Windows Azureエンタープライズアプリケーション開発技法 Windows Azure Virtual NetworkとTraffic Managerとフェデレーション認証 赤間 信幸 2011/12/26 |
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本コーナーは、日経BP社発行の書籍『Windows Azureエンタープライズアプリケーション開発技法』の中から、特にInsider.NET読者に有用だと考えられる章や個所をInsider.NET編集部が選び、同社の許可を得て転載したものです。基本的に元の文章をそのまま転載していますが、レイアウト上の理由などで文章の記述を変更している部分(例:「上の図」など)や、図の位置などを本サイトのデザインに合わせている部分が若干ありますので、ご了承ください。『Windows Azureエンタープライズアプリケーション開発技法』の詳細は「目次情報ページ」や日経BP社のサイトをご覧ください。 |
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●2.3.5 Windows Azure Virtual Network
Windows Azure Virtual Networkとは、クラウド環境のWindows Azureコンピュートサービスと、オンプレミス環境のコンピューターとを、仮想ネットワークで接続するための技術である。大別して、以下の2つの機能に分類される。
- Windows Azure Connect
- Windows Azureコンピュートサービスと、オンプレミス環境のコンピューター間で、セキュアなIP通信(マシン間通信)を実現するための技術。
- Windows Azure Connect Gateway
- Windows Azureコンピュートサービスと、オンプレミス環境のVPN機器との間で、ネットワーク接続を張り、拠点間接続を実現するための技術。
後者のWindows Azure Connect Gatewayは、本書執筆時点ではまだリリースされておらず、前者のWindows Azure Connectがβ版として提供されているのみである。このため、本書では前者についてのみ解説する。
Windows Azure Connectの概要を図 2-31に示す。まず、クラウド環境とIP接続したいオンプレミス環境の各マシンに対して、Windows Azure Connectエージェントと呼ばれるソフトウェアをインストールする。すると、このエージェントがVPNクライアントとして機能し、Azure環境のサーバーとの間でIPv6仮想ネットワークを構成することができる。
図 2-31 Windows Azure Connect |
この機能を使うことで、クラウド環境からオンプレミス環境へのサーバー呼び出しや、オンプレミス環境からクラウド環境への安全な接続を行うことができる*1。HTTPSを使ってトンネリングを行うため、比較的環境を選ばず仮想ネットワークを構成することができる点が大きなメリットである*2。
*1 図 2-31に示すように、フロントエンドから普通に入ってくる接続経路とは別に、バックエンドでネットワークが構成できるようになることに注意。 |
*2 当たり前のことだが、クラウド−オンプレミス間はネットワーク的にはかなり距離が離れている。このため、クラウド−オンプレミス間連携が可能だからといって、頻繁に大量のデータ通信を行う設計は避けなければならない。 |
引き続き、Windows Azure Traffic Managerについて解説する。
INDEX | ||
[書籍転載]Windows Azureエンタープライズアプリケーション開発技法 | ||
Windows Azure Virtual NetworkとTraffic Managerとフェデレーション認証 | ||
1.Windows Azure Virtual Network | ||
2.Windows Azure Traffic Manager | ||
3.フェデレーション認証 | ||
「Windows Azureエンタープライズアプリケーション開発技法」 |
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