連載アプリケーション・アーキテクチャ設計入門 第3回 論理アーキテクチャを構成するコンポーネントの設計(ビジネス/データ層編) 日本ユニシス 猪股 健太郎 |
■サービス・インターフェイス
ビジネス・ロジックをサービスとして外部に公開する場合に、サービス利用者との契約に基づいた各種規約をカプセル化するのが「サービス・インターフェイス」だ。
特徴
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役割 サービス・インターフェイスは以下のことを実現するために使用する。
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推奨
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「ビジネス・エンティティ」は、「商品」や「注文」などのように、ビジネスに関係するデータを抽象化したコンポーネントである。
ビジネスに関係する情報は、一般的にデータアクセス・ロジック・コンポーネントを通してデータ・ストアに保存したりデータ・ストアから取り出したりする。その際のフォーマットは、XMLやDataSetのようなデータ中心的な形式だったり、RDBMSにマッピングしたオブジェクトだったりと、いろいろなバリエーションが考えられる。多くの場合ではXMLやDataSetを利用する方が適している。
ビジネス機能ではトランザクションという概念が重要だが、これは典型的にはステートレスなドキュメント交換の観点で表現されるもので、オブジェクト指向のようなステートフルなモデルは必ずしも必要とされない。従って、内部ビジネス・データのすべてにアクセスでき、レイヤ間でデータを受け渡しするための特別なコードが必要ないデータ形式の方が、実装が単純になることが多いのである。しかし、ほかのアプリケーション・コンポーネントによる内部ビジネス・データの操作を制限したい何らかの事情があれば、データの内部表現を抽象化するためにビジネス・エンティティ・コンポーネントを作成する。
特徴
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役割 ビジネス・エンティティ・コンポーネントは以下のことを実現する。
ビジネス・エンティティ・コンポーネントは以下のようなインターフェイスを公開する。
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推奨
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[連載] アプリケーション・アーキテクチャ設計入門 | ||
第3回 論理アーキテクチャを構成するコンポーネントの設計(ビジネス/データ層編) | ||
1.ビジネス層コンポーネントの設計(1) | ||
2.ビジネス層コンポーネントの設計(2) | ||
3.データ層コンポーネントの設計 | ||
「アプリケーション・アーキテクチャ設計入門」 |
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