Open Laszloを使って作るリッチクライアント(1)
オープンソースのリッチクライアントを使おう
浅野守
2005/4/22
■ インストール
・ ダウンロード
Laszloプレゼンテーションサーバは、Laszlo Systems社の
サイトからダウンロードできますが、ここからダウンロードできるのは、安定版
2.2.1 のバイナリのみのようです。最新バージョンやソースはダウンロードページからダウンロードできます。
同社のプラットフォーム開発のロードマップによると3.0 beta 1からUnicodeをサポートしているので、Unicode対応以降で最新の3.0 beta 2をダウンロードして使用します。バイナリ形式には、Tomcatを含んだ LPS 3.0b2 Binary distributionとTomcatを含まないCore 3.0b2 distributionsの両タイプがありますが、今回はWindows版のLPS 3.0b2 Binary distributionsを使用します。
・ インストール
インストールの準備環境が整えば、インストールです。Laszloプレゼンテーションサーバのインストールの際の注意点があります。
- Tomcatがすでに動作している場合や、8080のポートを使用するサービスがすでに動作している場合は停止してください。
- http://www.laszlosystems.com/developers/download/files/lps-3.0b2-windows-dev-install.exe からダウンロードします。
- ・lps-3.0b2-widnows-dev-install.exe(画面4)を起動してインストールします。
画面4 インストーラー |
・ インストールされるもの
インストールが終了すると、Laszloプレゼンテーションサーバ、Laszlo Explorer、デモアプリケーション、チュートリアル、リファレンスなど、Laszloの編集に必要な一式がインストールされます。これらには、Laszlo
Exploer(後述)からアクセスすることが可能です。
・ 動作確認
インストールが終了すると自動的にLaszloのウェルカムページが表示されます(Tomcatの起動も自動的に行われます)(画面5)。
画面5 Laszloのウェルカムページ |
・ 起動と終了
Laszloプレゼンテーションサーバの起動は、「スタート>すべてのプログラム>Laszloプレゼンテーションサーバ>Start Laszloプレゼンテーションサーバ(画面6)」から行います。
画面6 Laszloプレゼンテーションサーバの起動 |
終了は、「スタート>すべてのプログラム>Laszloプレゼンテーションサーバ>Stop Laszloプレゼンテーションサーバ(画面7)」から行います。
画面7 Laszloプレゼンテーションサーバの終了 |
「スタート>すべてのプログラム>Laszloプレゼンテーションサーバ>LaszloExplorer (画面8)」を選択すると、Laszloプレゼンテーションサーバが起動してWelcomeページが表示されます。
画面8 LaszloプレゼンテーションサーバからWelcomeページを表示する |
■ サンプルソースコードの編集
LaszloExplorerを使うことで、あらかじめ用意されている簡単なサンプルソースコードを編集、実行することができます。以下の手順でLaszloExplorerを起動してください。
- 「スタート>すべてのプログラム>Laszloプレゼンテーションサーバ>LaszloExplorer (画面8)」を選択し、Laszloプレゼンテーションサーバを起動してWelcomeページを表示します。
- 左側フレームにあるメニューから「Laszloin 10 Minutes」を選択します。このメニューのサブメニューがLaszloアプリケーションのハンズオン・チュートリアルになっています(画面9)。
画面9 チュートリアルページ |
・ Hello World
ではおなじみのHello Worldを表示してみましょう。
「Laszloin 10 Minutes」のサブメニュー「Introduction」をクリックすると右側のフレームがHello Worldの編集画面に切り替わります(画面10)。
画面10 Hello Worldの編集画面 |
中央フレームのテキストエリアにソースコードが表示され、変更内容の指示が下部フレームに、Laszloアプリケーションの実行結果が右フレームに表示されます。指示内容に従いソースコードの <canvas width="200"> を <canvas bgcolor="#666699" width="200"> に変更して「Update」ボタンをクリックすると、ソースコードが更新されLaszloアプリケーションにコンパイルされ右フレームに配信されます(画面11)。
画面11 Laszloアプリケーションにコンパイルする |
ここまで、インストールについて説明しました。次回はUnicodeの日本語対応について説明します。
記事作成にあたり、Laszo Systems社へ出資する三井物産ベンチャーパートナーズから協力を得ている。 |
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INDEX |
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Open Laszloを使って作るリッチクライアント 第1回 | ||
Page1 Laszloとは? Laszloアプリケーション/アーキテクチャ/メリット/操作感/動作環境/実行環境 |
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Page2 インストール ダウンロード/インストール/インストールされるもの/動作確認/起動と終了/サンプルソースコードの編集/Hello World |
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