逆引きが使われるのはどんな時か 松浦孝康(JPRS) |
「インターネットにおいて、逆引きは必須のものではない」ことをまずはっきりとさせておかなくてはなりません。しかし、ネットワークの管理をする場合には逆引きを使えると便利な点が数多くあり、可能ならきちんと設定するようにしましょう。最近ではサーバ側で逆引きできないとアクセスをさせない設定にしているところもあります。
以下に、逆引きが使われると便利なケースを5つ紹介します。
- tracerouteコマンドなどを使うときに逆引きが可能なドメイン名が表示されるので、デバッグに役立てることができる
- 例えば、telnetdやsshdのように逆引きを調べるプログラムが存在する(*1)
- どの組織がどのIPアドレスを持っているかがある程度分かる
- Apacheのログなどでは記録がIPアドレスで取られるが、このログを解析するときなどドメイン名で扱えた方が結果をより分かりやすく整理することができる
- 本文で紹介したように、サーバ側で逆引きできないとアクセスをさせない設定をしているところがある
(*1)逆引きを調べて登録されているかどうかのチェックをするプログラムがあった場合、DNSの応答待ち状態が発生し、その間応答が返ってこないということも起こります。 |
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