連載:実践で役立つ業務アプリ開発のヒント第1回 データベースとADO.NETの機能を適切に活用するえムナウ(児玉宏之)(Microsoft MVP Visual Developer - Visual C# JAN 2005 - DEC 2007) 2007/06/08 |
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●開発ヒント3:テーブルアダプタでのメソッドの作成
ここまでの作業で[TableAdapter構成ウィザード]により自動作成された、「ユーザーDataSet」に固有な「ユーザーDataTable」や「ユーザーRow」などのクラスは、「DataTable」や「DataRow」といった汎用的なクラス(=基本クラス)にラップすると、次回で解説するユーザー・インターフェイスとのパラメータ受け渡しに便利だ。そこでここではそのような汎用ラップ・メソッドを作成しておこう。
まず、作成したデータセットの「ユーザーDataSet.xsd」ファイルを[ソリューション エクスプローラ]で右クリックして[コードの表示]を実行する。これにより「ユーザーDataSet.vb」ファイルが作成され、コード・エディタで開かれるので、以下のコードに書き換える。
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ユーザーDataSet.vbファイルに書き込むコード内容 |
上記コードにはDataTableKeysクラスとSearchConditionsクラスが使われているが、これらのクラスはここで独自に追加したものだ(※取りあえず空のDataTableKeysクラスとSearchConditionsクラスを定義しておけばよい)。
おのおののメソッドは、先ほど説明したように、汎用ラップ・メソッド(=「ユーザーDataSet」に固有のクラスを汎用クラスにラップするためのメソッド)である。
[TableAdapter 構成ウィザード]で作成したメソッドと、今回作成した汎用ラップ・メソッドを一覧で以下に示す。
[TableAdapter 構成ウィザード]で作成されたメソッド | 汎用ラップ・メソッド |
Fill(ByVal dataTable As ユーザーDataSet.ユーザーDataTable) As Integer |
FillTable(ByVal table As DataTable) |
Update(ByVal dataTable As ユーザーDataSet.ユーザーDataTable) As Integer |
UpdateTable(ByVal table As DataTable) |
FillByKeys(ByVal dataTable As ユーザーDataSet.ユーザーDataTable, ByVal ID As System.Nullable(Of Integer)) As Integer |
FillTableByKeys(ByVal table As DataTable, ByVal keys As DataTableKeys) |
FillBySearchConditions(ByVal dataTable As ユーザーDataSet.ユーザーDataTable, ByVal 姓 As String, ByVal 名 As String, ByVal ユーザー名 As String) As Integer |
FillTableBySearchConditions(ByVal table As DataTable, ByVal condition As SearchConditions) |
[TableAdapter 構成ウィザード]で作成されたメソッドと汎用ラップ・メソッドの対比 |
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今回はデータベース処理関連を開発する際に役立つ実践的な手法について説明した。次回は、ユーザー・インターフェイス周りを効率的に開発する手法を紹介する。
INDEX | ||
実践で役立つ業務アプリ開発のヒント | ||
第1回 データベースとADO.NETの機能を適切に活用する | ||
1.開発ヒント1:画面や印刷イメージに合致するビューの作成 | ||
2.開発ヒント2:ストアド・プロシージャの作成 | ||
3.開発ヒント3:テーブルアダプタでのメソッドの作成 | ||
「実践で役立つ業務アプリ開発のヒント」 |
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