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京セラ Tproof
Carl Zeiss T* Tessarレンズを採用する世界で最も安価なカメラ(2万円もせずに購入可能)。プルーフの名前のとおり、生活防水となっているので、気兼ねなく使える。そのうえ、さすがCarl Zeissとも言うべきか、写りはヘタな一眼レフよりもいい。海外出張のバックアップ・カメラとして使っているが、このカメラに救われたこと数知れず。ヘタをすると一眼レフで撮影した写真よりも、このカメラで撮影したものの方が雑誌に掲載された数は多いかもしれない。 |
インターネット接続共有への道
年末から年始にかけて(といっても1月中旬までかかってしまったのだが)、自宅のPC環境の再構築を行った。Windows 2000でホーム・サーバを立ち上げ、既存のISDN TAによるフレッツ・ISDNの接続を複数のPCで共有する計画を立てた。インターネットの接続共有は、Windows 2000のインターネット接続共有機能を利用することにし、無線LANでリビングのノートPCからもインターネット・アクセスが可能なようにするつもりであった。
この程度の設定ならば1日もあればできると踏んでいたのだが、思いのほか時間がかかってしまった。というのも、Windows 2000のインターネット接続共有が、上述の環境でうまく動作しなかったためだ(フロッピードライブやネットワーク・カードの故障が相次いだということもあるが)。理由ははっきりしないのだが、なぜか無線LANを経由したノートPCでは、インターネット接続共有機能の簡易DHCPによるIPアドレスの自動取得が行えず、インターネットの共有ができなかった。そのため、他のDHCPユーティリティやインターネット接続共有ユーティリティを試すなど、トライ&エラーを繰り返すことになってしまった。途中、インターネット接続共有ユーティリティが、フレッツ・ISDNではない番号で接続していることに気付かずに2日間ほどつなぎっぱなしになる、という痛い経験もした(NTTとプロバイダの請求書はすごい金額になっていた。これならば既存のISDN TAを捨て、新規にISDNルータを導入したほうがよかったくらいだ)。
結局たどり着いた解決策は、フリーソフトウェアのDHCPユーティリティを使ってノートPCにIPアドレスの自動取得を行わせ、その後にそのDHCPユーティリティを停止、それからインターネット接続共有機能を有効にするという方法だ。あまりスマートな方法とは思えないが、とりあえずインターネット共有が実現したことで満足している。ISDNルータを導入するか、サーバをLinuxにするなどすれば、もう少しスマートな解決が可能だろう。また、Windows 98のインターネット接続共有機能ならば、静的IPアドレスによる接続共有の設定も可能なのだが、Windows 2000は対応していないようだ。
残念ながらフレッツ・ISDNの場合、一方通行の擬似的な常時接続環境(フレッツ・ISDNは常時接続の保証がなく、固定IPアドレスの割り当てを行っているプロバイダも少ない)のため、ホームページを立ち上げることや、今後登場すると思われるPeer-to-Peerのサービスを使うことは難しい。また、通信速度の面でも、これらのサービスをフレッツ・ISDNで行うことは現実的ではない。それでも、料金を気にせず、常にインターネットへのアクセスが可能なのは便利だ。今では、朝起きてからニュース・サイトでニュースを読み、帰宅してから趣味のカメラ関係の販売店のサイトを見る、といったように生活の一部になっている。
できれば、もう少しネットワークの速度が向上してほしいが、わが家のような集合住宅では今のところ難しいだろう。電力線ネットワークやFTTHなどを早期に立ち上げ、CATVインターネットやADSLが導入できない家庭でも、高速なインターネット接続を早く使えるようにしてほしいところだ。電力線ネットワークは、すでに九州電力や北海道電力がフィールド・テストを行っており、実用化も近いようだ。このフィールド・テストの結果は、できれば取材して報告したい。
(PC Insiderガイド 小林章彦)
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