待望のPostgreSQL 9.2は大幅性能アップするのか?
2012/3/26
IBM Cognosファミリーに2製品追加
最後はIBMのデータ分析ソフトウェアについてです。IBMは3月8日に2つの新製品「IBM Cognos Insight V10.1」(以下、Cognos Insight)と「IBM Cognos TM1 V10.1」(以下、Cognos TM1)を発表しました。
Cognos Insightは「ビジネス・ユーザーのためのパーソナル・アナリティクス」とあり、業務分析を個人レベルで行えるようにしたものです。ドラッグアンドドロップで扱えるような手軽な操作性も備えています。なかでも目を引くのがお値段です。ユーザー当たり5万5000円(注:4月1日以降)なのです。
データ分析製品としては破格です。日本IBM 常務執行役員 ソフトウェア事業担当 ヴィヴェック・マハジャン氏(写真)は「ビジネス分析製品市場の“ゲーム”を変える存在」とインパクトを強調しました。
Cognos Insightで作成したモデルを全社展開する、あるいはCognos Insightから企業の予算計画プロセスに参加するにはCognos TM1を経由して行います。スタンドアロン的に使うCognos Insightに対して、これを企業で共有するための架け橋となるのがCongnos TM1です。Cognos TM1の最小構成価格は800万円(注:4月1日以降)。
またIBMはデータ分析のユーザーコミュニティを立ち上げました。現在はグローバル向けで英語ですが、少ししたら日本向けのコミュニティサイトもオープンする予定だそうです。BIの仲間が広がるとしたら面白いですね。
近年データ分析はデータベース提供各社が注力している分野です。ここにきて各社から個人で扱える手軽さを特徴とした製品が目立つようになってきました。BIはより手軽に、身近になってきそうです。
今後もイベントが続々
4月はデータベース関連のイベントが続きます。4月3日にオラクルのOTN MySQL User Forum Tokyo、続けて4月4日からOracle OpenWorldとJavaOneが始まります。4月17日には毎年恒例のIBM Infomation On Demandが開催されます。また3月23日、マイクロソフトは「Microsoft SQL Server 2012」を4月1日から提供開始すると発表しました。
○ OTN MySQL User Forum Tokyo (4月3日)
○ Oracle OpenWorld Tokyo 2012 (4月4日〜6日)
○ Information On Demand Conference Japan 2012 (4月17日)
ではまた来月、お会いしましょう。過去記事もどうぞ!
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