Break FreeにUnbreakable……さあどれを選ぶ?
2009/6/22
オラクルが管理ツールの新版を出荷開始
前回の記事と入れ違いとなってしまいましたが、日本オラクルは5月14日、統合管理ソフト「Oracle Enterprise Manager 10g Release 5(OEM 10g R5)」を出荷開始しました。
一般的な管理ツールは、サーバやストレージなどボトムアップ型のアプローチをするのに対し、OEMはアプリケーションからトップダウンで一括運用管理できるところが特長です。同社常務執行委員 システム事業統括本部長の三澤智光氏は、インフラ層を得意領域とする管理ツールを「強制保険」、サービスレベルやアプリケーションなどの管理が得意なOEMを「任意保険」と例え、「より重視すべきはアプリケーション層まで含めた運用管理であり、強制保険とともに任意保険も活用してほしい」と話していました。
新機能で多くを占めるのが、Oracle Database 11gで追加された新機能のサポートです。Automatic Database Diagnostic MonitorのOracle RAC対応、リアルタイムSQL監視、パーティションアドバイザー、自動SQLチューニングなどが可能となります。
また仮想化では物理環境と仮想環境両方の統合管理を実現しました。事前構築・構築済みの「Oracle VM」テンプレートを展開し、仮想化の管理を容易にし、生産性を高めます。アプリケーションではSiebel 8.1.1をサポートし、プロセス・ポリシー監視やイベントログ分析が可能となります。
ミドルウェアではEnterprise JavaBeans(EJB)やJava Server Pages(JSP)に対応するなどOracle WebLogic管理機能の強化、Oracle Service Bus管理、Oracle Coherence管理などがあり、買収した製品への対応が進んでいます。
HiRDBはV8.5をリリース
最後に日本製のRDB、日立製作所のHiRDBです。最近V8.5をリリースし、体験版をダウンロードで提供しています。このHiRDBは汎用機で使うデータベースを起源としていますが、XML対応を積極的に進めるなど、新機能の開拓にはとても熱心です。
ではまた来月、お会いしましょう。 過去記事もどうぞ!
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