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ミノルタ TC-1
35mmフィルムを使うカメラ(レンズ付フィルムを除く)の中で、世界最小を実現した高級コンパクト カメラ。レンズはG-ROKKOR
28mm F3.5、フルチタン外装、絞り優先AE、自動巻き上げと「高級」の名に恥じない作りとなっている。
最後の組み立て工程は、職歴数十年という数人の職人さんが担当しており、それぞれが1台を最初から手で組み立てているという(あまりにも小さいので流れ作業や機械では作れないということだ)。そのため、シリアル番号から誰が組み立てたかが分かるらしい。職人の技が未だに生きていることに、ちょっと安心してしまった。
その分、価格は高く、中級クラスの一眼レフ以上する。中古で購入したにもかかわらず、家庭争議となったのは言うまでもない。 |
テレビ朝日の「サンデープロジェクト」で石原都知事は、「インターネットの常時接続環境を政治主導で推し進める」といった主旨の発言を行った。石原氏の「国防の問題」という発言の背景については賛成しかねる部分もあるが、インターネットの常時接続環境の整備が急務であるという認識は正しい。
もし、インターネットの常時接続環境が、ほとんどの家庭で実現できたならば、それに対応したサービスや仕事の形態が整備されるに違いない。現在の日本の閉塞的な社会構造を変える大きな原動力になるのは間違いないだろう。たとえば、小さい子供を持つ女性が家庭でインターネットを使って仕事をすることが容易になるだろう。また、インターネットを前提とした行政サービスも可能になり、行政コストの削減にもつながるかもしれない。もちろん、高齢者やハンディーキャップを持つ人が、インターネットを使いやすくするためのハードウェアの開発も重要だが、こうした社会になれば自然と開発されることになるだろう。
問題は、どのようにインターネットの常時接続環境を各家庭に構築するかだ。新たにケーブルを敷いたり、無線アクセスを導入したりすることが検討されているようだが、それには莫大なお金が必要になる。むしろ、電話回線やPHSなどの既存のインフラを流用することを検討したほうがいいのではないだろうか。そのために、NTTのインフラ事業を再び国有化することまで論議しても面白いと思う(サービス事業については完全に民営化する)。そうすることで、完全にNTTとKDDIや日本テレコム、TTNetなどとの正当な競争関係が生まれるし、NTTにしてもお金のかかるインフラ整備から解放されることになるので、両者にメリットがあるだろう。
もちろん、NTTの国営化が簡単に行えるとは思わない。しかし、方法はどうであっても早くインターネットの常時接続環境が、安価に誰でも構築できるようにしてほしいのだ。何せ、わが家(マンション)は、CATVもADSLも導入できないのだから。
(PC Insiderガイド 小林章彦)
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