.NET TIPS [Silverlight 2]タイマを利用するには?[C#、VB]デジタルアドバンテージ 一色 政彦2009/10/22 |
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タイマとは、一定時間間隔で何らかの処理を行うための機能。Silverlightでは、このタイマ機能をDispatcherTimerクラス(System.Windows.Threading名前空間)により利用できる。
次のサンプルは、タイマ機能を使ったシンプルな時計である。100ミリ秒ごとにTextBlockコントロールに対して時刻表示のテキストを設定している。
一定時間間隔で何らかの処理を行うサンプル・アプリケーション |
■DispatcherTimerクラスにより一定時間間隔で処理を行う方法
DispatcherTimerクラスを利用するには、DispatcherTimerオブジェクトを生成して(コンストラクタ・パラメータなし)、時間間隔と処理メソッドの設定を行い(後述)、タイマの実行を開始するStartメソッド(パラメータなし)を呼び出す。
時間間隔は、DispatcherTimerオブジェクトのIntervalプロパティにTimeSpan型のオブジェクトとして設定する。(ミリ秒単位で)TimeSpanオブジェクトを作成するには、次のような5つのint/Integer型の引数を取るコンストラクタを利用する。
TimeSpan(日数、時間数、分数、秒数、ミリ秒数)
また、処理メソッドは、Tickイベント・ハンドラとなるメソッドをEventHandlerデリゲート(System名前空間)として指定する。
以上の内容で実際に作成したのが、下記のサンプル・コードだ。このコードでは、100ミリ秒間隔でtimer_Tickメソッドが呼び出され、そこで現在日時がTextBlockコントロール(textBlockInfo)のTextプロパティに設定されている。各種プロパティの設定などは、Silverlightページのコンストラクタ(Pageコンストラクタ)で行われている。
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一定時間間隔で何らかの処理を行うサンプル・コード(上:C#、下:VB) |
これを実行すると、冒頭のサンプル・アプリケーションのように動作する。
なお、タイマを停止したい場合には、DispatcherTimerオブジェクトのStopメソッド(パラメータなし)を呼び出す。
カテゴリ:Silverlight 2 処理対象:スレッド 使用ライブラリ:DispatcherTimerクラス(System.Windows.Threading名前空間) 使用ライブラリ:TimeSpan構造体(System名前空間) 使用ライブラリ:EventHandlerデリゲート(System名前空間) |
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