PC Insider 編集後記 2000年11月
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リコー GR1 Date
リコーが販売する高級コンパクト・カメラ。現在は、マイナー・チャンジが行われ、「GR1s」が販売されている。デットストック品を安価で購入したものだ。レンズには、評判の高いGRレンズ(28mm f2.8)を採用する。 このレンズは、ライカ・マウント(Lマウント)版も限定販売されたほど。 プログラム・オート(AE補正可能)のほか、絞り優先AEも可能なのが特徴だ。プロカメラマンの愛用者も多い。

顧客満足度

 10月下旬から家庭内LANを構築すべく準備を開始した。まず、ワークグループ・サーバ用に5万円(OSライセンス料含まず)のPCを購入し、セットアップを完了した。そして、フレッツ・ISDNの申し込みをNTT東日本のホームページ上から行った。「116番のほうが早い」とか、「ホームページの方が優先されている」といった怪情報(?)もあったが、116番のつながりにくさに閉口し、手軽なホームページ上からの申し込みを選択した。

 10月16日の申し込み時のアナウンスでは、フレッツ・ISDNの開設について、NTT東日本から連絡がくるのは2週間後ということであった。ただ待つこと、2週間。ところが11月に入っても、まったく連絡がくる気配がない。11月8日には、がまんができなくなり、NTT東日本のホームページ上から問い合わせを行った。ホームページによれば、担当者が後からメールで連絡をくれる、とのこと。ところが、何の連絡もない! 2度目の問い合わせを入れることに(かなり怒った文章を送った)。やはり、連絡が来る気配はない。

 そうこうしているうちに、11月17日にやっとNTT東日本から開設の準備に関する電話がやって来た。すぐに使えるのかと思ったら、「一番早い工事で11月30日になります」という。なぜ局内工事なのに2週間もかかるのか、不思議に思いながらも「それでお願いします」と言うしかない。

 というわけで、この編集後記を書いている11月29日現在、申し込みから1カ月半も経つにもかかわらず、フレッツ・ISDNはわが家にやってきていない。ちなみに、ホームページ上で問い合わせた結果は、後日(11月21日)、封書で「混雑しておりまして、ご迷惑をおかけしております...」といった通り一遍の手紙が届いた。

 なぜ、フレッツ・ISDNの申し込み顛末を書いているかというと、NTT東日本の対応に不満を感じたのはもちろんのこと、「顧客満足度」について考えさせられたからだ。

 フレッツ・ISDNに申し込みが殺到し、処理に時間がかかるのは分かる。しかし、なぜ改善される傾向が見られないのだろうか? ホームページ上に問い合わせのフォームを用意しておきながら、明確に回答をよこさないのはなぜだろうか? 局内工事なのに2週間もかかり、その工事費がなぜ2000円もかかるのだろうか? いち顧客として、不満だらけだ。だからといって、ほかの電話会社を選択する道は現在のところない。「独占状態」がサービスの低下を招いていると、短絡的に言うつもりはない。しかし、逆に「顧客満足度」が高ければ、ユーザーは誰も「独占状態」について文句は言わないだろう。念のため言っておきたいのだが、各種問い合わせなどで話をした、NTT東日本の社員の方々はみなさん誠実でいい人ばかりだ(どうして組織になると、対応が悪くなるのか不思議なくらい)。

 振り返ってみて、自分たちは読者のみなさんに満足いただける「コンテンツ」が提供できているのだろうか、と不安になった。残念ながら独占状態でもなければ、不満があれば読まなくても済んでしまうものなので、「読者満足度」が低ければ、すぐにでも読者の減少につながってしまう。日々、ページ・ビューなどのログもチェックしているのだが、「読者満足度」を知ることはできない(ページ・ビューが多いからといって、満足しているとは限らない)。というわけで、よりよいコンテンツを作るために、ご意見、ご希望、ご不満をinfo@atmarkit.co.jpまでどんどんお寄せいただきたい。

(PC Insiderガイド 小林章彦)

 
  編集後記
先々月に買ったモノ:オンキョーTX-DS575X(N) 調子の悪かったAVアンプの代わりを探していたとき、知り合いに薦められたのがこれ。最近ようやくセッティングを終え、DVDやMP3再生に活用中だが、一番気に入っているのはDTSでも5.1chでも光デジタル入力でもなく、付属の学習リモコンだったりする。なにせ従来はAVシステムの制御に4つのリモコンが必要だったのが、このリモコン1つに集約できたのだから、満足度は非常に高いのである。あとはPCのコントロールもできるといいのだが。 (島田) 風邪にご注意! 今年は夏から秋を飛ばして冬になったような気候のせいか、私の周りで風邪が流行っています。かく言う私は、周囲でも指折りの不健康ながら、規則正しい生活(?)を送っているせいか、幸い今年はあまり風邪とは縁がありません。ただ、これだけ周囲で流行っているとうつされるもの時間の問題のような気がするので、せめて忙しい時期にうつされないように気を付けている今日この頃です。 (今のうちに風邪ひいておこうかしら、平野)
今月の買い物:無し(代役:IBM Deskstar 40GV DTLA-305040 今月の買い物としてカノープスWinDVR PCIを紹介するつもりで張り切って探したが、残念ながら11/28までに購入できなかった。敗北感(?)を感じつつ、先月購入して紹介しなかったハードディスクを紹介する。このハードディスク、Windows 2000を導入するために購入したつもりだったのだが、忙しいのと面倒臭いのとで、動作確認した後、1カ月近くほったらかしにしておいた。40Gbytesもの容量を持つハードディスクをこんな扱いにしている自分が恐ろしいが、それだけハードディスクが安くなったということで許していただきたい(誰に?もちろん昔の自分に)。とりあえず、4GbytesをWindows 98SE、4GbytesをDebian、残りをWindows 2000で使うことだけは決めて(決めるのは楽だ)、今日も放置してある。とってつけたようにハードウェアそのものの話をしておくと、今メインに使っているハードディスク(IBM Deskstar 22GXP DJNA-371350)と比べてとても静かで、体感速度も明らかに速いのが印象的だった。 (澤谷) 昨日、従兄に連れられ川崎街道を一路西へ、晩秋の奥多摩に向かった。 自宅近くでは風は暖かく、従兄のオープンカーで風を切る感覚はバイクとはまた違ってとても気持ちのよいものだった。道の周りの家々がまばらになってきた頃、急に風が冷たくなって遠くの斜面には色づいた木々が見え始めた。従兄が「すごくきれいな渓谷がある」と言ってアクセルを踏んだ先には、車一台通れるかくらいの轍の深い林道、驚いたのは素掘りのトンネルだ。先には登山口があるらしく、途中で下山してくる年配のグループとすれ違ったりした。道が広がって車を止めると、そこにはよく写真に見るような石・苔・川の三点ぞろいの景があった。眺めているだけでテスト前のイライラもきれいさっぱり消し去ってくれた(帰ってから思い出して焦りまくった)。晩秋の小冒険はまったりとした日常にリセットをかけてくれた。ありがたいものだ。 (清水)
 
  PC Insider STAFF
 
編集人 小川 誉久 Art Director 谷原 正則
ガイド(編集長) 小林 章彦 制作 河本 茂美
ガイド(副編集長) 島田 広道    
構成エディタ 元麻布 春男    
編集 澤谷 琢磨    
  平野 謙    
  清水 庸介
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