.NET TIPS Windowsアプリケーションでショートカット・キーを割り当てるには?デジタルアドバンテージ2004/09/17 |
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「TIPS:Windowsアプリケーションでアクセス・キーを割り当てるには?」では、Windowsアプリケーションのメニュー・バーやコンテキスト・メニューなどのメニューに対し、[Alt]キー+[A]〜[Z]もしくは数字のいずれかのキーでメニュー項目にアクセスできる「アクセス・キー」を割り当てる方法について紹介した。Windowsアプリケーションでは、このアクセス・キーとは別に、[Ctrl]+[A]〜[Z]キーなどのより自由なキーの組み合わせにより(利用可能な組み合わせについては後述)、メニュー項目にアクセスできる「ショートカット・キー」という機能がある。
本稿ではこのショートカット・キーの実装方法について紹介する。
Windowsアプリケーションでのショートカット・キーの実装方法
とはいっても、Windowsアプリケーションでのショートカット・キーの実装は簡単だ。メニュー・バー(=MainMenuコントロール)やコンテキスト・メニュー(=ContextMenuコントロール)に登録されているメニュー項目であるMenuItemオブジェクト(System.Windows.Forms名前空間)のShortcutプロパティに、Shortcut列挙体(System.Windows.Forms名前空間)の値を割り当てるだけだ(なお後に掲載する画面にあるように、Shortcutプロパティは、コードだけでなく、Visual Studio .NETのIDEの[プロパティ]ウィンドウでも指定できる)。
よって、メニューに指定できるショットカット・キーの種類は、Shortcut列挙体のメンバの種類に制限される(利用可能なショットカット・キーの種類は、Shortcut列挙体のメンバ一覧を参照してほしい)。
次の画面は、Windowsフォーム上のメニューに対し、実際にショートカット・キーを割り当てたものである。
Windowsフォームでのショートカット・キーの設定と実行画面 | ||||||
Windowsフォーム上のメニューに対し、[Ctrl]+[A]〜[Z]キーなどのキーの組み合わせにより(利用可能な組み合わせについてはShortcut列挙体のメンバを参照)、メニュー項目にアクセスできる「ショートカット・キー」を割り当てている画面(上)と、ショートカット・キーを設定したWindowsフォームを実際に実行した画面(下)。 | ||||||
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上の画面のように、Shortcutプロパティを指定したメニュー項目には、そのショートカット・キーの表示がメニュー項目名の表示の後に自動的に追加される(ただし、Visual Studio .NETのWindowsフォーム・デザイナ上では表示されず、実際の実行時に初めて表示されるので注意すること)。
カテゴリ:Windowsフォーム 処理対象:キーボード 使用ライブラリ:MainMenuコントロール 使用ライブラリ:ContextMenuコントロール 使用ライブラリ:MenuItemクラス(System.Windows.Forms名前空間) 使用ライブラリ:Shortcut列挙体(System.Windows.Forms名前空間) |
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「.NET TIPS」 |
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