Insider's Eye:Webサービスのフレームワークを定義するGXA
コラム
Web Services Development Kitの最新プレビュー版が公開
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Greg DeMichillie
2002/11/08
Copyright(C) 2002, Redmond Communications Inc. and Mediaselect Inc.
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新しい開発者向けツールキット「Web Services Development
Kit(WSDK)」のテクノロジー・プレビュー版がMSDNで公開された。WSDKは.NET
Frameworkのアドオンで、WS-Security、WS-Routing、WS-Attachmentsの3種のGXAプロトコル(とDIME[Direct
Internet Message Encapsulation])をサポートする。WSDKは、これらのプロトコルをサポートする .NET Frameworkのベース・クラス・ライブラリにおける一連の拡張、ドキュメント、一連のチュートリアルで構成される。
これらのプロトコルを使用するメッセージを送信するには、開発者はSOAP(Simple
Object Access Protocol)メッセージに注釈として追加情報(ルーティング情報やセキュリティ資格情報など)を含めるか、メッセージ自体の内容の変更(暗号化など)を行わなければならない。受信側は受信メッセージに対して、この逆の処理を行う必要がある。WSDKは、SOAPメッセージへの注釈追加と追加情報の抽出を行うクラス・ライブラリを提供し、これらの処理の一部を自動化する。
だが、WSDKにはかなり制約があるため、アプリケーションの展開よりも実験に適している。まず、前述したGXAプロトコルはVisual Studioでサポートされておらず、Microsoft以外のプラットフォーム・ベンダもサポートしていない。さらに、SOAPメッセージの送信側と受信側がWSDKを使用していても、WSDKで生成されるサービス記述情報(WSDL:Web
Services Description Language)は、これらのプロトコルがどのように使われているかを示さない。そのため、WSDLを参照するクライアントは、「ルーティング情報が送信されている」「Kerberosチケットが添付されている」といったことが分からないので、使われているプロトコルの種類や正しい応答方法をあらかじめ認識していなければならない。
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