.NET TIPS 特定のボタンのクリックを[Enter]キーや[ESC]キーで行うには?デジタルアドバンテージ 遠藤 孝信2005/07/29 |
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たいていのWindowsフォームは、フォーム上のボタンとして少なくとも次の2種類を持っている。
処理を確定/開始するための[OK]ボタンや[実行]ボタン
処理のキャンセル、あるいは入力項目をクリアするための[キャンセル]ボタンや[クリア]ボタン
これらのボタンはアプリケーションの使用時にはよく利用されるため、ボタンのクリックをキーボードの[Enter]キーや[ESC]キーでも行えるようにしておくと便利である。このような用途のために、Windowsフォームでは特定のボタンのクリックをキーボードの[Enter]キーあるいは[ESC]キーの入力に割り当てることができる。
設定は簡単で、フォームのAcceptButtonプロパティに[Enter]キーに対応するボタン(既定ボタン)、CancelButtonプロパティに[ESC]キーに対応するボタン(キャンセル・ボタン)を指定するだけでよい。
WindowsフォームのAcceptButtonプロパティとCancelButtonプロパティの設定 | ||||||
Windowsフォームでは特定のボタンのクリックをキーボードの[Enter]キーあるいは[ESC]キーの入力に割り当てることができる。 | ||||||
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この2つのプロパティにはButtonコントロールかLinkLabelコントロールが設定可能である(正確にはIButtonControlインターフェイスを実装しているコントロール。この2つのコントロールはこのインターフェイスを実装している)。
なお、複数行形式(multilineプロパティをTrueに設定)のテキストボックス(あるいはリッチテキストボックス)を配置している場合には、AcceptButtonプロパティを設定すると、実行時にテキストボックス内で[Enter]キーによる改行が入力できなくなる([Ctrl]+[Enter]あるいは[Ctrl]+[M]では入力可能)。これを可能にする方法については「TIPS:AcceptButtonプロパティ設定時にテキストボックス内で改行を行うには?」でまとめている。
カテゴリ:Windowsフォーム 処理対象:キーボード 関連TIPS:AcceptButtonプロパティ設定時にテキストボックス内で改行を行うには? |
「.NET TIPS」 |
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