.NET TIPS 手軽にSQL Serverのデータベースをコピーするには?デジタルアドバンテージ 岸本 真二郎2009/04/02 |
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SQL Server 2000では、管理ツール(SQL Server Enterprise Manager)からデータベースのインポート/エクスポート機能を使ってデータベースのコピーが行えた。また、SQL Server 2008などでは、同様の機能や、データベースのコピー機能が利用できるが、コマンドラインからも簡単に実行可能なデータベースのコピー・ツールがあるので紹介しよう。
SQL Server Database Copy Tool
このツールは「SQL Server Database Copy Tool」という、名前のとおりのツールで、コピー元とコピー先のSQL Serverのデータベースを指定することで、簡単にデータベースのコピーが行える。インストールは不要で、ダウンロードしたファイルを展開すればすぐに使用できる。
このツールにはGUIとコマンドラインの2種類のUIがある。まずはGUIでの使い方を説明する。
■GUIから実行
ツール(DBCopyTool.exe)を起動したら、まず[Servers]タブを選択して、コピー元とコピー先のSQL Serverを指定しておく。ここで設定した情報は、XMLファイル(config.xml)に保存される。手作業でこのXMLファイルを編集しても問題ないようだ。
SQL Server Database Copy Toolの[Servers]タブ |
コピーを行うSQL Serverを追加する。 |
データベースのコピーを行うには、今度は[Copy Database]タブを選択して、コピー元とコピー先のデータベースを指定する。コピー先のデータベースは新規に作成することも可能である。
SQL Server Database Copy Toolの[Copy Database]タブ |
コピー元とコピー先のデータベースを指定して、[Copy]ボタンでコピーを開始。 |
そして[Copy]ボタンをクリックすれば、データベースのコピーが開始する。
■コマンドラインから実行
このツールはコマンドラインから起動することもできる。ただしこの場合にも、上述した方法でGUIからSQL Serverを事前に登録して、バックアップ先のフォルダなどを設定しておく必要がある。そのうえで、コマンドラインから次のように、コピーを行うSQL Serverとデータベース名を指定する。
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コマンドラインでコピーを行う場合のパラメータ |
コピー元とコピー先に同じSQL Serverを指定すると、同一SQL Server内でのデータベースのコピーとなる。この機能は、アプリケーションのテストなどで何度も同じ内容のデータベースを用意しなければならない場合などに重宝するだろう。
なお、筆者の試した範囲では、Windows XP上のSQL Server 2000とSQL Server 2008との間でコピーが正しく行えたことを確認している。
利用可能バージョン:.NET Framework 2.0以降 カテゴリ:開発環境&ツール 処理対象:ツール カテゴリ:データベース 処理対象:SQL Server 2005 カテゴリ:データベース 処理対象:SQL Server 2008 |
「.NET TIPS」 |
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