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Visual Basic 2005でスプラッシュ・スクリーンを表示するには?[VS 2005のみ、VB]

デジタルアドバンテージ 遠藤 孝信
2007/08/09

 「TIPS:Windowsアプリケーションでスプラッシュ・スクリーンを表示するには?」では、C#やVBでアプリケーション起動時にスプラッシュ・スクリーンを表示する方法を紹介しているが、Visual Basic 2005(Visual Basic 2005 Express EditionあるいはVisual Studio 2005のVisual Basic。以下、VB 2005)では、より簡単にスプラッシュ・スクリーンを表示する方法が用意されている。

スプラッシュ・スクリーンとなるフォームの準備

 スプラッシュ・スクリーンを表示するにはまず、スプラッシュ・スクリーンとなるフォームをプロジェクトに追加する。フォームのテンプレートとして、すでに「スプラッシュ スクリーン」が用意されているのでこれを利用すればよいだろう。もちろん冒頭のTIPSで行っているように、独自にフォームを作成してもよい。


VB 2005のWindowsアプリケーション作成時の[新しい項目の追加]ダイアログ
ソリューション・エクスプローラ内でプロジェクトを右クリックしてメニューより[追加]−[新しい項目]を実行して開く。スプラッシュ・スクリーン用のフォームがテンプレートとして用意されている。

 スプラッシュ・スクリーンのテンプレートを選択すると、次のようなフォームがプロジェクトに追加される(この画面ではそのコードも表示している)。


追加されたスプラッシュ・スクリーン用のフォーム
フォームには、そのBackgroundImageプロパティで設定された画像が表示されている。フォーム上には3つのLabelコントロールが配置されており、それぞれアプリケーション・タイトル、バージョン情報、著作権が表示される。またこれらのLabelコントロールは2つのTableLayoutPanelコントロールを使用して配置されている。画面下は自動生成されたフォームのコード。

 コードを見ると分かるように、このスプラッシュ・スクリーンではアプリケーションのタイトル、バージョン情報、著作権を表示するようになっている。これは、デフォルトのままでは、次のようなスプラッシュ・スクリーンとして表示される。


実行時に表示されるスプラッシュ・スクリーン

スプラッシュ・スクリーンの設定

 次に、いま作成したスプラッシュ・スクリーンをプロジェクトに設定する。これにはプロジェクトのプロパティを開き、一番下にある[スプラッシュ スクリーン]で、いま作成したスプラッシュ・スクリーンのフォームを選択する。次の画面はこの選択を行っているところだ。


VB 2005のプロジェクトのプロパティ
ソリューション・エクスプローラ内でプロジェクトを右クリックしてメニューより[プロパティ]を実行するか、プロジェクト内にある「My Project」の項目をダブルクリックして開く。
  [スプラッシュ スクリーン]でスプラッシュ・スクリーンとなるフォームを選択する。

 以上で作業は完了だ。この状態でアプリケーションを実行すると、まず画面の中央にスプラッシュ・スクリーンが2秒間表示され、それが消えた後にメインのフォームが表示される。

 なお、スプラッシュ・スクリーンに表示されるバージョン情報や著作権の内容は、プロジェクトのプロパティにある[アセンブリ情報]ボタンをクリックして開く[アセンブリ情報]ダイアログから編集可能だ。

 ちなみに、このようにして作成したWindowsアプリケーションは、その実行ファイルに「/nosplash」あるいは「-nosplash」オプションを付けて実行すると、スプラッシュ・スクリーンを表示せずに起動できる。End of Article

利用可能バージョン:.NET Framework 2.0のみ
カテゴリ:Visual Studio 2005 処理対象:プロジェクト
カテゴリ:Visual Basic 2005 処理対象:アプリケーション・フレームワーク

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