.NET TIPS TextBoxコントロールで32767文字以上のテキストを入力可能にするには?[C#、VB]デジタルアドバンテージ 一色 政彦2007/10/25 |
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複数行入力対応のTextBoxコントロール
TextBoxコントロール(System.Windows.Forms名前空間)は、基本的に1行(=単行)でテキスト・データを入力するためのコントロールだが、Multilineプロパティに「true」を設定することで複数行のテキスト・データの入力が可能になる。
次の画面は、Visual Studio 2005(以降、VS 2005)のIDEを用いてMultilineプロパティを設定しているところだ。
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TextBoxコントロールを複数行入力可能にするプロパティ設定 |
Multilineプロパティを「true」に設定する。ちなみに、VS 2005の[TextBox タスク]メニューでは「MultiLine」と“L”が大文字になっているので注意。正しくは「Multiline」である。 |
以上の設定だけで、このTextBoxコントロールは複数行の入力が可能になる。このようなTextBoxコントロールは、大量のテキスト・データを入力できるコントロールが必要なときに重宝する。
しかし実際に大量のテキスト・データを入力しようとすると、TextBoxコントロールの最大入力文字数(デフォルトでは「3万2767文字」)の制限にひっかかり、それ以上の文字入力ができなくなったり、コピー&ペーストしたときに知らないうちにテキスト・データが途中で切れてしまったりする問題がある。
TextBoxコントロールの最大入力文字数の制限を解除するには?
この最大入力文字数の制限に対処するには、MaxLengthプロパティに「0」を設定すればよい。次の画面はVS 2005のIDEでMaxLengthプロパティを設定しているところだ。
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TextBoxコントロールの最大入力文字数の制限を解除するプロパティ設定 |
MaxLengthプロパティに「0」を設定する。 |
このように「0」を指定したとき、「42億9496万7295文字」(※複数行のTextBoxコントロールの場合の数値。単行では「21億4748万3646文字」)もしくは「使用可能なメモリ・サイズで実現可能な文字数」の、いずれか小さい値まで入力できるようになる。
以上、本TIPSではエンド・ユーザーが入力する際の文字数制限を解除する方法を紹介したが、「TIPS:TextBoxコントロールに長いテキストを追加するには?」ではプログラム内部でTextBoxコントロールに3万2767文字以上のテキストを設定する際の問題点と解決方法を説明しているので併せて参照されたい。
カテゴリ:Windowsフォーム 処理対象:テキストボックス 関連TIPS:TextBoxコントロールに長いテキストを追加するには? |
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「.NET TIPS」 |
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