.NET TIPS ヘルプ・ドキュメント(.hxsファイル)をHTMLファイルに変換するには?デジタルアドバンテージ 遠藤 孝信2008/04/24 |
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Visual Studioや.NET Framework SDKのヘルプ・ドキュメントの内容はHTMLで記述されているが、実際にはいくつかのHTMLファイルをまとめたバイナリ形式の.hxsファイルとしてインストールされおり、その閲覧には付属のDocument Explorerなどが必要となる。
Document Explorerで表示するヘルプ・ドキュメント |
.hxsファイルは扱いが楽で検索も速いという利点はあるが、バイナリ形式であるため、独自の検索を行ったり、内容の一部を引用したりして活用するのは困難だ。本稿では、ヘルプ・ドキュメント(.hxsファイル)をHTMLファイルに戻す方法について解説する。
なお本稿では、開発環境としてVisual Studio 2008がインストールされているものとする。
Visual Studio SDKに含まれるHxComp.exe
.hxsファイルは、HxComp.exeというヘルプ・ファイルのビルド・ツールを使って逆コンパイルすることにより、元のHTMLファイルに戻すことが可能だ。
HxComp.exeは、Visual Studio 2008 SDKに付属するツールで、これは以下のリンクより無償でダウンロードできる。
なお、Visual Studio 2008 SDKをインストールするには、コンピュータにVisual Studio 2008 Standard Edition以上がインストールされている必要がある(Express Editionは不可)。
ちなみに、Visual Studio 2008の場合には、ヘルプ・ファイル(MSDNライブラリ)は、次のディレクトリに、.hxsファイルとして格納されている。
c:\Program Files\MSDN\MSDN9.0\1041
HxComp.exeの実行方法
Visual Studio 2008 SDKのインストールが完了すると、HxComp.exeが次のパスに配置されるはずだ。
c:\Program Files\Common Files\microsoft shared\Help 2.0 Compiler\HxComp.exe
HxComp.exeにより、.hxsファイルを逆コンパイルするには、コマンドプロンプトで次のようにして行う。
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HxComp.exeによる.hxsファイルの逆コンパイル |
なお、-dオプションを指定しない場合は、カレント・ディレクトリにファイルが展開される。
カテゴリ:開発環境&ツール 処理対象:ツール |
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「.NET TIPS」 |
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