宮原徹的Linux生活
其の十一 新人教育にはiアプリ環境が最適?
宮原 徹
2001/3/10
皆さん、こんにちは。み。です。
気候もすっかり春らしくなって、花粉が飛びまくりです。花粉症ってつらいです。なんとかなりませんかね。
春といえば、皆さんの会社にももうすぐ新卒入社のフレッシャー(この呼び方、英語としてはかなりおかしい?「新鮮にする人」?)が入ってくることだろう。いってみればピカピカの一年生で、真っ白な状態なわけだ。で、そこにどういう技術を落としてあげるかである。
実際、以前いた会社の新入社員は、Windowsしか使えない状態で入ってきたりしていた。まあ、それでもマシな方かなとは思うが、技術的な知識は一から叩き込む必要があるわけである。では、何をもって技術の核とし、教育を行っていくべきなのだろうか。
当然、「Linuxを使え〜」といきたいところだが、私自身は別にLinuxじゃなくてもいいのかなと思っている。実際、Linuxを使うということは、ほとんどその上で動くアプリケーションを使うのとほぼ同義で、LinuxじゃなくてSolarisでもFreeBSDでもいいじゃん、と思うわけだ。
もちろんWindows系は論外。あまりにも隠ぺい化、簡易化しすぎていて、裏側の部分が見えなさ過ぎる。技術に長けている人はWindowsを上手に使いこなすが、Windowsに長けている人が技術を理解しているかというと、そうでもない。
私としては、教育にはもっともっとシンプルなマシンが必要なのではないかなと思っている。いまやCPUも64bitsの世界に入りつつあるが、16bitsや8bitsぐらいのコンピュータで基礎を覚えるべきじゃないかなと。メモリも少ないし、画面表示もショボイものだが、それでもできることってたくさんあったよね。制約があるからこそ、本質に集中できることもあると思う。どこか、技術者教育用ロースペックコンピュータとか出さないかな。やっぱりプログラム電卓かな?(ってまだあるんですか?)
そうそう、そのような環境に似たものがあった。携帯のJavaアプリ環境。もうちょっとメモリがあればいろいろできるような気がするのだが……。
あるいは、Linuxの初期バージョンのソースコードを読んでみるというのも乙なものかもしれない。どれぐらい教育になるか分からないが(汗)。
何にしても、若い人たちは国の宝ですから、いい技術をたくさん吸収してほしいものです。
「宮原徹的Linux生活」 |
筆者紹介 |
宮原徹 Project BLUE/日本Samba ユーザ会会員。データベースの活用を中心としたLinuxによるビジネスソリューション構築のため、公私にわたり日々活動している。Linux Squareフォーラムのガイドとして、記事の執筆などを行う |
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