連載
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■■アカウンタビリティは大切■■
ところで滝ちゃん、話は変わるけどな。「責任」には2つある、って知ってるか? 次の2つや。
アカウンタビリティいうたら、「説明責任」いうやっちゃ。知ってるか? 説明責任。 |
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はい。ニュースなどで政治家がよく問われてるやつですよね。 | |||||||
そそそ。「消費税上げるんやったら、消費税を上げる必要性について、政府は国民に対して説明責任を果たしたらんかい」とかいうやっちゃわな。 例えばな、滝ちゃん。次の「家の購入」のケースでは説明責任は果たされてると思うか?
……これはまさに、コミュニケーション・エラーが起こっとるわな。 この場合、一概にはいえんかもしれんけど、ハウス・メーカーの人がちょっと無責任やわな。契約書や設計図を見たかて、素人である顧客には暖かい家になるか寒い家になるか、そんなんよう分からん。せやから、専門家であるハウス・メーカー側にある程度の責任がある。契約の前に、きちんと施主に説明して理解してもらう必要があったんと違うかな。 ここでわいがいいたいのは、次のことや。 情報は、持っている側が責任を持って伝えるべきや。 情報の提供方法には、次の2種類があるねんで。
「契約書のここに書いてます」「ちゃんと読まなんだあんたが悪い」「理解できなんだあんたの自業自得や」やのうて、求められている情報を責任を持って相手に届ける。これが説明責任や。
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■■ドキュメントとしてのソース・コードのアカウンタビリティ■■
さて、いよいよドキュメントとしてのソース・コードの話や。キーワードは、さっきいうたアカウンタビリティや。 滝ちゃん、「ソース・コードじゃドキュメントの代わりにならへんのやないか!?」という疑問を投げ掛けとったな? |
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はい。ドキュメントとソース・コードじゃ役割が異なっているような気がして。 |
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確かにな。 ここでのポイントは、ずばり「視点の変換」や。 ソース・コードの役割は、1つにはコンピュータに処理を教えることや。でもここで「視点の変換」や。
ソース・コードは、開発者同士のコミュニケーションにとっても、めっちゃ大切なもんなんや。 |
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ここで1つ、良うないソース・コードの例を出すわ。 聞いた話やけど、この世には1000行を超えるメソッドいうのが存在するそうや。世の中、まだまだ恐ろしいもんがあるもんやな。 わいの例は、そこまではいかんけど…… まあ見たってや。 わい実は、CAD(=製図のためのアプリケーション)のエンジニアなんやけどな。ちいとややこしい CAD のプログラミングの例を出すで。ええか? 「クリックされたときに、マウス・カーソルの近くにある直線を選択状態にする」というC#のプログラムや。
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交換日記やないっちゅうねん! 「コーディングしたやつにも把握でけんようになって久しい……」っていう感じのソース・コードやな。 |
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アジャイルって、こういうソースをリファクタリング(=ソース・コードを改良するアジャイルの手法)とかいってきれいにするんですよね。 |
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INDEX | ||
開発をもっと楽にするNAgileの基本思想 | ||
第1回 アジャイル開発ではドキュメントを書かないって本当? | ||
1.アジャイル開発ではドキュメントを書かないの? | ||
2.アカウンタビリティは大切 | ||
3.ソース・コードのアカウンタビリティとは? | ||
4.ソース・コードにアカウンタビリティを持たせよう! | ||
5.モデリングのコツ | ||
「開発をもっと楽にするNAgileの基本思想」 |
- 第2回 簡潔なコーディングのために (2017/7/26)
ラムダ式で記述できるメンバの増加、throw式、out変数、タプルなど、C# 7には以前よりもコードを簡潔に記述できるような機能が導入されている - 第1回 Visual Studio Codeデバッグの基礎知識 (2017/7/21)
Node.jsプログラムをデバッグしながら、Visual Studio Codeに統合されているデバッグ機能の基本の「キ」をマスターしよう - 第1回 明瞭なコーディングのために (2017/7/19)
C# 7で追加された新機能の中から、「数値リテラル構文の改善」と「ローカル関数」を紹介する。これらは分かりやすいコードを記述するのに使える - Presentation Translator (2017/7/18)
Presentation TranslatorはPowerPoint用のアドイン。プレゼンテーション時の字幕の付加や、多言語での質疑応答、スライドの翻訳を行える
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