フレッシュマン企画 連載
|
|
|
●3. 【実装】設計に基づきプログラムのソース・コードを実装(=コーディング)する
まず「(a)Windowsフォーム」のクラスの実装を行う。次の画面を参考に、Windowsフォームのソース・ファイルの名前を「Form1.cs」から「Display.cs」に変更し、クラス名を「Display」に変更しよう。
以上の設定が終われば、プログラムが正常なソース・コードになっているかどうか確認するために、1度プログラムをビルドしてみよう。ビルドはメニュー・バーから[ビルド]−[ソリューションのビルド]を実行する。
すると、正常にビルドが終了するはずである。
●ビルド・エラーへの対処方法
しかし、例えば「型または名前空間名 'Form1' が見つかりませんでした。using ディレクティブまたはアセンブリ参照が不足しています。」というビルド・エラーが表示されるような場合は、先ほどのクラス名を「Form1」から「Display」に変更する作業が完全でなく、まだ「Form1」という名前を使用しているコードが残っている。
このようなビルド・エラーが発生した場合には、次の画面のようにして、適切な修正を行う必要がある(この例では、ソース・コードの「Form1」部分を「Display」に変更する)。
ビルド・エラーの対処方法ビルド・エラーの対処方法 | ||||||
ビルド・エラーが発生すると、[エラー一覧]にビルド・エラーの内容が表示される。 | ||||||
|
以上で再度ビルドを実行すると、今度は正常に終了するはずである。VS 2008では、ビルド・エラーの修正は、このようにして行うので、覚えておいてほしい。
■コントロールやコンポーネントを配置しよう
次に「(b)Labelコントロール」の「timeNow」オブジェクトを配置する。
これには、次の画面のように、[ツールボックス]からLabelコントロールをフォーム上にドラッグ&ドロップして、コントロールのオブジェクト名を「timeNow」に変更すればよい(なお、コントロールのオブジェクトとは、「コントロールのクラスがフォーム上で実体となったもの」という意味)。
(b)Labelコントロールの「timeNow」オブジェクトの配置 | ||||||||||||
Windowsフォーム・デザイナで、WindowsフォームにLabelコントロールを配置し、コントロールのオブジェクト名を「timeNow」に変更する。 | ||||||||||||
|
最後に、(c)Timerコンポーネントの「secTimer」オブジェクトを挿入する。
これを行うには、次の画面のように[ツールボックス]ウィンドウからTimerコンポーネントをフォーム上にドラッグ&ドロップして、コンポーネントのオブジェクト名を「secTimer」に変更するだけだ(なお、コンポーネントのオブジェクトとは、「コンポーネントのクラスがフォーム内で実体となったもの」という意味)。
(c)Timerコンポーネントの「secTimer」オブジェクトの挿入 | |||||||||
Windowsフォーム・デザイナで、Windowsフォーム上にTimerコンポーネントをドラッグ&ドロップして追加し、コンポーネントのオブジェクト名を「secTimer」に変更する。 | |||||||||
|
ここで再びビルドを行おう。ビルドが正常に終了するはずだ。これで、先の設計図で挙げた3つのオブジェクトがプログラム内にすべてそろったことになる。次にこれらのオブジェクトの外観や動作などの性質、つまりプロパティを詳細に設定していこう。
INDEX | ||
[フレッシュマン企画 連載]簡単!Visual Studio 2008入門 | ||
第5回 初めてのWindowsアプリケーションの開発 | ||
1.Windowsアプリケーション開発の手順 | ||
2.コントロールやコンポーネントを配置する | ||
3.クラスやオブジェクトのプロパティ(性質)を変更する | ||
4.オブジェクトのイベント・ハンドラを追加する | ||
5.複数の処理を1つのメソッドにまとめるには? | ||
「簡単!Visual Studio 2008入門」 |
- 第2回 簡潔なコーディングのために (2017/7/26)
ラムダ式で記述できるメンバの増加、throw式、out変数、タプルなど、C# 7には以前よりもコードを簡潔に記述できるような機能が導入されている - 第1回 Visual Studio Codeデバッグの基礎知識 (2017/7/21)
Node.jsプログラムをデバッグしながら、Visual Studio Codeに統合されているデバッグ機能の基本の「キ」をマスターしよう - 第1回 明瞭なコーディングのために (2017/7/19)
C# 7で追加された新機能の中から、「数値リテラル構文の改善」と「ローカル関数」を紹介する。これらは分かりやすいコードを記述するのに使える - Presentation Translator (2017/7/18)
Presentation TranslatorはPowerPoint用のアドイン。プレゼンテーション時の字幕の付加や、多言語での質疑応答、スライドの翻訳を行える
|
|