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.NET TIPS
MSDNサブスクリプションで新製品を超高速にダウンロードするには?
デジタルアドバンテージ 遠藤 孝信
2009/08/13 |
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.NET開発者にとってはすでにおなじみだと思われるが、最新の開発ツールやOSを、店頭などよりも早期に、ネットワーク経由で入手できる「MSDNサブスクリプション」という有償サービスがある。先日(2009年8月12日)にはWindows 7の日本語版が公開され、このサービスによりさっそくダウンロードされた方も多いはずだ。
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図1 MSDNサブスクリプションのダウンロード・ページ |
最新の開発ツールやOSをダウンロードできる。 |
しかし、Windows 7などのような“大物”ソフトウェアの場合、特に公開初日などではアクセスが集中するためか、ダウンロードに非常に時間がかかることがある。
このMSDNサブスクリプションでは、ソフトウェアのダウンロードは通常「File Transfer Manager」というダウンロード・ツールによって行うが*、8月12日に筆者がWindows 7をダウンロードしようとしたところ、ダウンロード速度は20〜100Kbytes/秒程度にしかならず、これでは2Gbytes超のISOファイルをダウンロードするのに10時間近くかかることになる(図3の左上を参照)。
* File Transfer Managerは、MSDNサブスクリプションで初めてダウンロードを行う際に、自動的にインストールが開始される。
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Akamai Download Managerによるダウンロード
上記のように、File Transfer Managerでのダウンロードに時間がかかる場合には、「トップ ダウンロード」のページを試してみるとよい。ページの左上のメニュー部分に、このページへのリンクがある(図2の赤枠部分)。
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図2 MSDNサブスクリプションの「トップダウンロード」ページ |
赤枠のリンクをクリックするとトップダウンロードに移動できる。アクセス量が多いと思われる新製品がここに用意される。 |
このページ上部に「トップ ダウンロードでは、新しく利用可能になった特定のダウンロードが表示され、提供開始時のアクセス量の多い製品のダウンロードをサポートしています。ダウンロードの要求のピークを越えた後は、MSDN サブスクライバ ダウンロードからご利用いただけます。」とあるように、ここにはアクセスが特に集中しているソフトウェアのダウンロード用のリンクが用意されている。
各リンクをクリックすることによりダウンロードが開始するのだが、このページからダウンロードする場合には、File Transfer Managerではなく、「Akamai Download Manager」という異なるダウンロード・ツールが実行される(図3の下)。
そしてこちらでは、File Transfer Managerで30Kbytes/秒程度のときでさえも、1〜4Mbytes/秒もの速度でダウンロードが可能なようだ(実際、2.3GbytesのWindows 7のISOファイルを8分間でダウンロードできた)。
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図3 Akamai Download Managerによるダウンロード |
ダウンロード速度を比較するために、同じISOファイルを、File Transfer Manager(
)とAkamai Download Manager(
)の両方で同時にダウンロードしている。Akamai Download Managerの方が50〜100倍近い速度が出るようだ。
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File Transfer Manager |
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Akamai Download Manager |
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にある[Details]ボタンで開くダウンロードについての詳細画面 |
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ちなみにAkamaiとは、世界中に配置したサーバと高速ネットワークによりコンテンツ配信を行っている企業で、MSDNサブスクリプションのコンテンツ(ファイル)はAkamaiを利用して配信しているようである。
あまり知られておらず、まだ利用者が少ないために高速なだけかもしれないが、通常のダウンロードでは待ちきれないという場合には試してみてほしい。
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