特集:Visual Studio 2008 SP1概説新機能がてんこ盛りの「Visual Studio 2008 SP1」レビューデジタルアドバンテージ 一色 政彦2008/08/20 |
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■言語個別の新機能と機能強化ポイント
●「XML To Schema」テンプレートの追加(VBのみ)
VS 2008 SP1のVBでは、[新しい項目の追加]ダイアログに「XML To Schema」テンプレートが追加されている。このテンプレートでは、1つ以上のXMLドキュメントから、1つのXMLスキーマ(.xsdファイル)を作成できる。
次の画面は、「XML To Schema」テンプレートから表示される[XML ドキュメントからの XML スキーマ セットの生成]ダイアログで、実際にXMLスキーマを生成しようとしているところだ。
[XML ドキュメントからの XML スキーマ セットの生成]ダイアログ |
テンプレートを実行すると、このダイアログが表示される。 |
実際にXMLスキーマ(.xsdファイル)が作成されると、(VS 2008 SP1で新しく追加された)[XML スキーマ エクスプローラ]でその内容をツリー構造で表示できる。なお、[XML スキーマ エクスプローラ]はC#でも表示できる。
次の画面は、「XML To Schema」テンプレートで生成したXMLスキーマを[XML スキーマ エクスプローラ]で表示しているところだ。
[XML スキーマ エクスプローラ]ウィンドウ |
XMLスキーマをツリー構造で表示しているところ。 |
●C#の「リアルタイム構文チェッカー」の機能向上
C#では、構文チェックの機能が改善され、より多くのエラーが(コンパイルしなくても)IDE上で瞬時に検出されるようになっている。
例えば、次の画面のように不明な型を宣言していた場合、リアルタイムにその型の宣言部分の下に赤い波線が表示され、コーディング時にすぐにエラーと分かるようになっている。その赤線にマウス・カーソルを乗せると、エラー内容がポップアップで表示される。
リアルタイム構文チェッカー |
リアルタイムに、エラー個所の下に赤い波線が表示される。 |
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以上が、筆者が実際に触ってみたり、ネット上の資料を調べたりして発見したVS 2008 SP1の主要な新機能と機能強化ポイントだ。単なるサービスパックにしては追加される機能が多すぎるのではと思うほど、ほかにもさまざまな新機能が搭載されているので、ぜひVS 2008 SP1をインストールしてご自身の手で試してみていただきたい。
また、今回まったく触れなかったが、Team Foundation Serverもさまざまな機能が強化されている。Team Foundation Serverを利用している開発者は併せてVS 2008 Team Foundation Server SP1もインストールすることをお勧めする。
INDEX | ||
[特集]Visual Studio 2008 SP1概説 | ||
1.Visual Studio IDEと共通言語ランタイム(CLR)の新機能と機能強化ポイント | ||
2.クライアント関連の新機能と機能強化ポイント | ||
3.データベースとASP.NETの新機能と機能強化ポイント | ||
4.言語個別の新機能と機能強化ポイント | ||
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