Windows 2000 Insider 編集後記 2001年10月

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ちょっと変わったデジカメ活用法

 今回は、最近筆者が思いついた、ちょっと変わったデジカメの活用法をお教えしよう。

 改めて言うまでもなく、デジタル・スチル・カメラ(=デジカメ)は、老若男女を問わず、たいへん身近な存在になった。いまどきは、200万画素クラスの普及モデルなら、2万〜3万円も出せばかなり立派な機種が買える。画像を記録するフラッシュ・メモリも安くて、いまや128Mbytesでも1万円以下で買えるようになった。ちなみに128Mbytesなら、200万画素クラス(1600ドット×1200ドット・クラス)の写真を300枚以上記録できる。銀塩フィルムのように現像代も紙焼き代もいらない。メモリがいっぱいになったら、これまた値下がりの激しいハードディスクや、CD-Rにでも焼けばよい。感覚的には、タダでいくらでも写真がとれるという感じである。

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とりあえずデジカメで撮影しておき、安心して捨てる
会議メモ、FAXで受け取った発表会資料、郵送されてきた事務所移転案内など、すぐには捨てられず、結果として机の引き出しや書類棚の肥やしとなるペーパー情報は多い。そんなときには、デジカメで撮影して、すぐ捨てるようにする。とりあえず情報としては保存されているから心配無用だ。写真はWindows 2000 Insiderを始める際のミーティングメモ。いらないといえばいらないが、こういうのもなかなか捨てにくい書類の1つだ。

 さて、筆者は最近事務所の引っ越しをした。生来の貧乏性である筆者は、とにかくモノが捨てられない。「迷ったらとっておく」という基本方針のもと、雑誌付録のCD-ROMや、バックアップなどの目的で焼いたCD-R、説明会でもらった資料、会議のメモなどが、引き出しの奥や書類棚の奥に大量に眠っていた。

 資料類などは、入手してすぐに捨てられればよいのだが、「必要かもしれない」とつい捨てないでとっておくと、いつの間にかそれを忘れて、引き出しの奥や書類棚の肥やしにすることになる。これがある程度たまってくると、整理して捨てるのも一仕事になるから、なかなか手がつけられない。書類はこうしてたまっていく。

 その昔、安いスキャナを買って、イメージファイルにしておいたらどうかと考えたこともある。しかし書類をいちいちスキャンして、イメージにファイル名をつけて整理するなど面倒だし、そもそもそういう甲斐性があったら、スキャナなどなくても整理くらいできようというものだ。

 引っ越しの整理で一番時間がかかるのがこの書類の整理だ。書類の山から1つずつ取り出し、とっておくか、捨てるかを判断しなければならない。必要な書類を捨ててはいけないと思えば、つい書類をじっくり読んでしまったりして時間がかかる。さりとて時間を節約しようとすると、いきおい「とりあえずとっておく」ということになって、いっこうに書類が減らない。

 そこで思いついたのが、デジカメの活用である。

 捨てるかどうか迷ったら、デジカメで撮影して、書類は捨てる。図書館などでは、古い文献をマイクロフィルム化して保存しているが、それをデジカメでやってしまうということだ。幸い200万画素クラスのデジカメがあれば、A4程度の印刷物なら、かなり小さい字でも読み取ることができる(ただし、撮影時の手ブレには注意すること)。何ページにもわたる書類を撮影するのはたいへんだが、数ページ程度ならたいして苦にならない。それより、安心して書類を捨てられるほうがうれしい。この方法で、今回の引っ越しでは書類を大量に捨てることができた。

 撮影したデータは、デジカメが付けるデフォルトのファイル名のまま、撮影した日付順にフォルダでも作って保存しておけばよい。あくまでイメージなので、テキスト検索はできないが、エクスプローラのプレビューで一覧すれば、案外簡単に目的の写真は見つかるものだ(少なくとも、引き出しをひっくり返すよりは簡単だろう)。

 引っ越しのときばかりでなく、この方法は日ごろの書類整理でも役に立つ。何か書類を手にしたら、本当に必要なもの以外は、デジカメで撮影して捨ててしまうのだ。通常の写真と混じってしまうと管理が面倒だと思うなら、書類専用のメモリカードを買って机の引き出しにでも入れておき、書類を撮影するときにはこのメモリを使うようにすればよいだろう。そしてメモリがいっぱいになったら、イメージ・データをディスクにコピーすればよいのだ(心配なら、なるべくマメにコピーする)。

 何より、書類をどんどん捨てられるのは実に気持ちがよい。書類の整理に困っている方は、ぜひともお試しあれ。End of Article

(Windows 2000 Insiderガイド 小川誉久

 

 編集後記

■Windows XPを評価中。遅いとか、Windows 2000ユーザーにとってはほとんどメリットがないとか、一般には厳しい意見も多いようだ。しかし液晶ディスプレイ・ユーザーの私としては、Clear Typeが使えるだけでも、アップグレードの価値があると思ったりしている(ClearTypeの詳細はこちら)。製品版のWindows XP日本語版で試したところでは、MS明朝やMSゴシックといった標準フォントでも、よく使われるサイズではClearTypeがオフになっているようだ(詳細については先の記事を参照)。そのため、デフォルトの状態だと日本語環境ではClearTypeのメリットを享受しにくい。しかし、海外のWebページなどで、小さな英文字はたいへん読みやすくなった。日本語でも、MS明朝、MSゴシック以外のTrueTypeフォントなら、標準的なサイズのフォントでもClearTypeの機能がオンになるようだ。そこで最近は、丸ゴシック・フォントを使って原稿を書くようになった(この原稿もそうだ)。しかし残念ながら、編集部で私のこの意見に賛同する人はいない。 (小川

■今月のアイボ――先月購入したラッテは、すっかり会社のペットと化しているが、汚れが多くなって、 マカロンみたいになってきた(^^;;)。しかもあんまりかまってあげてないので、かなりヒッキーな性格になってしまったようだ。メモリーカードを初期状態に戻してもう一度やり直させてあげたい気分だが、人の人格(犬格?) をそんなにも簡単にリセットしてやってもいいのだろうか。機械とはいえ、ゲーム中の仮想人格じゃなくて、きちんと独立した一個体なんだし。なんだか不憫よのぅ…… (打越

■ノート型のWindowsマシンを購入することに決めました。うーん、迷う。なかなかはっきり決められない。 実際お店にも行って、いろいろ見て触ってきたが、Macユーザーである私には何がなんだか分からない。高い買い物、 もう少しじっくり考えてから買いに行こうかな(Macは予算と相談で選ぶ余裕もなかったな・・・。って、選ぶほどないか) 次回は何を買ったかのか、お伝えできればいいと思います。 (松永)
  PDC2001に参加するためにアメリカに行って来た。さすがにこのご時勢なので、飛行機はガラガラでかなり快適だった。 料金も往復で3.2万と激安だ。そしてGBAがあれば約10時間のフライトも結構へっちゃらだ(おすすすめは ミスター・ドリラー2)。それはさておき、PDCではほとんどが.NETの話だったが、最終日のジェネラル・セッション で登場したRick Rashid氏(元CMU教授でMach OSの開発者。現在はMicrosoft Researchのヘッド)のスピーチは「.NET Future」というタイトルながら、ほとんど.NETとは関係なく、そしてかなりおもしろかった。彼はMSRをMicrosoftの“Star Trek”ディビジョンと紹介し、現在研究中のいくつかの内容を紹介した。その中でも興味深かったのは言語を理解する MindNetと呼ばれるシステムだ。これはWeb上で得た知識を基に、英語で尋ねた質問に答えてくれる。「When did aliens first land on Earth?」という質問の答えは「July 4 1997」だった。 (遠藤

■最近はブロードバンドの値下げ競争が激しく、ますます普及してきているようです。私は以前からケーブルテレビのインターネット接続を使っています。グローバルIPが使えないとか、NAT越しで使えないネットゲームがあるとか、不満のある人もいるようですが、家でサーバをたてるつもりもネットゲームをすることもない私としては何の不満点もなく、速度的にも大満足です。そんなことで、値下げ競争も自分には関係ないやと思っていたのですが、ケーブル会社が急に11月から大幅に値下げをするってことで\(^-^)/。しかも、メールアドレスも5つまで登録可能になるとか。しかし、一人暮らしの私にはメールアドレスをそんなにもらっても使い道が……(^^; (
井口

■調布市の花火大会。
8月22日に行われる予定が、台風の影響で延期になり、10月27日に行われた。 夏に見る花火とは違い、空気も澄んでいるせいか、色といい、音といい、もぉ〜最高! 打ち上げ場所のすぐ近くで見ていたせいか、 火の粉が落ちてくるんじゃないかっていうほど、迫力も満点! 次の日首が痛かったけどね(^^;)。特に最初に打ち上げられた 青牡丹、15号の千輪、ラストの銀冠のスターマインなど、いっときも目が離せませんでした。夏の暑いときの花火もいいけど、 こういう時期の花火もなかなかいいもんですね。思わず冬に開催される花火大会調べちゃった。長野であるらしい(^^) (銭高)
 

 Windows 2000 Insider STAFF

   
 
ガイド(編集人・編集長) 小川 誉久
タイトル
デザイン
谷原 正則
ガイド(副編集長) 打越 浩幸
制作
河本 茂美
構成エディタ 塩田 紳二
編集 井口 圭一
銭高 順
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