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フレッシュマン企画 連載
簡単!Visual Studio 2005入門
第6回 Windowsアプリケーションのデバッグ&リリース
デジタルアドバンテージ 一色 政彦
2007/07/27 |
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■VS 2005を駆使したプログラミング方法
右クリックで表示されるコンテキスト・メニューから[終了]を選択すると、フェード・アウトしながらアプリケーションが終了する機能を、VS 2005を使って「時計」アプリケーションに実装する。まずは、コンテキスト・メニューが表示されるようにしてみよう。
●コンテキスト・メニューの追加
コンテキスト・メニューは、[ツールボックス]ウィンドウの中に([メニューとツール バー]カテゴリの)ContextMenuStripコントロールとして初めから登録されている。次の画面のように、ContextMenuStripコントロールをフォーム上にドラッグ&ドロップすると、フォームのコンテキスト・メニューを追加することができる(なおここでは、追加したContextMenuStripコントロールは、名前を「clockMenu」とした)。
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コンテキスト・メニューの追加 |
[ツールボックス]ウィンドウの中にある([メニューとツール バー]カテゴリの)ContextMenuStripコントロールをフォーム上にドラッグ&ドロップすることで、フォームにコンテキスト・メニューが追加できる。 |
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ContextMenuStripコントロールをフォーム上にドラッグ&ドロップする。 |
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追加されたContextMenuStripコントロールを選択する。 |
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[プロパティ]ウィンドウにある[(Name)]プロパティの値を「clockMenu」に変更する。 |
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さらに、追加したContextMenuStripコントロールを、フォーム(=Displayクラス)にコンテキスト・メニューとして設定する必要がある。これには、次の画面のように、フォームの[ContextMenuStrip]プロパティの値を「clockMenu」に設定すればよい。
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コンテキスト・メニューのフォームへの登録 |
追加したContextMenuStripコントロールは、フォーム(=Displayクラス)にコンテキスト・メニューとして設定する必要がある。 |
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フォームを選択する。 |
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[ContextMenuStrip]プロパティの値を「clockMenu」に設定する。 |
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これにより、フォームを右クリックすると、コンテキスト・メニュー「clockMenu」が表示されるようになる。後はclockMenu自体のメニュー項目を追加する。本稿ではアプリケーションを終了するための[終了]項目を追加する。これも、次の画面のように、VS 2005のIDE上で簡単に追加することができる(追加した項目の名前は「menuItemClose」とした)。
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メニュー項目の追加 |
Windowsフォーム・デザイナ上でContextMenuStripコントロールに文字を入力するだけで、メニュー項目を追加できる。 |
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ContextMenuStripコントロール(clockMenu)をクリックして選択する。 |
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ContextMenuStripコントロール(clockMenu)が選択されると、フォームの上部に[ContextMenuStrip]という項目が現れ、その下に「ここへ入力」という空き項目が表示されるので、そこをクリックしてメニュー項目名(この例では、「終了(&X)」)を入力する。これにより、そのメニュー項目がコンテキスト・メニューに追加される(ちなみに、メニュー項目にある「&X」はアクセス・キーと呼ばれる機能である。詳しくは「.NET TIPS:Windowsアプリケーションでアクセス・キーを割り当てるには?」を参照)。 |
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追加されたメニュー項目を選択した状態で、[プロパティ]ウィンドウにある[(Name)]プロパティの値を「menuItemClose」に変更する。 |
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以上でコンテキスト・メニューの追加は完了だ。これが正常に動作するかを確認するために、いったんビルドを行い、プログラムを実行してみよう。マウスを右クリックすると、次の画面のように、正しくコンテキスト・メニューが表示されるはずだ。
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コンテキスト・メニューの実行例 |
「時計」アプリケーションを実行して、フォーム上で右クリックすると、コンテキスト・メニューが表示される。 |
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ただし、[終了]をクリックしても、実際にはアプリケーションは終了しない。 |
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しかし、終了処理をまだ実装していないので、[終了]をクリックしても実際にアプリケーションを終了させることはできない。次に、アプリケーションを実際に閉じる機能を実装していくことにしよう。
●アプリケーションを閉じる機能の実装
[終了]がクリックされたときに発生するClickイベントを処理するためのメソッド(Clickイベント・ハンドラ)を追加する。これには、次の画面のように、メニュー項目の[終了(X)]をダブルクリックするだけでよい。
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[終了]項目のClickイベント・ハンドラの追加 |
Clickイベント・ハンドラを追加するには、メニュー項目の[終了]をダブルクリックするだけだ。 |
これにより、次のメソッドがフォーム(=Displayクラス)のソース・コードに追加される。
private void menuItemClose_Click(object sender, EventArgs e)
{
} |
[終了]がクリックされると、このmenuItemClose_Clickメソッドが呼び出される。よって、先ほど調べたアプリケーションを終了する方法(フォームを閉じるメソッド=Form.Closeメソッド)を、このメソッドの中に記述すれば、[終了]がクリックされたときにフォームが閉じられ、アプリケーションが終了するようになる。具体的には次のようなコードを記述すればよい。
private void menuItemClose_Click(object sender, EventArgs e)
{
// フォームを閉じる → アプリケーションを終了する
this.Close();
} |
上記のコードにある「this」(C#の場合。VB.NETでは「Me」)は、自分自身のオブジェクト、つまり(Formクラスを継承した)Displayクラスのインスタンスを意味する。よって「this.Close()」というコードは、DisplayオブジェクトのCloseメソッドを呼び出すという意味になる。
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