の戦闘機が他国に不時着したことがあった際その
戦闘機を調べたら、コックピットの中の電子機器に真空管が使われてい
たそうです、既にLSIとか使われていた時代に。
また数年前の科学誌に載っていたらしいんですが、やはりロシア
あたりの共産圏の科学者が、当時最新だったCPU(どのレベルかは知り
ませんが)より高速な演算装置を真空管で作ったらしいです。実験中
に早く動きすぎて壊れたらしいんですが、長く技術的なところも資本主
義社会と隔離されていたせいで、アナログ技術がすごいことになったとい
うことで。
小さくて高性能なコンピューターがあるから飛行機とか潜水艦が動くの
が何となく普通に感じてるんですが、昔の人ってそんなもの無しで空飛
んだり海に潜ったりする機械使ってたんだー。すごい!。






[ メッセージ編集済み 編集者: 小僧 編集日時 2002-12-19 18:14 ]
横山哲也
大ベテラン
会議室デビュー日: 2001/10/01
投稿数: 163
投稿日時: 2002-12-19 21:38
横山です。

まあ、常識といえば常識ですが、一般的に知られているかという意味では常識ではないでしょうね。

AMはフェライトコアにエナメル線を巻きつけた「バーアンテナ」を使うので、
ラジオの向きを変えると感度が変わります。
これを外に出したのが、往年の松下電器のBCL用受信機クーガシリーズです。

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Global Knowledge Network
井上孝司
ぬし
会議室デビュー日: 2001/09/08
投稿数: 668
お住まい・勤務地: 東京都
投稿日時: 2002-12-19 23:06
井上です。

>フェライトコアにエナメル線を巻きつけた「バーアンテナ」

小学生のときに、6 石トランジスタラジオの組み立てキットを作ったことがありましたが、ちょうど、そんな感じのアンテナが入っていた記憶があります。ミニコンポなんかでも、AM アンテナは内蔵、FM アンテナは外付けって説明書に書いてありますね。
(ん? 最近はラジオチューナーのないミニコンポもあるのかな ?)

ちなみに、真空管の話は MiG-25 フォックスバットだと思うのですが、真空管の方が核爆発の際の電磁波障害 (EMP) に強いのをソ聯が知ってたんじゃないか、といって、業界はちょっとした騒動になったらしいです。

無線 LAN や移動体通信のこともありますから、アンテナと IT 業界とは、意外と接点がありますね。Intel の無線 LAN アクセスポイントでしたか、アレイ・アンテナを使って電波に指向性を持たせた製品があったかと思うのですが、その話を聞いて真っ先にイージス艦の AN/SPY-1 レーダーを連想した私は、相当な重症の軍ヲタです。はい。
横山哲也
大ベテラン
会議室デビュー日: 2001/10/01
投稿数: 163
投稿日時: 2002-12-19 23:06
>旧ソ連の戦闘機が他国に不時着したことがあった際その
>戦闘機を調べたら、コックピットの中の電子機器に真空管が使われてい
>たそうです、既にLSIとか使われていた時代に。

ミグ21だか25だかですよね。
新聞記事を覚えています。

でも、あれ、核攻撃直後に放射線の影響を最小限に抑えるため
という説もあって、必ずしも遅れているとは言えなかったんですよね。

>また数年前の科学誌に載っていたらしいんですが、やはりロシア
>あたりの共産圏の科学者が、当時最新だったCPU(どのレベルかは知り
>ませんが)より高速な演算装置を真空管で作ったらしいです。実験中
>に早く動きすぎて壊れたらしいんですが、長く技術的なところも資本主
>義社会と隔離されていたせいで、アナログ技術がすごいことになったとい
>うことで。

これも、同様の意図のようです。
ちなみに、真空管を使おうが、トランジスタを使おうが、
LSIであろうが、ディジタルコンピュータを作る技術は
ディジタル技術です。

世界で最初の電子式計算機は真空管を使ったディジタルコンピュータです。
誤解のないように。

ちなみに、アナログコンピュータは現在でも一部で使われています。
何しろ、計算時間がディジタルに比べて桁違いに高速ですから、
汎用性はありませんが、行くところに行けばあります。
学生時代に演習で作った記憶もあります。

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小僧
ぬし
会議室デビュー日: 2002/08/14
投稿数: 526
投稿日時: 2002-12-19 23:34
アナログコンピューターなんていう物があること自体
知りませんでした。YMOの使っていたようなアナログ
シンセなんかも一種のアナログコンピューターなんで
すかね。
ところで、アナログコンピューターの定義って何なん
ですかね。
「コンピューターってデジタルだから」
というのが根底にあるんで・・・。うーん分からない
から、噛み砕いて説明していただけるとありがたいっす。
・演算の仕方
・使っている部品
あたりで分けるんですかね。アナログコンピューターを
今も使っている特定分野って何でしょね。
核爆発で発生する電磁波には、真空管でしょ!ってこと
ですかー。やるな共産圏。


横山哲也
大ベテラン
会議室デビュー日: 2001/10/01
投稿数: 163
投稿日時: 2002-12-20 00:49
横山です。

アナログコンピュータの主要部品は「オペアンプ」と呼ばれる増幅装置です。
こいつは、抵抗値の設定次第で、入力信号を数億倍まで正確に増幅できます。

入力は通常2つあって、加算ができます。
2つの信号(波形)を入力すると、出力にはその加算結果の波形が出力されます。
一方に一定の電圧を加えると、定数加算ができます。

また、反転器として構成することもできます。
信号のプラスマイナスを反転させると負の値になるので減算ができます。

さらに、対数変換器として構成することもできます。
対数の加算は、乗算と同義ですから、乗算回路として構成できます。

除算は、1/n変換機を構成し、対数変換後、加算をします。

シンセサイザーはアナログコンピュータと同じ回路を使う場合もあります。
実際、波形の合成と変形を行うという原理は同じです。

クロックも何もないので、電気信号の伝達速度で計算が完了します。
何に使われているかは忘れてしまいましたが、何かのシミュレータ
だったように思います。

ただ、精度を上げるには、定数加算を行うための
ボリュームの精度を上げる必要があり、かなり高価になります。

ディジタルコンピュータの場合、1ビット演算を好きなだけ
組み合わせれば、任意のビット数の演算ができるので、
時間が増えるだけで、計算可能性は変わりません。
でも、アナログコンピュータは、構成部品によって
精度が制限され、あとから精度を上げることはできません。


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[ メッセージ編集済み 編集者: 横山哲也 編集日時 2002-12-20 00:50 ]
井上孝司
ぬし
会議室デビュー日: 2001/09/08
投稿数: 668
お住まい・勤務地: 東京都
投稿日時: 2002-12-20 02:00
井上です。

ちょっと脱線ですが…
アナログシンセは基本的に、VCO・VCF・VCA という、可変式の発振器・フィルタ・アンプの組み合わせで構成されていましたね。もっとも、ローランドの JUNO-6 でしたか、発振器だけデジタル化したものもありましたっけ。

で、そのアナログシンセで自動演奏するアナログ・シーケンサーは、電圧変化を発生させる機械だったと記憶しています。ですから、パネルは電圧を指定するつまみだらけだったりします。電圧と音程の関係が確かメーカーによって違ってて、ローランドはボルト/オクターブ、ヤマハはボルト/Hzでしたか。もっとも、MIDI 規格が登場して、この辺はどうでもよくなってしまいましたね
ひぐち おさむ
大ベテラン
会議室デビュー日: 2001/07/26
投稿数: 108
お住まい・勤務地: 東京都在住
投稿日時: 2002-12-20 02:41
樋口@もとラジオ小僧でございます。

引用:

井上孝司さんの書き込み (2002-12-20 02:00) より:
アナログシンセは基本的に、VCO・VCF・VCA という、可変式の発振器・フィルタ・アンプの組み合わせで構成されていましたね。もっとも、ローランドの JUNO-6 でしたか、発振器だけデジタル化したものもありましたっけ。


おー、なつかしい。JUNOシリーズは、発振器(発振器というより、分周器か……)がデジタルなので、DCOって言ってましたね。JUNOシリーズのMIDI対応第一弾のJUNO106の初期のころのやつをまだ持ってます。VCF/VCOのハイブリッドICが製造不良だか設計不良だかでのきなみ死んでしまったので、こないだデッドストックのICを見つけてきて交換して再生しました。

引用:

電圧と音程の関係が確かメーカーによって違ってて、ローランドはボルト/オクターブ、ヤマハはボルト/Hzでしたか。もっとも、MIDI 規格が登場して、この辺はどうでもよくなってしまいましたね


そうでしたね。規格がちがうとコントロールできないので、僕はSystem 100Mからこっち、ずっとローランドで、MIDI時代になってもDX7を買う気にならなかったです(笑)。

で、本題の
引用:

「ラジオのアンテナを動かしてもAMラジオの受信状態は変わりません」


ですが、クルマのラジオの場合は事情が違っていて、ちゃんとアンテナを伸ばさないと聞こえませんね(さいきんは、伸ばせるアンテナって少ないですけど)。
クルマの場合、鉄の箱なので、シールドがしっかりされていて、アンテナが唯一の電波の入り口なんだな、と実感させられます。

AMラジオに、直径1メートルぐらいのコイルとバリコンで作った同調型のループアンテナをつけると感度が飛躍的に良くなって……なんて話を始めると、どんどん違う方向に逝ってしまいそうだから、やめておこう(笑)。
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ひぐち おさむ
[Disclaimer] この書き込みは私個人の見解を記述したものです。私が所属・関与する法人・団体の意見を代表・代弁するものではありません。

スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)