Windows 2000 Insider 編集後記 2000年5月

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Webドキュメントなんて信用できない

質問1:これはと思うWebページを見つけたときには、すかさず印刷する −− 43%

質問2:紙に比べると、Webドキュメントは信用できない −− 58%

 これは実際のアンケート結果ではなく、私の勝手な想像なのでお間違えないように。しかし実際に読者アンケートを実施したとすると、これくらいの結果になるのではないか。私自身、質問1はちょっと考えて「Yes」と答えるだろうし、質問2については迷うことなく「Yes」と答えるだろう。

 今や私にとってWebは、情報源として欠かせない存在であるし、読者に対しても胸を張ってお勧めできる情報メディアである。だが残念ながら、信用ならないメディアであることも事実だ。なぜ信用ならないのか? それはダイナミックに過ぎるからである。

 ご承知のとおり、Webの大きなメリットの1つはダイナミックであることだ。今日書いた原稿を、今日のうちにサーバにアップロードすればそれで終わりである(実際この原稿は、記事がライブになる5月31日の午前中に執筆されている)。今起こったことを、今記事にして、今発信する。DTPによって作業が効率化されたとはいえ、紙出版では到底不可能な離れワザである。

 しかしその一方では、出版コストがあまりに安く、リアルタイムで修正を加えられることから、甘えが付け入るスキが生まれる。「多少間違いがあっても、すぐに直せるからいいや」とか、「よっぽどなら、そのページ自体を削除しちゃえばいい」といった甘えである。出版人から見ると、一見都合のよいことのようにも思えるが、読者側から見ると、これが「Webドキュメント不信」の大きな要因になっている。

 人間にとって、一度目を通した情報は、たとえそれが間違いを含んでいたとしても、そうでない情報とは価値がまったく異なる。しかしWebは、一度目を通したはずの情報が、知らぬ間に変化したり、場合によってはなくなってしまったりする「ダイナミック」なメディアなのだ。

 先の例のように悪質なケースを除いたとしても、古くなった情報をどのように更新していくか、古い情報は古い情報として、それが現在のものだと間違わないように公開し続けるにはどうすればよいのか。これが私の当面のチャレンジの1つ。いいアイデアがあれば、ぜひともお知らせいただきたい。

(Windows 2000 Insiderガイド 小川誉久

 

 編集後記

■PS2がそろそろ店頭に余りだしてきた。「そんなこと言ったって、売ってないんだからしょうがないでしょ」という言い訳が通じなくなってしまった。次は何と言ってごまかすか……。小川 ■リソースセンターに規格標準化団体を追加した。あらためて並べてみると多いものだ。ストレージのページを抜いてリソースセンターで一番大きいページ(バイト換算)になってしまった。何か対策を考えねば…(井口
■コマンド プロンプト入門の新連載が始まった。初期のMS-DOSのCOMMAND.COMと比べると非常に進化していることに驚かされる(MS-DOS 1.xのころからのユーザーとしてはとても嬉しい)。こんなにすごい機能なのに、Windows 2000のカタログや機能概要などでも一言も触れられていない。ううっ、かわいそうなやつ。ところで、点滅するコマンド プロンプトは気に入っていただけましたか?(打越 ■日中、外にいることが多い私。この時期注意をしなければいけないことが1つ、「日焼け」である。昨年、何の注意も払っていなかった私の腕、くっきり線がかけるぐらいのツートンカラーになってしまったのである。Tシャツ焼けである。しかも、右腕と左腕の色まで違うというおまけつき。今年こそは注意しないと!と思っていた矢先、何気なく腕を見たらすでに昨年と同じ兆候が・・・。遅かったか・・・。(銭高)
 

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Art Director
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ガイド(副編集長) 打越 浩幸
制作
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構成エディタ 塩田 紳二
編集 井口 圭一
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