コーナー
ClickOnce! オンライン・デモ

業務アプリケーション開発に効く!
各種サンプル・アプリケーションおよびコンポーネントの
ClickOnce! オンライン・デモ

デジタルアドバンテージ
2006/08/03(初回)
Top Page1 Page2

 世の中には、.NET Frameworkで構築された便利なサードパーティ製コンポーネントや、ソフトウェア開発で参考になるサンプル・アプリケーション(以降、デモ・アプリケーション)がすでにたくさんあります。しかしそれらを地道に調査しようとすると、インターネット上を探し回って、その試用版を1つ1つダウンロードしてそれぞれ実行環境を整えたうえで動作させなければならず、とても面倒ではないでしょうか。

 そこで本コーナー「ClickOnce! オンライン・デモ」では、そのようなデモ・アプリケーションの機能や性能を、もっと手軽かつ気軽に試用・評価できるようにしました。具体的には、ClickOnceテクノロジ詳細後述)により、ページ上のリンクをクリックするだけでデモ・アプリケーション(基本的にWindowsアプリケーション)を直接実行し、試すことができます。

 また本コーナーは、ClickOnceテクノロジによりインターネット上に配置されたアプリケーションが、実際にどのようにしてロードされ実行されるのかを示す、ClickOnceテクノロジ自体のデモでもあります。

 より効率的で生産性の高い開発を目指すVB研(VB業務アプリケーション開発研究室)の読者のみんさんに、ぜひご活用いただきたいと思います。

本コーナーのオンライン・デモについて

 本コーナーでWeb上からオンライン実行できるデモ・アプリケーションは、以下に示す「オンライン・デモ一覧」のとおりです(このコンテンツは順次拡充していく予定です)。

 一覧中にある[この製品のデモ一覧]というリンクをクリックすることで、個別の製品ページが表示されます。製品ページでは、その製品の代表的なデモ・アプリケーションをいくつか紹介しており、それらを実際にClickOnceテクノロジにより起動することができます。

 なお、本コーナーのデモ・アプリケーションを初めて実行する際には、「このアプリケーションを実行しますか?」という警告メッセージが表示されます*。このメッセージは以降で説明する方法により簡単に非表示にできます。

* メッセージは各デモ・アプリケーションの初回起動時に表示されます。2回目以降の起動では表示されません。このメッセージ表示はClickOnceのデフォルトの動作です。

オンライン・デモ一覧
この製品の
デモ一覧
Visual Studio 2005 Express Edition スタート キット
MSDN Onlineスタート・キット

マイクロソフト(株)

 .NET言語のコーディングはマスターしたが、独自のプログラムは作ったことがない。そのような.NET開発を始めたばかりのプログラマのためのVisual Studio 2005 Express Editionによるスタート・キット活用講座
New! 2006/08/03

この製品の
デモ一覧
グッドデザイン帳票作成コンポーネント
ActiveReports for .NET 2.0J

グレープシティ(株)

 Visual Studioに完全に統合されたレポート・デザイナやCSS(Cascading Style Sheet)により、帳票を直感的にデザインできるという特長があるコンポーネント。バーコード出力や段組、集計などさまざまな機能を備えている
New! 2006/08/03


 本コーナーでは、ClickOnceで実行可能なデモやサンプル・プログラムを提供していただけるベンダを募集中です。


 本コーナーのデモ・アプリケーションは、各ベンダーのサンプル・アプリケーションを(株)デジタルアドバンテージ(Digital Advantage Corporation)がClickOnceアプリケーションとしてアレンジしたものです。デジタルアドバンテージは、@IT/Insider.NET、VB業務アプリケーション研究室および本コーナーを制作・運営している会社です。本コーナーのデモ・アプリケーションはすべて「Digital Advantage Corporation」(デジタルアドバンテージ)によるデジタル証明書で署名されています。このデジタル証明書は第三者機関であるVeriSignのコード・サイニング証明書により発行されたものです。

ClickOnceテクノロジとは?

 ClickOnceテクノロジとは、.NET Framework 2.0に搭載された新しい配布・更新テクノロジで、これを利用することでWindowsアプリケーションの配布・更新が非常に容易になります。

 ClickOnceの詳細については、@IT/Insider.NETの以下の記事にて解説しています。

 ClickOnceは、その前身となるノータッチ・デプロイメントに存在したセキュリティ制限やオフライン実行不可能などのさまざまな問題をクリアしています。またClickOnceは、次期Visual Studio(コード名 「Orcas」)と同時に提供される.NET Frameworkにおいても引き続き機能拡張や改善が予定されており、将来性のあるテクノロジといえます。

警告メッセージを表示せずに直接実行するには?

 本コーナーのデモ・アプリケーションを実行すると、最初に次の画面のような警告メッセージが表示されます(各アプリケーションの初回実行時のみ)。

[詳細情報]というハイパーリンクをクリック
本コーナーで表示されるClickOnceの警告メッセージ
本コーナーのデモ・アプリケーションはすべて「Digital Advantage Corporation」(デジタルアドバンテージ)によるデジタル証明書で署名されています。このデジタル証明書は第三者機関であるVeriSignのコード・サイニング証明書により発行されたものです。このため、通常の場合(参考:「ClickOnceの基本動作を見てみよう ― [アプリケーションのインストール − セキュリティの警告]ダイアログ」)の深刻な警告メッセージ(赤色の盾マーク)と比べると、軽度の警告メッセージ(黄色の盾マーク)になっています。

 このような警告メッセージが表示されるのはClickOnceのデフォルトの動作ですが、この表示を抑制して真に1回のクリックだけ(=Click Once)でアプリケーションを起動させることもできます。

 これを実現するには、以下に述べるように、ClickOnceアプリケーションを署名しているデジタル証明書を信頼するように、(ユーザー自身の手で)設定する必要があります。

 本コーナーの「Digital Advantage Corporationによるデジタル証明書」を信頼するように設定した場合、以後、そのデジタル証明書で署名されたすべてのアプリケーションを承認することになります。従って、以下で説明する「デジタル証明署を信頼するための作業」は、ユーザー自身の判断と責任に基づき行わなければなりません(この判断によるあらゆる障害や問題に関して、@ITおよびデジタルアドバンテージは一切の責任を負いません)。

 デジタル証明書(以降、証明書)を信頼する手順は、次の画面のとおりです。


[発行者]のハイパーリンク(「Digital Advantage Corporation」)をクリック

[全般]タブの中にある[証明書のインストール]ボタンをクリック

[次へ]ボタンをクリック

[証明書をすべて次のストアに配置する]を選択
[参照]ボタンをクリック
[証明書ストアの選択]ダイアログで、「信頼された発行元」を選択
[OK]ボタンをクリック
[次へ]ボタンをクリック
ユーザー自身がコード・サイニング証明書を信頼するための作業手順
ClickOnceアプリケーションを署名している証明書を「信頼された発行元」に登録(=インストール)することで、警告メッセージが表示されなくなります。なお、これが実現可能なのは、信頼できる第三者証明機関によって発行された証明書の場合だけです。それ以外の証明書(例えばVS 2005が自動的に自己発行する証明書など)の場合は、さらにその証明書を「信頼されたルート証明機関」にも登録しなければなりません。
  [発行者]のハイパーリンク(この例では「Digital Advantage Corporation」)をクリックする。これにより[証明書]のプロパティ画面が表示される。
  [証明書]のプロパティ画面の[全般]タブの中にある[証明書のインストール]ボタンをクリックする。これにより、[証明書のインポート ウィザード]が起動する。
  [証明書のインポート ウィザード]が表示されたら、まずは[次へ]ボタンをクリックし、ページを先に進める。
  [証明書ストア]のページで、[証明書をすべて次のストアに配置する]という選択項目を選ぶ。
  次に[参照]ボタンをクリックして、[証明書ストアの選択]ダイアログを表示する。
  [証明書ストアの選択]ダイアログで、「信頼された発行元」を証明書の保存先(=ストア)として選択する。
  [OK]ボタンをクリックして[証明書ストアの選択]ダイアログを閉じると、証明書ストア欄に「信頼された発行元」が表示される。
  [証明書ストア]のページの[次へ]ボタンをクリックして、次のページに進む。ここで証明書の登録(=インストール)作業が実行される。
  証明書が「信頼された発行元」に登録完了したら、[完了]ボタンをクリックしてウィザードを終了する。

 以上の設定を行えば、以降はワンクリックでデモ・アプリケーションが起動できるようになっているはずです。

各ベンダーが同じようなClickOnce配布を行うには?

 本コーナーと同じようなClickOnceによるアプリケーション配布を行う際の設定方法やそこで注意すべき点については、次の連載内容やTIPSをご参照ください。

 開発者間でのClickOnceに関する情報交換には、ぜひ「Insider.NET会議室」や「VB業務アプリケーション開発研究室の会議室」をご利用ください。

 

 INDEX
  ClickOnce! オンライン・デモ・コーナー
  Top. 各種サンプル・アプリケーションおよびコンポーネントのClickOnce! オンライン・デモ
    1.MSDN Onlineスタート・キット
    2.PowerTools ActiveReports for .NET 2.0J SP1 Pro


Insider.NET フォーラム 新着記事
  • 第2回 簡潔なコーディングのために (2017/7/26)
     ラムダ式で記述できるメンバの増加、throw式、out変数、タプルなど、C# 7には以前よりもコードを簡潔に記述できるような機能が導入されている
  • 第1回 Visual Studio Codeデバッグの基礎知識 (2017/7/21)
     Node.jsプログラムをデバッグしながら、Visual Studio Codeに統合されているデバッグ機能の基本の「キ」をマスターしよう
  • 第1回 明瞭なコーディングのために (2017/7/19)
     C# 7で追加された新機能の中から、「数値リテラル構文の改善」と「ローカル関数」を紹介する。これらは分かりやすいコードを記述するのに使える
  • Presentation Translator (2017/7/18)
     Presentation TranslatorはPowerPoint用のアドイン。プレゼンテーション時の字幕の付加や、多言語での質疑応答、スライドの翻訳を行える
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)
- PR -

注目のテーマ

業務アプリInsider 記事ランキング

本日 月間
ソリューションFLASH