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.NET TIPS
GAC(グローバル・アセンブリ・キャッシュ)の内容をエクスプローラで通常表示するには?
デジタルアドバンテージ 遠藤 孝信
2009/03/26 |
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「TIPS:GAC(グローバル・アセンブリ・キャッシュ)からファイルを取り出すには?」では、コマンド・プロンプトを使ってGAC内のファイルにアクセスする方法を示しているが、本稿ではGACの内容をWindowsのエクスプローラで通常表示させる方法について紹介する。
これにはいくつかの方法があるが、本稿で紹介するのは、GACフォルダ内のファイルに一切手を加えない方法だ。
substコマンドによる仮想ドライブの割り当て
ここで紹介するのは、Windowsに付属するsubstコマンド(C:\WINDOWS\assembly\subst.exe)を使用して、GACフォルダを仮想ドライブに割り当てるという方法だ。
これには、コマンド・プロンプトや、スタート・メニューの[ファイル名を指定して実行]で、次のコマンドを実行すればよい。
subst M: C:\WINDOWS\assembly
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substコマンドによるGACフォルダの仮想ドライブへの割り当て |
これは、GACフォルダが「C:\WINDOWS\assembly」であり、かつ、マイ・コンピュータに「M:」ドライブが存在していない場合を想定している。「M:」にすでにドライブが存在する場合には、別の開いているドライブ・レターを指定する。 |
このコマンドを実行すると、GACフォルダである「C:\WINDOWS\assembly」が、仮想ドライブである「M:」ドライブとして割り当てられる。この状態で、エクスプローラでマイ・コンピュータを開くと、Mドライブが新しく増えているはずだ。
増えたMドライブを開くと、次の画面のようにGACの内容を参照することができる。GACの内容については上記のTIPSを参照してほしい。
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エクスプローラで表示したGACの内容 |
substコマンドを使って仮想ドライブとして割り当てると、GACフォルダも通常のフォルダとしてアクセスできる。 |
エクスプローラ上でGACフォルダを特殊なもの(仮想ビュー表示)にしているのは、GACフォルダに配置されている「Desktop.ini」ファイル*だ。しかしながら、このファイルがルート・ディレクトリにある場合には、その効果を発揮しない(らしい)。上述した方法は、この仕様を利用したものである。
* このファイルをリネームするなどすれば、GACフォルダも通常のフォルダとしてエクスプローラで表示される。ただしこのファイルは「隠しファイル属性」や「システム・ファイル属性」が付与されているため、通常のファイルのようには扱えない。
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■仮想ドライブの削除
割り当てた仮想ドライブを取り消す(削除する)には、次のようにsubstコマンドの「/D」オプションを使用する。
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「/D」オプションによる仮想ドライブの削除 |
この例では仮想ドライブとして割り当てた「M:」ドライブを削除している。 |
なお、substコマンドで作成した仮想ドライブは特定のフォルダの1つの“ビュー”に過ぎないため、仮想ドライブ内でのファイル操作は、当然ながら元のフォルダにもそのまま反映される。このため、ファイルの移動や削除などには注意してほしい。
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