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IPネットワーク基盤を利用して実現された音声通話サービス。音声データをIPネットワーク上でやりとりするためのVoIP(Voice over IP)技術を利用して音声データ←→IPデータの変換を行い、回線効率や柔軟性の高いIPネットワーク網を利用して、従来の音声電話サービスよりも安価な通話料金を実現している。IP電話では、パソコンを電話機代わりに使うことも可能だが、電話局側で対応することなどにより、従来の電話機をそのまま使って、途中の経路でIPネットワークを使い、やはり従来の電話機を使っている相手先と通話することも可能である。後者の場合、電話番号や料金請求などが異なることを除けば、利用者はそれがIP電話であることを意識する必要はない。
IP電話は、ネットワークの一部ないし全部でIPネットワーク技術を使って実現された音声電話サービスである。この中には、ベストエフォート型ネットワークであるインターネットをネットワークの一部として使用してコストダウンを図ったサービスもあれば、ベストエフォート型ではない独自の通話サービス用IPネットワーク網を構築し、応答遅延や音声品質の面で既存の固定電話と変わらない品質を維持しようとするサービスもある。「IP電話」といった場合には、これら双方を包含する。これに対し、ネットワークの一部にインターネットを使用するIP電話サービスについては、違いを明確にするために「インターネット電話」と呼ばれる。
「IP電話」と「インターネット電話」の関係 |
IP電話はIPネットワークを利用する音声電話サービス全体を指し、そのうちネットワークの一部としてインターネットを使うものは「インターネット電話」と区別される。 |
IP電話とインターネット電話 |
インターネット電話では、ベストエフォート型のインターネットをネットワークの一部として使用するため、安価ではあるが、音声品質がネットワーク・トラフィックの影響を受けやすい。これに対し専用回線などを用意したIP電話では、トラフィックの影響を受けることなく、一定の音声品質を維持することが容易になる。 |
ITU-Tは、IP電話の品質クラスを固定電話並みの「クラスA」、携帯電話並みの「クラスB」、それ以下の「クラスC」の3種類に分類し、クラスCにも満たない品質では、実用的な音声通話は不可能だとしている。IP電話サービス事業者は、ユーザーがIP電話の品質を簡単に知ることができるように、この品質クラス分類を適切に通知することが求められている。
またITUとIETFは、複数のIP電話事業者同士の接続や、既存電話網との接続を円滑に行うために、電話番号とIPアドレスを対応付けるための共通スキームとして、ENUM(Telephone Number Mapping)と呼ばれる技術を共同開発している。このENUMにより、電話番号からDNSを検索し、接続先であるユーザーのIPアドレスやポート番号を特定できるようになる。
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