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■VM Serverの設定
次にVM Serverを設定します。まずはVM Serverのインストールですが、詳細手順についてはOracle VM Serverインストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle VM Server インストレーション・ガイド リリース2.1.2(PDF)
http://www.oracle.com/technology/global/jp/tech/virtualization/doc/B51695-01.pdf
1点だけ注意すべきなのはパーティション構成です。デフォルトでは大きなパーティションが/dev/sda3として作成され/OVSにマウントされることになります。しかし、/OVSには共有ストレージのボリュームをマウントすることになるので、この/dev/sda3は使われることはありません。したがって、今回の構成ではデフォルト設定は適切な構成ではありません。一般的には、今回の構成だと、以下のようなレイアウトならローカルハードディスクを有効活用できるでしょう。
Partition | Mount Point | Format | Size |
/dev/sda1 | /boot | ext3 | 100MB |
/dev/sda2 | swap | n/a | 1024MB |
/dev/sda3 | / | ext3 | 残りの全容量 |
インストール後、ULN(Unbreakable Linux Network)経由でアップデートを行っておくことが推奨されます。アップデートの詳細手順については本連載の第2回を参照ください。
VM Serverのインストールが完了したら、ネットワークの設定を行っていきます。今回VM Serverは6つのネットワークポートを搭載しています。これらを2つずつペアにしたbondingインターフェイスを作成してきます。
xendによって設定されたネットワークを一時停止します。
[root@vmserver1]# cd /etc/xen/scripts |
/etc/xen/scripts/network-bridges-ovsとしてファイルを作成し、以下のように編集します。
[#!/bin/sh /bin/true |
先ほど作成したファイルのパーミッションを設定します。
[root@vmserver1]# chmod 755 /etc/xen/scripts/network-bridge-ovs |
/etc/xen/xend-config.sxpファイルを以下のように編集します。
編集前: (network-script network-bridges) 編集後: |
/etc/modprobe.confファイルを編集し、以下の内容を追記します。
alias eth0 e1000 |
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-xenbr0、ifcfg-xenbr1、ifcfg-xenbr2としてファイルを作成し、以下のように編集します。
ファイルifcfg-xenbr0: |
bondingを設定する場合、VM ServerのIPアドレスはxenbr、つまり仮想スイッチに割り当てる構成になります。なお、PrivateセグメントではVM Serverは通信を行う必要がないので、Privateセグメント用の仮想スイッチ:xenbr1にはIPアドレスを割り当てていません。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond0、ifcfg-bond1、ifcfg-bond2としてファイルを作成し、以下のように編集します。
ファイルifcfg-bond0: |
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0、ifcfg-eth1、ifcfg-eth2、ifcfg-eth3、ifcfg-eth4、ifcfg-eth5としてファイルを作成し、以下のように編集します。
ファイルifcfg-eth0: |
ネットワークをリスタートします。
[root@vmserver1]# service network stop |
xendをリスタートします。
[root@vmserver1]# service xend restart |
作成したbondingインターフェイスが適切な仮想ブリッジに接続されているか確認します。
[root@vmserver1]# brctl show |
ここまでで、ネットワークまわりの設定が完了しました。次回はストレージの設定に入っていきます。
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Index | |
Oracle VM上でRACを利用する(2) | |
Page1 システム構成とシステム要件 |
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Page2 セットアップ ストレージの設定 |
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Page3 VM Serverの設定 |
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