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Leica CL + Summicron-C 40mm/f.2.0
ライカとミノルタの提携によって、1973年に販売されたカメラ。 ライカが設計、ミノルタが製造を担当した。CL(Compact Leica)の名前が示すように、それまでのライカに比べ、小型化と低価格化を実現したため、話題になった。海外では「Leica
CL」、日本では「Leica minolta CL」として販売された(写真は海外版)。小型化されているものの、当時のライカの主力機種である「Leica
M5」と機能面での差は少なく、ほとんどのレンズが使用できた。そのため、現在でも人気のあるカメラだ。 |
海外出張雑記
10月は、Intel主催のIT管理者向けのイベント「The eXCHANGE」を取材するため、久しぶりに海外出張に出かけた。そんなわけで、今回の編集後記は海外出張で感じたことを書き連ねることにした。
海外出張は、実に3年ぶり。3年前のサンフランシスコは、空港から市内へ向かう道に「.com」企業の看板が乱立し始めていたのだが、今回はその数が減っていたように感じた。3年前は、ちょうど.comブームが始まった頃で、インターネットに関係ない企業までも「何とか.com」という名前に変更していたくらいなので、その頃が異常だったともいえる。一方、テレビCMや新聞広告には、どんな小さなものにもURLが明記されるようになった。ネットベンチャー・バブルが崩壊し、インターネットが日常化したためかもしれない。
米国では、相変わらずインターネット・プロバイダの契約とセットにした低価格PCの販売も順調なようで、「ディスプレイ付きのPCが149ドル(ただし、CompuServeとの1年契約が必要、と小さく書いてある)」といった新聞広告が毎日のように載っていた。これも、インターネットが日常化したことで、インターネットにアクセス可能なPCが安価でほしいという需要から生まれたものだろう。日本でも、インターネット・プロバイダとの契約を前提に安価にPCを販売している会社があるが、どうもいまいち定着していない気がする。米国に比べて、割り引いた後のPC本体の価格が高いのと、インターネット・アクセスに必要な電話の料金が高いことが影響していると思われる。
いつもの海外出張ならPCショップに出かけて、日本では見ないような周辺機器やソフトウェアを買い込むのだが、今回は残念ながらその時間を取ることができなかった。ただ最近、海外取材の多い筆者の方々が口を揃えて言うのは、「米国のPCショップよりも、日本の秋葉原の方が、新しいものや変わったものが多いよ」ということだ。確かに海外の雑誌やショップのWebページを見ても、秋葉原の方が新しいものが安く売られているし、変わった製品も多い。実際、ホテルで見た新聞の広告にも、新しいものや変わったものがまったくなかった(52インチのリア・プロジェクション・テレビが、約1300ドルで売られていたのには心惹かれたが)。日本で何でも安く手に入るのは、確かに便利なのだが、海外出張の楽しみを1つ奪われてしまったようで、少々悲しい気持ちがした。
(PC Insiderガイド 小林章彦)
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