Windows 2000 Insider 編集後記 2001年9月

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気が付けば1人1台 

 9月19日、WORLD PC EXPO 2001の初日に出かけてきた。インターネットで調べたところ、首都高速が比較的すいていたので、調布にある事務所から車で幕張メッセまでドライブと決め込んだ(渋滞情報は日本道路公団のページで確認できる。便利になったもんだ)。

 あの広い展示場をものの数時間歩いただけで結論づけるのは危険というものだが、Windows XPの発表を間近に控えたプレラウンチ・カンファレンスと位置づけられた割には、全体の盛り上がりはイマイチだったように思う。少なくとも、Windows 95のときのような、熱狂的とも言える期待感は感じられなかった。

 少々がっかりした帰り道、久しぶりに首都高速環状線内回りを走って帰った。首都高速通のドライバーの方ならご存じだと思うが、首都高環状線内回りの「箱崎〜江戸橋〜神田橋〜竹橋」間は、左手に兜町や大手町といった、日本を代表するオフィスビル街を見ながら走る。ほとんどのオフィスは内部が丸見え。ちょっとした社会科見学気分で日本の官公庁や大企業のオフィスの現状をかいま見ることができる。

 久々に走って感じたことは、今やほとんどのオフィスで、「パソコン1人1台環境」が実現したということだ。その昔、「パソコン1人1台環境」が当たり前のアメリカを横目で見ながら、やれ「タッチタイピングができないから」だとか、「パソコンを置けるような広い机じゃない」とか、なかなか普及が進まない日本のパソコン事情について、ジリジリと議論したころが懐かしい。別に机が広がったわけじゃない。狭い机に、巨大なパソコンがところ狭しと置かれている。リアル・デスクトップの争奪戦に、パソコンは勝利したということだろう。

 考えてみれば、いままでパソコン業界は、「1人1台パソコン環境」を達成するために日夜努力してきたような気がする。みごとその努力が実って、大手町のオフィスは1人1台環境になった。結果から見れば、Windowsによるグラフィカル環境と電子メールがキラー要因になったのではないかと思う。

 私の考えが正しいとすれば、パソコン業界は当面の目標を達成したことになる。次に登るべき山は何か? 私が身を置くパソコン出版業界を始め、パソコン関連業界を襲っている深刻な不況を見るにつけ、業界はいままさに変革期にあると感じる。私自身は、「パソコンを持っているかどうか」から、それをどう活かすかに軸が移ると考える。正直これまで業界には、「初心者を煙に巻いて売ったが勝ち」的な雰囲気があったように思う。しかし今後は、パソコンを本当に活かす道を示せなければ生き残れない時代になるだろう。皆さんはどう思いますか?End of Article

(Windows 2000 Insiderガイド 小川誉久

 

 編集後記

■残念なことに、事務所の移転に伴い、調布を離れることになった。バレて混んではいけないと、いままでは秘密にしていた、調布のとっておきのお食事スポットをご紹介しよう。それは野菜食堂「みさとや」さんだ。材料にはすべて無農薬野菜と無添加食品を使用。しゃれたレストランのような派手さはまったくない、質素な店構えとメニューは、何だか忘れかけた昔の食生活を思い起こさせてくれる。コンビニ弁当やファーストフードを食べた後に出るゴミに嫌気がさしている人にはぜひともお勧めしたい。狂牛病問題が広がりを見せるいま、「みさとや」さんの質素な野菜定食を食べて、食生活の豊かさとは何かを考えてみてはいかがか。もちろん、材料がいいばかりでなく、味も絶品です。(小川

■というわけで、怒濤の引っ越しプロジェクトも完了し、後片付け作業もほぼ収束しつつありますが、予想どおり、引っ越し後の段ボール箱が私の周りにだけうず高く積まれたままになってます。昔からこうなんです。引っ越すのはいいけど、一度も開梱せずに、そのまま次の引っ越しフェーズに突入して、何が入っているのかよく分からないままの段ボールが、そのままずーっと受け継がれていくのです。そして物は(段ボール箱は)増えていくばかり。なんとかしたいとは思いつつも、次の引っ越しまで持ち越しそうで怖い。この悪循環を断ち切るには、やはり物を減らすしかないよなぁなどと考えつつも、ついつい買ってしまいました、真っ白な(ハズの)ラッテ(新型アイボ)。くーっ、かわいいっす、これ。ただしもうちょっとインテリジェンスが欲しかったかなぁ。怒濤のアイボ日記は来月を待て。
 ところで、都内に引っ越してから、なんとなく東めたの回線が速くなったような気がします(スループットはほぼ同じだけど、遅延時間が短くなっている)。やっぱり23区内はずるいよなぁ(高速な回線が早くから使えるしね)、同じ金を払っているのに、この差は何、と考えてしまう今日この頃。(打越

■タバコを止めて2カ月が経つ。「読むだけで絶対やめられる」というサブタイトルのついた『禁煙セラピー』という、いかにも胡散臭い本を読んだ。最初は半信半疑のまま読み始めたが、読んでいくうちにあら不思議!「吸いたい」と思わなくなっていた。禁煙ってこんなに簡単なことなのかと、自分でもオドロキ。しかし、もう2カ月なのか、まだ2カ月なのか・・・。禁煙との戦いはこれからなのでしょうか。 禁煙したい方は、この本おすすめです。(松永)
  ■それはある朝の自宅での出来事だった。ADSLを引いて以来、ひたすらWinMXでダウンロードの日々を繰り返していた私は、最近ダウンロードの幅を広げるべく、新しくKaZaAを使い始めていた。このソフトはWinMXのようにリモート・キューに入れる必要もなく、ファイルを複数の人が持っていればパラレルにダウンロードしてくれるという、とっても恐ろしいやつだ。日本語のファイル名が使えないらしく、日本ではWinMXほどはメジャーではないようだが、海外にはかなりのユーザがいるようだ。そんなKaZaAでファイルを検索していると、ファイルの拡張子にさらに「.vbs」のついた、サイズの小さいファイルをたまに見かける。その朝、ある検索で見つかったファイルはexeファイルだったが、りっぱなファイル名の割に小さなファイル・サイズで、いかにもという感じだった。そこまで分かっていながら、何となく実行してみた。やっぱりそうだった。たくさんのjpgファイルに拡張子.vbsが付けられ、サイズが13Kbytesになってしまった。たいがいはバックアップを取っていたが、先週末に撮ったばかりのジブリ美術館での写真までやられたのはちょっと痛かった。「ANGELINA JOLIE」で見つかるexeファイルには要注意だ。(遠藤

■VS .NET Beta2が雑誌の付録にも添付され、いよいよ.NET環境でのプログラミングが本格的に動き始めたわけですが、皆さんはもう始められていますでしょうか? 私も最近は勉強を兼ねてWebサービスを使った社内用ツールを作る機会が増えています。ところが、どうもいままでよりも不具合の報告が多いようです。Webサービスを使ったプログラミングに慣れていないというせいも多分にあるのですが、問題がWebサービスのサーバ側にあるのか、クライアント側にあるのかをまず見極めなければいけないなど、プログラムが単独で動いていたときとはまた違ったデバッグのノウハウが必要となりそうです。とにかく、わざわざ実行環境を入れてもらってるわけなので、バグのないプログラムを書きたいのですが・・・。
あぁ、今日もまたバグ報告が届いてる(^^; (井口

■今現在(2001年10月4日20:30・・)、今週末の事務所引越しに向けて荷造りの真っ最中。片付けてみて分かったのだが、こんな狭い事務所の中、よくこんなに物があったものだとちょっと感心してしまった。新しく引っ越す事務所は今のところの2.5倍。今度は広々と使えるが、この広さ何ヵ月持つのだろうか。(銭高)

 

 Windows 2000 Insider STAFF

   
 
ガイド(編集人・編集長) 小川 誉久
タイトル
デザイン
谷原 正則
ガイド(副編集長) 打越 浩幸
制作
河本 茂美
構成エディタ 塩田 紳二
編集 井口 圭一
銭高 順
編集・著作 Digital Advantage
松永 純子 Copyright(C) 2001 All Rights Reserved
 
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