.NET TIPS DataTipsで隠れているコードを見るには？［VS 2005のみ］ デジタルアドバンテージ　遠藤 孝信 2006/09/08

　Visual Studioには、デバッグ時に変数の値やオブジェクトのメンバの内容を確認するための「DataTips」という機能がある。DataTipsはプログラムの実行中断中にマウス・カーソルを変数の上に移動させれば表示される。

　Visual Studio 2005ではこのDataTipsの機能が強化されており、複雑な構造のオブジェクトであっても、その各メンバを展開してツリー表示させることができる（下図）。また値の表示だけでなく、その場で値の変更も可能だ。

表示中のDataTips

コード実行の中断中に、変数上にマウス・カーソルを移動させることにより変数の内容を参照できる。変数が複雑なオブジェクトを参照している場合には、［＋］部分をクリックしてメンバの内容を展開表示できる。しかしDataTipsが大きいとコードが隠れてしまう。

　しかしDataTipsにより変数の内容を展開しながら表示させていると、それが邪魔になってプログラム・コードが見にくくなってしまうことがある。

　このような場合には、DataTips表示中に［Ctrl］キーを押すことにより、DataTipsが次の図のように一時的に透明になる。

透明になったDataTips

DataTips表示中に［Ctrl］キーを押すとDataTipsが一時的に透明になる。［Ctrl］キーを離すと表示は元に戻る。

　［Ctrl］キーを離せば再度DataTipsが表示されるので、DataTipsとコードを交互に参照することができる。

利用可能バージョン：.NET Framework 2.0のみ カテゴリ：Visual Studio 2005　処理対象：IDE

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