連載

テラリウム徹底攻略ガイド(改訂版)

第2回 生物プログラミング始めの一歩


チーム東工大+デジタルアドバンテージ
2003/05/10
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本稿は、以前の連載を大幅に加筆・修正し、Terrarium Ver1.1に対応したのもです

テラリウム・サーバの設定変更

 前回は、テラリウムのインストールと、ゲームを始める前の基本的なセッティングについて説明した。前回でも述べているように、インストール直後は接続するサーバが米国のものになっているため、まずは日本のテラリウム・サーバに接続しておこう。

 次の画面はテラリウム・アプリケーションを実行中の画面である。接続するサーバを変更するには、まずテラリウムの画面を右クリックし、表示されるメニューから[Game Settings]を実行する()。

接続するサーバを変更する
これには、テラリウム・アプリケーションの実行画面上でマウスを右クリックし、表示されるショーカット・メニューの[Game Settings]を実行する。
  サーバを変更するにはこれを実行する。

 これにより、[Terrarium Game Settings]ダイアログ・ボックスが表示される。ここで[Server]ボタンをクリックすると、次のようなサーバ設定画面となる。

[Terrarium Game Settings]ダイアログ
接続するサーバの指定や、ファイアウォール・サポートの有無などを指定する。
  接続したいサーバのURLをここに指定する。
  ファイアウォールやNATの環境ではこれをチェックする。

 ここで[Server URL]に、日本のテラリウム・サーバのURL
を入力して、[Accept Changes]ボタンをクリックする。前回でも紹介したが、2003年5月9日〜24日、5月30日〜6月14日にそれぞれ開催されるコンテスト用サーバのURLは次のとおりである。

 これで設定変更は完了だ。いったんテラリウム・アプリケーションを終了して、再度起動すれば日本のテラリウム・サーバに接続された状態でゲームが始まる。

飼育器事情の読み方

 さて、日本のサーバに接続してからしばらくすると、ゲーム画面は次のようになった。画面上部にある「Animals: 109/92」()の表示より、このマシンの性能で同時に飼える生物の数が92匹で、現在フィールドにはその数を超えて109匹の生物が生息していることが分かる。

 またその下の「Peers: 9」()は、この瞬間に全国で9台のマシンがテラリウム・サーバに接続していることを示している(画面キャプチャをテスト期間中に行ったため、接続コンピュータは9台と少なかったが、コンテスト中はさらに多数のコンピュータが接続することになるだろう)。

日本のサーバに接続したテラリウム・アプリケーション
すでに数多く繁栄している生物がいるようだ。
  フィールド内に生息する生物の数。
  テラリウム・サーバに接続しているアプリケーションの数。
  ここをクリックしてタブを切り替える。
  [Trace Window]ウィンドウを開く。
  [Property Sheet]のウィンドウを開く。

 画面からは、「gotanda」という名前の「アリ」がたくさんいるように見えるが、109匹のうちどのくらいがこの「gotanda」なのだろうか。これを調べるためには、まず画面上で右クリックをし、表示されるショートカット・メニューの[Local Stats]をクリックする。すると、[Poplation Statistics]ウィンドウ(下図)が現れる。このウィンドウで、現時点でフィールド上に存在する生物の統計情報を確認できる。ウィンドウ右端のチェック・ボックスをオン(デフォルト)にすることで、情報が自動的に更新されるようになる。

[Population Statistics]ウィンドウ
現時点でフィールド上に存在する生物の統計情報を確認できる。

 このリストのPopulationの列から、gotandaは現在81匹存在しているということが分かる。以下、表の各列は次のような生物の数を表している。

意味
Population 現時点でフィールドに存在する生物の数
Births 生まれた数
Starved 餓死した数
Old Age 寿命で死亡した数
Killed 殺された数
Sick 病死した数
Errors プログラムのエラーのために死亡した数
Timeouts プログラムで記述した処理に時間がかかりすぎて死亡した数
Security Violations プログラムがセキュリティ違反を起こしたため死亡した数
Teleported Here テレポートしてきた数
Teleported Away テレポートしていった数
[Population Statistics]ウィンドウの各列の意味

 フィールド上に生物が姿を現したり、消したりする原因は、この表にあるうちのいずれかに当てはまる。この表からは、自分が作成した生物がちゃんと子供を生んでいるか、すぐに絶滅する場合の主原因は何か、などを知ることができる。

 ついでにここで、各生物の個々の状態を見る方法も説明しておこう。まずフィールド上で生物をマウスでクリックすることにより、その生物が持っているエネルギーと、ほかの生物の攻撃によって受けたダメージをグラフで見ることができる。次の拡大図にあるように、生物の左右にある緑のグラフと赤のグラフがそれだ。移動や攻撃でエネルギーは減っていき、緑のグラフの長さがなくなると生物は死ぬ。また、受けたダメージが蓄積して赤のグラフが最下部まで達しても生物は死ぬ。

生物のエネルギーとダメージ
緑のグラフは生物のエネルギーを示し、赤のグラフは生物が受けたダメージを示す。

 生物に関するより詳細な情報は、[Population Statistics]ウィンドウを開くボタンの左隣にあるボタン()をクリックすると表示される[Property Sheet]ウィンドウで調べることができる。これにはフィールド上で選択された生物に関するプロパティが表示されている。

[Property Sheet]ウィンドウ
フィールド上で選択された生物に関するプロパティが表示される。

 それぞれの値が何を示しているかは、リファレンス・マニュアルである「Terrariumオブジェクトモデル」のページ上で検索していただきたい。


 INDEX
  テラリウム徹底攻略ガイド(改訂版)
  第2回 生物プログラミング始めの一歩
   飼育器事情の読み方
     Ecosystemトップ10
     生物プログラミング始めの一歩
     Terrariumモードでのテスト
 
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