連載第10回
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arpパケットの構造 |
arpパケットの仕組みを図6に示しました。各フィールドの意味を簡単に説明します。
図6 arpパケットの構造 |
「ハードウェア種別」には、ネットワークの規格を表す情報が入ります。イーサネットは16進で0001です。「プロトコル種別」には、これから運ぼうとするプロトコルの種別が入ります。IPは16進で0800です。「HLEN」は「ハードウェア種別」で指定した規格で使用するアドレスのビット数が入ります。MACアドレスは6バイトを使いますから、これをビットに直した値48が入ります。「PLEN」は「プロトコル種別」で指定したプロトコルが使用するアドレスのビット数が入ります。IPアドレスは4バイト使いますから、これをビットに直した値32が入ります。
「動作コード」には、IPアドレスをブロードキャストする問い合わせなら1が、問い合わせへの答えなら2が入ります。
問い合わせの場合は、「送信元MACアドレス」と「送信元IPアドレス」に問い合わせをしているコンピュータのIPアドレスとMACアドレスをセットします。また「あて先MACアドレス」は空にしておき、「あて先IPアドレス」に「MACアドレスを知りたいIPアドレス」をセットしておきます。
一方、問い合わせへの答えの場合は、「送信元MACアドレス」と「送信元IPアドレス」には、問い合わせに答えようとするコンピュータのMACアドレスとIPアドレスをセットします。また「あて先MACアドレス」と「あて先IPアドレス」には、問い合わせ元のコンピュータのMACアドレスとIPアドレスをセットします。
MACアドレスやIPアドレスのフィールドの長さは、使うプロトコルによって違ってきます。具体的には、HLENとPLENで指定された長さになります。ただ、最近はイーサネットとIPを使うことが多いので、図のような形になることが多いでしょう。
また問い合わせはブロードキャストを使って「叫んで」いますが、問い合わせへの答えはブロードキャストではなく、普通の1対1の通信を使っています。この点にも注意するとよいでしょう。
IPからMACアドレスを見つけ出す |
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