.NET TIPS WebBrowserコントロールで選択されている文字列をコピーするには?[2.0、C#、VB]デジタルアドバンテージ 遠藤 孝信2008/06/05 |
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WebBrowserコントロールのHTMLドキュメントに対する操作は、「TIPS:WebBrowserコントロールによりWebページからリンクや画像を抽出するには?」の最後で示しているように、ドキュメント内の特定のHTML要素を取得してから行うことが多いが、これとは別に、現在のドキュメントに対してコマンドを実行するという方法をとる場合がある。
コマンドの実行には、WebBrowserコントロールのDocumentプロパティからHtmlDocumentオブジェクト(System.Windows.Forms名前空間)を取得し、そのExecCommandメソッドを呼び出して行う。
WebBrowserコントロールに表示されているHTMLドキュメントにおいて、現在選択されている文字列のクリップボードへのコピーは、「Copy」コマンドで可能だ。これは次のようなコードにより実行する。
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WebBrowserコントロールで選択されている文字列のコピー(上:C#、下:VB) | ||
変数webBrowser1がWebBrowserコントロールのインスタンスを参照しているものとする。 |
ExecCommandメソッドの第2引数にはコマンド固有のダイアログを表示するかどうかを、第3引数にはコマンドに必要なパラメータを指定するが、これらが使用されるかどうかはコマンドの種類によって異なる。Copyコマンドの場合には、どちらも使用されない。
なお、ExecCommandメソッドで実行可能なコマンドの一覧は、MSDNのCommand Identifiersに記載されている。Copyコマンド以外では、Webページを保存する「SaveAs」や、Webページの印刷を行うための「Print」などが比較的よく使用されるようである。
利用可能バージョン:.NET Framework 2.0以降 カテゴリ:Windowsフォーム 処理対象:WebBrowserコントロール 使用ライブラリ:WebBrowserコントロール(System.Windows.Forms名前空間) 使用ライブラリ:HtmlDocumentクラス(System.Windows.Forms名前空間) 関連TIPS:WebBrowserコントロールによりWebページからリンクや画像を抽出するには? |
「.NET TIPS」 |
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