.NET TIPS WAVEサウンド(.wavファイル)をループ再生するには?[2.0のみ、C#、VB]デジタルアドバンテージ 一色 政彦2007/08/30 |
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「TIPS:WAVEサウンド(.wavファイル)を再生するには?」では、Windows標準のサウンド・ファイル形式として採用されている「WAVE形式ファイル」(以降、.wavファイル)のサウンドを簡単に再生する方法を紹介した。また、「TIPS:WAVEサウンド(.wavファイル)を非同期で再生するには?」では、非同期で.wavファイルを再生する方法を紹介した。これらのTIPSで紹介された具体的な方法は、SoundPlayerクラス(System.Media名前空間)のPlaySyncメソッドやPlayメソッドを呼び出すことで.wavファイルを再生するというものだった。
SoundPlayerクラスには、これら以外にもメソッドが提供されており、例えばほかの処理の実行中にそのバックグラウンドで.wavファイルをループ再生したりすることができる(=非同期的な繰り返し再生)。
本TIPSではそのループ再生の方法について紹介する。
.wavファイルをループ再生するには?(非同期的な繰り返し再生)
.wavファイルをループ再生するには、SoundPlayerオブジェクトのPlayLoopingメソッドを呼び出せばよい。SoundPlayerオブジェクトを作成するには、コンストラクタに.wavファイルのパスを指定してインスタンス化する。
PlayLoopingメソッドを呼び出すことにより、新しいスレッドが作成され、そのスレッドを使用して(バックグラウンドで).wavファイルが再生される。再生中も、(PlayLoopingメソッドの)呼び出し元のスレッドでは、コードの実行が先に進む。
次のコードは、実際にPlayLoopingメソッドを使って.wavファイルを再生するサンプルのコンソール・アプリケーションだ。
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.wavファイルをループ再生するコンソール・アプリケーションのプログラム・コード(上:C#、下:VB) |
このプログラムを実行すると、「ジャジャーン」というサウンドが繰り返し再生されている間に、コードの実行が先に進み、「1秒経過」「2秒経過」……というメッセージが1秒ごとに表示される。10秒後に(SoundPlayerオブジェクトのStopメソッドが呼び出されることにより)その再生が停止する。その後、「15秒経過」というメッセージを最後にアプリケーションは終了する。
利用可能バージョン:.NET Framework 2.0のみ カテゴリ:クラス・ライブラリ 処理対象:サウンド 使用ライブラリ:SoundPlayerクラス(System.Media名前空間) 関連TIPS:WAVEサウンド(.wavファイル)を再生するには? 関連TIPS:WAVEサウンド(.wavファイル)を非同期で再生するには? |
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「.NET TIPS」 |
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